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メモ日記「政治・社会」29

#228 富者の権利

私は、政治の課題は三つに絞ることができると思っている。それを一つにまとめれば、「飢餓・戦争・貧困の撲滅」である。「飢餓」の原因は貧困とは限らない。我々は大海の真ん中で渇きに苦しむこともあるのだ。そして、飢餓を無くす方法もおそらくは分かる。それは、中国の政治で言う、「平準法」と「均輸法」である。つまり、物が豊富な時期に安く買い入れて備蓄し、物が不足した時に民間に放出することと、物の豊富な地域から物の不足した地域に物を移動して救うことである。つまり、物資の時間的調整と、空間的調整だ。政治とは、調整である。前に述べた言葉で言えば、分配のシステムである。そして、その分配の大原則は、強者による独占を阻止して、富者(これは強者でもある)から貧者(弱者)へ分け与えることである。これはべつに共産主義や社会主義だけに特有の思想ではなく、東洋古来の政治思想の原則は、「仁政」すなわち、民を憐れむことであったのだ。だからこそ、仁政を行った為政者は尊ばれ、悪政を行った為政者は後々まで批判されたのである。確かに、政治の力学の上ではマキァベリ的権謀術数や厳格な法治思想も必要だろう。しかし、それによって政治の原則が見失われてはならない。宮崎市定の「中国史」の中に、「何れの世においても法律は富者の権利を擁護するに厚く、貧民の困苦を顧みようとしない。そこで平和が永続するうちに自然に貧富の懸隔が甚しくなってくる。」という言葉がある。戦後30年で一億総中流社会を実現した日本が、バブル景気に踊った後、小泉政権を経て格差社会に至った現実とまさしく一致しているのではないだろうか。

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