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徽宗皇帝のブログ

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国連自身の「国連憲章第12条」違反
藤永茂博士の「私の闇の奥」から転載。
筒井康隆の「大いなる助走」(変換候補に「女装」「除草」と出て面白かった。「大いなる女装」も「大いなる除草」も面白い。)の主人公が「論理的な言葉を聞くと感動する」という性質を持っているという描写があったが、下のhobby4oldboy氏のコメントを読むと私もそういう感じがする。4歳児のコメントとも思えないwww

(以下引用)


 最近、このブログに幾つかの貴重なコメントを頂きました。記事『米欧の傲慢は許されるべきではない』に対してhobby4oldboyさんから


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国連憲章第12条
私見では、ウクライナ紛争関連のロシア非難決議全ては、国連憲章第12条違反のはずですが、なぜ誰も問題にしないのか分からないでいます。
命題1:国連総会に個別の武力紛争に対し法的判断を行う権限や機能はない。
命題2:特に、安全保障理事会が担当中の案件については勧告できない(国連憲章第12条)。
命題3:ロシアのウクライナへの武力行使は、国連憲章第51条「集団的自衛権」を根拠として
実行された(←武力行使開始直前のプーチン演説↑)。
命題4:国連憲章第51条により、ロシアは安全保障理事会に「集団的自衛権」発動を報告した。
命題5:ロシアの報告により、今次ウクライナ紛争は安全保障理事会が担当中の案件となった。
命題6:命題2と命題5から、国連総会は今次ウクライナ紛争に対して、いかなる勧告を行う
こともできない。
これで証明できていると思うのですが....
そもそも、個別案件が国際法上で合法か違法か判断するのは「司法」なので、立法機関相当の国連総会が(司法権を持つ)安保理からの要請なしには安保理の職掌を犯す決議(=勧告)をしてはいけないというのが第12条の趣旨です。安保理で拒否権を持つロシアが同意したはずはないので、安保理としての要請はないはずですから、国際法に反しているのは違法な国連決議を主導した米国のはずですが....


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というコメントを、また、桜井 元さんからは


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ネット上で以下のような記事を読むことができました。すでにお読みでしたら失礼しますが、ご参考までに。一つは、ウクライナでなぜこのような悲劇が生じたのか、その原因を客観的に分析しているもので、非常に説得力がありました。やはり欧米諸国とウクライナのネオナチ政権が平和を破壊した責任は重いと言わざるをえません。

もう一つは、いまのゼレンスキー政権のウクライナがいかに恐怖支配の異常な体制かを伝えるものです。ロシア系住民だけでなく、野党、左派、政権に批判的な人物、戦争継続に反対する者たちが不当に拘束・拷問・虐殺されており、ネオナチ政権だけあってロマ(ジプシー)の人たちもひどい仕打ちを受けています。

「ウクライナは善、ロシアは悪」、「ウクライナに支援を、ロシアに制裁を」、「ゼレンスキーは英雄、プーチンは悪魔」、「アゾフ連隊は救国の戦士、ロシア軍は残虐な侵略者」、「ウクライナは自由と民主の価値を我々と共有する国、ロシアはそうした価値を否定する専制国家」「ロシアは嘘つき、すべてはプロパガンダ」、日本では与党も野党も報道機関もメディアに出て来る専門家もすべてがこの論調でうんざりします。今回ご紹介する記事にある事実はいっさい取り上げられないか、ロシア側のプロパガンダとして一蹴されます。恐怖支配のウクライナで本当のことを言えばどうなるか、軍・民兵・治安部隊のことを悪く言えばどうなるか、日本のメディアはその状況を無視してウクライナ国民の「証言」なるものを流し続けています。真実はいずれ明らかになると思いますが、まさに「戦争プロパガンダの大合唱」と言えるいまの日本の状況はあまりにひどすぎます。平和憲法の理念に反し、紛争の未然防止や平和的解決の努力もせずに、この機に乗じて軍備の増強、兵器輸出、敵基地攻撃能力、核武装、はては憲法改悪まで進もうとするこの国は狂っているとしか言いようがありません。

Retired Swiss Military-Intelligence Officer: 'Is it Possible to Actually Know What Has Been And is Going on in Ukraine?'
Retired Swiss Military-Intelligence Officer: 'Is it Possible to Actually Know What Has Been And is Going on in Ukraine?' -- Puppet Masters -- Sott.net

“One less traitor”: Zelensky oversees campaign of assassination, kidnapping and torture of political opposition
"One less traitor": Zelensky oversees campaign of assassination, kidnapping and torture of political opposition - The Grayzone
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先のコメントで記事タイトル下にリンクを貼ったのですが、うまく表示できずすみませんでした。タイトルから検索して頂ければと思います。

コメントの中で、この機に乗じて平和憲法を破壊する動きに対して「狂っている」と過激な表現をしましたが、これはそうした方向に血道をあげている政治家や専門家たちをさしてのもので、一般市民の方々に向けてのものではありません。市井の人たちは日々、それぞれの生業や子育てや介護などで精一杯で、国際政治やウクライナの情報や憲法九条をめぐる動きなどに時間と労力を割くことなど難しいのが当然ですし、できるとしてもテレビや新聞の解説などで概略を把握することがせいぜいでしょう。それだけでも多忙ななかで政治や憲法に関心を向けることに誠意と良心を感じます。ますます不安定で厳しくなっている経済と雇用環境のなかで、市井の人たちがそうしたことに関心を向けることには一層の敬意を感じます。問題なのは政治家と専門家たちです。誤った報を流し、それで市井の人たちを惑わせ、間違った方向に世論を動かそうとする政治家や専門家たちです。


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というコメントを頂きました。桜井さんのお考えに全面的に賛成です。


 hobby4oldboyさんが指摘する国連でのロシア非難決議の違法性に関連して、ロシアのウクライナ介入の合法性についての次のような記事にも遭遇しました:


https://libya360.wordpress.com/2022/04/23/why-russias-intervention-in-ukraine-is-legal-under-international-law/


関心があれば、ぜひ読んでください。要点は、ロシアの今回の動きは自己防衛行為だということです。事態の本質は、一昔前の“キューバ危機”の場合と全く同じです。米国がソ連のすぐそばのトルコに核爆弾を持ち込んだから、その対抗自衛措置として、ソ連はキューバに核爆弾を持ち込むことにしたのです。この歴史的事実は、今や、明明白白、しかし、当時と現在との決定的な違いは、今の米国にはジョン・エフ・ケネディが居ないことです。いや、たとえ居たにしても、早々と抹殺されてしまったことでしょう。


藤永茂(2022年4月25日)

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