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徽宗皇帝のブログ

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メモ日記トゥディ「優先順位の決め方」 10.3.22
あなたは好きなものから先に食べるタイプだろうか。それとも嫌いなものから先に食べるタイプだろうか。それはどちらでもいいのだが、その理由が知りたい。
私は「分析と解釈」を趣味とする人間なので、物事の理屈というものに興味があるのだ。

たとえば、嫌いなものから先に食べるとしたら、こういう理屈が考えられる。
「私は嫌いなものから先に食べる。なぜなら、最後に好きなものを食べることで口中に残った不快感を一掃し、好きな味の記憶だけが残るから」

あるいは、好きなものから先に食べるとしよう。すると、こういう理屈だ。
「私は好きなものから先に食べる。なぜなら、嫌いなものから先に食べた場合は、好きなものを食べる頃には腹が一杯になっていて、好きなものを食べてもおいしくないだろうから。また、自分が嫌いなものを食べている間に、好きなものを他の人に取られることもあるだろうから。その一方で、好きなものを先に食べれば、その間に、嫌いなものを食べなくてもいいという状況が生まれるかもしれないから」

たかが食べ物のことなら、どちらでもいい話だ。しかし、人生訓としては、後者の態度が有利だと私は思う。人生では、やりやすいこと、好きなことを先にやるのがいいのだ。昔の人間は、「艱難辛苦汝を玉にす」とか言って、刻苦勉励することを価値のあることだとしていたが、実際の世の中では、困難な仕事やいやな仕事は先延ばしにしておくと、状況が変わって、それはやらなくてもいいということになることが多いのである。辛い仕事をやっていたA君と、楽で楽しい仕事をしていたB君が、それぞれ仕事の途中で仕事は中止だと告げられ、それまでの仕事の報酬を受け取るとなれば、どちらが得かはわかりきった話だ。

仕事の内容と仕事の報酬とは比例しないというのが、この社会の現実である。

もちろん、これは一般論として述べたのであり、自分の能力を鍛え上げ、生きるための武器として自らを作り上げるべき青少年の時代には、安逸さへの逃避は、人生の選択肢の幅を狭めることになるのは言うまでもないことだろう。

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