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メモ日記「政治・社会」11

#125  戦争の実態

戦争について語ることの大きな問題は、語る人間が戦争の実態をほとんど知らないことだ。戦争について語って良いのは、最前線で戦った経験のある歩兵だけだろう。ゲーム感覚で相手を殺す戦闘機乗りやミサイルの発射ボタンを押すだけの人間には、本物の戦闘は分からないのである。まして、自らは戦場に行くことすらないお偉方や、愛国者ぶって好戦的言辞を撒き散らす保守派(体制擁護派、あるいは権力の犬)の文化人などに戦争を語る資格はない。それよりも、問題は、一般の民衆の大半は戦争の実態が分からないということだ。だから、ジャーナリズムの好戦的な言辞に踊らされて民衆が戦争に賛成し、戦争は始まる。クリス・ヘッジスの『本当の戦争』は、簡潔な一問一答形式で戦争の実態を説明した好著であるが、その中には、たとえばこういう事がある。ベトナム戦争の10年間で9万人の兵士が死んだが、戦闘で死んだ将軍は1人、大佐は8人である。つまり、実際に戦場に行った人間でも、お偉方はほとんど死ぬような場所にはいないということだ。また、同じくベトナム戦争で死んだ士官のおよそ4分の1は自分の部下の下士官や兵士によって殺されたものだという。上官の無能さによって部隊が危険にさらされることを回避する場合もあるようだが、日常の高圧的な上下関係から来る憎しみが戦場で表に現れたものも多いだろう。昔の日本の軍隊映画では、「弾は前から来るばかりとは限らねえぞ」と、兵士が棄て台詞を言ったものだが、これは洋の東西を問わぬ戦争の実態のようだ。

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