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徽宗皇帝のブログ

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メモ日記「政治・社会」31
#235 新十戒(1)

これまで、モラルについて何度か書いてきたが、では、何をモラルの中味とするかについては書かなかった。いや、考えもしなかったというのが本当だ。これは、日本のメディアに溢れる現代の道徳の退廃を憂える発言も同様である。では、それはモラルの中味は自明だということを意味するのか? そうではない。ただ、中味を真剣に考えたことがないというだけだ。たとえば、子供に「嘘をつくな」と教えることは、それを本気で実行した場合、その子供の一生に不利益を与えることは確実である。ならば、もっとも基本的なモラルと思われる「嘘をつくな」は、危険なモラルであることになる。「人を殺すな」も、戦場での殺人や、国家による殺人、すなわち死刑の存在を考えれば、そのままではモラルとして成り立たない。つまり、我々は改めて現代に妥当するモラルを考えねばならないのである。その試案をここに書く。モーゼの十戒に倣って「新十戒」としよう。これは、小学校低学年から教える順番にレベル1からレベル4まである。まず低学年レベル。「①自分を愛する人を悲しませるな。」「②自分より弱い者をいじめるな。」「③自分の欲望のために他人に害を与えるな。」次に、中学年レベル。「④弱い人間は助けよ。」「⑤困っている人は助けよ。」「⑥約束は守れ。」次に高学年レベル。「⑦自然や動物に優しくあれ。」「⑧資源を大切にせよ。」最後に、中学生レベル。「⑨不当な利得を得てはならない。」「⑩富める者は施しをせよ。」なぜこの4段階かについては、別記する。

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