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徽宗皇帝のブログ 徽宗皇帝のブログ

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メモ日記「政治・社会」10

#119 過去と未来

 一般的に、過去を語る者は考え方が後ろ向きで非生産的であるとされ、未来を語る者は前向きで建設的であるとされる。だが、これはまったくの誤りである。我々の現在のすべては過去の蓄積の上に成り立っているのに対し、未来とはまったく実現していない空中楼閣にすぎない。過去も未来も現在存在していないという点では同一であるが、その大きな違いは、過去は責任を伴っている事実であるのに対し、未来とは無責任な夢であり、未来についての発言に人は責任をとらなくて良いということだ。
「夢は必ず実現する」という言葉を人々は好む。Jポップの歌詞にはうんざりするくらい溢れており、教育者たちも子供たちにそう言う。書店に山積みされているハウツー的な人生論の本の趣旨も大半は「夢は必ず叶う」である。そして、そうした発言をする人々は、自分の発言に責任をとることはけっして無い。「夢が実現しなかったのは、その努力を怠った本人の責任である。それに、夢を信じて行動している間、彼らは幸福だったではないか?」 つまりは、こうした連中は、新興宗教の教祖と同じなのである。馬鹿な連中からお布施を巻き上げればそれでいいのである。このような「夢業者」はほかにもいる。
我々は自分のしてきた事、つまり過去について常に責任がある。官僚やジャーナリズムや企業がやたらに未来を語るのは、自分たちの様々な不始末という「過去」を忘れさせ、未来の夢で人々を釣るためである。(それが意識的行為であるかどうかは別の話だ。) 

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