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メモ日記トゥディ「幾つかのエッセイ集の感想」10.4.1

*先日、市民図書館から借りてきた本のほとんどはエッセイ集ばかりで、中には、これまで一度も作品を読んだことのない作家の本も混じっている。エッセイを読んで、その作家の人格や考え方が気に入れば、小説作品も読んでみようかな、と思ったからだ。何しろ、世間にはあまりにも沢山の作家がいて、その中の誰が自分と合う作家なのか、探すのも容易ではないからだ。お気に入りを探すのに、エッセイで試してみるというのは、悪くない方法だろう。エッセイの苦手な作家には気に入らない方法だろうが。たとえば、高村薫など、抜群の力量を持った作家だが、非常に真面目な人間で、ユーモアのある人間では無い(と思う)から、彼女のエッセイを読んで、彼女のファンになるという人間は多くはないだろう。
*で、読んでみた結果、というより、流し読みをした結果。

篠田節子:元公務員らしく、書き方が公務員。本人自身がエッセイは嫌いと言っているのだから、エッセイは書かないほうがいい。
三浦しをん:文章に芸があり、自虐的ギャグを書けるところはいいが、書いている内容が内輪受け狙いすぎて、特定読者以外はついていけない。
姫野カヲル子:借りてきたエッセイ集の中では一番ユーモアセンスがあり、面白かった。ただし、下ネタというか、性的な話題が多いので、良い子の皆さんが読むものではない。
養老孟司:ざっと流し読みをしただけだが、あまり面白そうな話題もなさそうなので、未読。文章がやたらと断定的なところは、かつての威張り屋「文豪」石川淳の文章を思い出す。
村上龍:読んだのは「フィジカル・インテンシティ2」だが、作者と距離を置いて批判的に読めば面白い。彼の長所と欠点は表裏一体で、「自分を恰好いい」と思っている彼に同化して読めば、彼の発言がいちいち自己賞賛につながるのだから、読み手のナルシシズムも満足させられて楽しいかもしれない。しかし、「自分を恰好いいと思っているところが恰好悪い」と思うような読者から見れば、彼の発言の一つ一つが皮肉な批判の対象となり、それはそれで面白いわけだ。世界のあちこちを飛び回り、美味い料理に舌鼓を打ち、サッカーを「世界的観点」から見ている自分に陶酔している、そんな彼を恰好いいと思うような読者に向けて書かれたような本である。

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