鳩山由紀夫がマスコミやネットで総攻撃されていた時、鳩山擁護の記事を猛烈に書いていたのは(無名ブログだからこそだが)私のブログだけだったのではないか。ネットゲリラ氏などがそうだったか忘れたが、半分揶揄、半分擁護だったような気がする。(今確認したら、鳩山内閣誕生時の私のブログは、パソコン事故かブラウザーのBANで消滅し、このブログと「酔生夢人ブログ」を書き出したのは2010年3月のようで、どちらも最初は自分のフラッシュメモリー内の過去記事を載せていただけのようだ。)
当時の記事をひとつ、自己引用しておく。
(筆者ブリア・サヴァランが、米国のある地主から歓待された、その時の地主の言葉)
「ごらんのとおり、この世に幸福な男がいるとすれば、わたしこそその幸福な男ですよ。あなたをめぐるすべて、あなたがわたしの家でごらんになったすべては、皆わたしの持ち物から生まれたものです。このくつ下は娘たちが編んでくれたものですし、くつだって衣服だって皆うちの羊たちからの賜物です。羊はまた菜園や家畜小屋といっしょになって、わたしのために単純でしかも身になる栄養を供給してくれます。皆さんは政府をえらくおほめになるが、それというのもコネチカットに住む何千の農夫が、皆わたしと同様に満足しているからですよ。かれらの家には、わたしの家と同様、戸締りなんてものはないんですよ。
税だってここではほとんどないも同然です。そしてその税金さえ納めていれば、われわれはまくらを高くして眠れるんです。議会はわれわれの始めたばかりの工業をできるだけ補助してくれるし、郵便配達は東奔西走してわれわれが売りたいと思うものをさっさと片づけてくれます。わたしは長いこと現金には事かきません。わたしは最近メリケン粉を一たる24ドルで売りましたよ。
それらのことは、皆われわれが自ら獲得してよき法律の上に置いた自由の賜物です。わたしはここに来てから太鼓の音なんか聞いたことがありません。七月四日すなわちわれわれの独立記念日のほかには、兵隊も制服も銃剣も目にすることはないのです。」
徽宗皇帝注:上記の言葉の意味するものは何か。我々が政治を本来の主人である民衆の手に取り戻せば、地上の天国は簡単に生み出せるということである。なぜなら、その地上の天国はかつて実際に存在したのだから。それは、アメリカがイギリスから独立し、民衆が自らの手で政治を行っていた短い間だけのことだった。
私の信条だが、どんな小さな声でも、それがまともな思想なら、ネットに上がった声は遠くの誰かに届き、その人が声を上げてそれが誰かを動かし、その連鎖がやがて大きな波になる可能性はあると思っている。
(以下引用)
鳩山内閣の知られざる真実
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-f161ac.html
2024年1月27日 植草一秀の『知られざる真実』
本日1月27日午後2時より東京湯島にある全国家電会館にて独立言論フォーラム(ISF)主催の公開シンポジウムが開催される。
テーマは
「鳩山政権の誕生と崩壊 〜政権交代で何を目指したのか〜」
当日参加も可能だと思われるので可能な方には参加を呼びかけさせていただく。
公開シンポジウム開催概要は以下のとおり。
主催 独立言論フォーラム(ISF)
会場 全国家電会館(東京都文京区湯島3-6-1全国家電会館)
期日 2024年1月27日(土)14時
(13時半開場・17時半終了)
参加費 1,000円(会員・サポーターは半額)
登壇予定者
鳩山友紀夫(元内閣総理大臣)
川内博史(前衆議院議員)
原口一博(衆議院議員)
植草一秀
ビデオメッセージ
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
司会
木村朗(ISF代表理事)
開会あいさつ
岡田元治(ISF代表理事)
閉会あいさつ
藤田高景(ISF理事)
ご案内文
戦後日本は一貫して米国の隷属下、米軍の占領下におかれてきた。
そうした中で2009年9月に対米自立・脱官僚政治を志向した鳩山政権が誕生し、事務次官会議の廃止、特別会計の見直し、年次改革要望書の取り止め、普天間基地辺野古移設の見直し、東アジア共同体構想の提起など実現出来なかった政策も含めて大きな功績を残した。
そこで今回の公開シンポでは、この鳩山政権がどのようにして誕生し、何を目指したのか、なぜ崩壊したのか、をじっくりと考えてみたいと思います。
それでは当日、一人でも多くの皆さま方のご参加をお待ちしています。
メディアは特定の人物群を激しく攻撃する。
ヒステリックな対応。
その標的にされてきた中核は鳩山友紀夫氏と小沢一郎氏である。
同じ文脈で私も激しい攻撃を受け続けてきた。
鳩山内閣が存在したのは2009年9月から2010年6月までの9ヵ月。
鳩山内閣が終焉して14年の時間が経過しようとしている。
長い時間が経過した。
存命している歴代首相のなかで鳩山友紀夫氏だけが、いまなおメディアの攻撃の対象にされ続けている。
極めて陰湿で執拗な攻撃だ。
ものごとの真相、深層は逆に考えると分かりやすい。
なぜこれほど執拗に鳩山元総理が攻撃されるのか。
これほど陰湿に攻撃しなければならないほど、依然として鳩山元総理は特定勢力にとって「脅威」なのである
攻撃されていること自体が「脅威」の象徴と考えて間違いないと思う
私は2010年に『日本の独立』(飛鳥新社)を上梓した。
出版記念講演会には鳩山元総理も駆けつけてくださった。
この本で私が捉える日本の「国のかたち」を描いた。
それが「米官業政電の利権複合体」である。
「悪徳ペンタゴン(五角形)」とも表現した。
正確に表現すると、米国が支配するピラミッド構造である
米国が日本の官僚機構、大資本、利権政治勢力を支配して日本を統治する構造だ。
この日本支配を存続させるために最大の役割を担うのが電波産業=メディアである。
このメディアを用いて激しい人物破壊工作が展開され続けている。
鳩山友紀夫氏も小沢一郎氏も、そして私も激しい人物破壊工作の標的にされてきた。
その理由は明快だ。
米国が支配する日本政治構造を破壊する危険人物であるということ。
2009年8月30日の総選挙を通じて鳩山友紀夫内閣が誕生した。
日本政治史における金字塔である。
文字通り、日本政治構造、日本の「国のかたち」を根底から刷新する明確な方針が示された。
しかし、政権交代は手段であって目的ではない。
スタートであってゴールではない。
2010年7月参院選で勝利を重ねて、初めて日本政治刷新の現実化が進行するはずだった。
しかし、敵もさるもの。
この前に総攻撃が展開されて鳩山内閣は2010年6月に破壊された。
その背景、そして今後の課題についてシンポジウムでお話させていただきたく思う。
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