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徽宗皇帝のブログ

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田中宇の欠点丸出しの記事
「田中宇の国際ニュース解説」記事の末尾で、全体が妄想的な内容の記事だが、この末尾だけ読んでもそれが分かるのではないか。
そもそも「米諜報界」って何だよ。諜報「界」が米国の政治の意思を決定するというのは、手足が脳の役目をするようなものだ、とは前に書いたことだ。道具が人間を動かすようなものと言ったほうが適切か。「米諜報界の誰それ」と名前が出るなら少しは現実味もあるが、田中の書き方はいつも「諜報界」とか「隠れ多極主義」とか書くだけで、現実の人名が出ない、書かない、いや、書けないのだろう。そこが「櫻井ジャーナル」との大きな違いだ。田中は政治を何かの物理現象とでも勘違いしているのではないか。増田何とかの「資本の意志」のほうが、まだマシである。それなら、「あっ、主に米国の財界や金融界の大物ね」と分かる。しかし、「諜報界」や「隠れ多極主義」では、誰の目にも見えない霊的存在みたいである。
書き方の問題はさておき、書いてることの趣旨はどうか。これにも私は同意できない。米国の人間が「日本を非米化」して何のメリットがあるのか。そもそも、米国の人間(隠れ多極主義者)が米国を覇権国の座から引きずり下ろすメリットがどこにあるのか。米国諜報界はロシアや中国のスパイが権力を握っているとでもいうのか。
まあ、要するに、馬鹿馬鹿しい。

(以下引用)


▼日本を非米化するための事件


私が見るところ、今回の安倍殺害以降の流れ(銃弾の隠匿など)は黒幕なしに起きないものだ。黒幕になりうるのは米国(米諜報界)だけで、他の勢力が黒幕である可能性はかなり低い。米国が安倍を殺すなら、その目的は日本に中露敵視を強化させることぐらいしかないが、実際のその後の岸田の日本政府は、中露敵視を強化せず、むしろ隠然と中露と協調していた安倍の路線を意識的に踏襲している。岸田は次の内閣改造で、安倍の路線について最も詳しい前首相の菅義偉を副首相として迎え入れるかもしれないが、この人事構想は岸田が安倍の路線を積極的に踏襲したがっていることを示している。


菅の登用は、安倍を殺した米国に対する岸田の隠然とした「抗議」「反抗」を示していると私には見える。岸田や、その周りの自民党の人々は、安倍を殺した米諜報界を許さない。米国は、安倍を殺して岸田を傀儡にしようとしたが、見事に失敗している。岸田の自民党は、日本の非米化を隠然と加速していく。米諜報界の傀儡である日本のマスコミは、日本を非米化していく自民党を敵視する傾向を開始している。安倍殺害前、マスコミは自民党を批判しなかった。マスコミと自民党は、対米従属の同志だった。安倍の隠然親中親露路線も、ほとんど無視されていた。だが、状況は安倍殺害で劇的に変化した。米諜報界の傀儡のままのマスコミは、非米化を強める自民党を猛然と非難し始め、マスコミと自民党は敵どうしになっている。マスコミはこれまでも国民に嫌われる傾向だったが、安倍の死を愚弄中傷するマスコミはますます嫌われて自滅していく。


安倍を米国に殺された自民党やその系統の勢力は、日本の国是を対米従属から引き剥がし、隠然とした非米化から、顕然とした非米化・対米自立を模索していくようになるかもしれない。「日本が防衛を在日米軍に頼っている限り、それはない」と悲観的に考える人が多いかもしれない。だが私は、安倍殺害が日本をそっちの方向に動かしていく転機として用意されたのでないかと勘ぐっている。米諜報界は、隠れ多極派によって牛耳られている。彼らは、露中イランなど反米諸国を稚拙に過激に敵視することで結束・台頭させ、世界を多極化している。同時に彼らは、ドイツや豪州など同盟諸国に対して過激で稚拙な露中敵視をやらせて失敗に誘導し、同盟諸国が対米従属に行き詰まって非米化・米国離れに転換したくなるように仕向け、米覇権の自滅と多極化を進めている。米諜報界による安倍殺害は、こうした隠れ多極主義の策略として引き起こされたのでないかと私は考え始めている。

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