昔、非常に若いころに読んだ誰かの文章で、「学生のころに教師から『批判精神の無い人間はダメだ』と言われたことが強い印象に残っている」、という内容のものがあって、それが私自身に強い印象になっている。その当時は「批判精神」というもの自体を何か、他者を傷つける悪い物のように思っていたナイーブな、つまり子供レベルで無知だった私には、批判精神を肯定する言説が不思議であったわけだ。その私が今では政治批判、社会批判が大半で、あとは不細工な冗談だらけのブログを書いている。これは劣化なのか進歩なのか。
少なくとも、自分が読むにしても現在の私は鋭い批判精神に満ちた文章が一番面白い。「楽しい」や「好きだ」だけの文章は、いわば寝心地のいい寝床でまどろむようなもので、気持ちはいいが、その寝床から一歩も出られない。つまり、社会の大半がそういう人間だけだと政治を悪意で動かす人間たちにとっては非常に都合がいいのである。
(以下引用)
少なくとも、自分が読むにしても現在の私は鋭い批判精神に満ちた文章が一番面白い。「楽しい」や「好きだ」だけの文章は、いわば寝心地のいい寝床でまどろむようなもので、気持ちはいいが、その寝床から一歩も出られない。つまり、社会の大半がそういう人間だけだと政治を悪意で動かす人間たちにとっては非常に都合がいいのである。
(以下引用)
PR
コメント