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学習と記憶と理解(4)

さて、最後に「受験勉強の具体的内容と方法」である。
これは簡単だ。大きく二つである。

1)勉強内容は志望校の過去問(できるだけ多くの年度分)。
2)勉強方法は、問題を読んだら、何も考えず、すぐに答と解説を見ること。

この2点だ。もちろん、補足が必要だろう。
1)についてだが、大学や高校、特に私立校は必ずしも高校や中学で教える範囲から入試問題を出すとは限らない。これはひどい話だが、そうなっているのである。むしろ、難関校は高校や中学の指導範囲を逸脱するのが当たり前、と思うべきだろう。その逸脱が咎められるのは稀だ。そういう場合は何かの事情があっての摘発だろう。とすれば、学校で習う範囲だけで受験しようとすることがいかに無謀で非効率的か分かるはずだ。これは塾や予備校でも同様だ。
灘高がなぜあれほどの東大合格者を出し、高い東大合格率を誇っているか。簡単な話である。灘は東大だけに特化した授業を行っているからだ。これは灘の卒業生自身が言っていることだ。その証拠に、灘から京大はおろか、私大の上位校にすら落ちる子もいる。つまり、「東大には受かるが、それより偏差値の低い大学には落ちる」ことが普通にあるのである。これが、東大受験だけに特化する、ということだ。灘ほど極端ではないにしろ、開成だって似たようなものだろう。
とすれば、受験生であるあなたも「灘方式」を使えばいいのである。つまり、志望校の入試問題だけに特化した受験勉強だ。その素材は過去問以外には無い。

2)についてだが、1)と関連する。「入試にはあなたの習っていないこと、知らないことが膨大に出てくる」のである。とすれば、試験問題を「解く」ことが不可能なのは当然の話ではないか。まあ、公立高校レベルなら、学校で習った知識で8割方は解けるだろうが、難関大学や難関私立高校では、「学校で習ったレベルの知識では無理」と思うほうがいい。では、どうすればいいか。過去問は「解くもの」ではなく、「研究材料」なのである。どんな形式の問題が出て、どんな知識が問われ、どんな答えが正解とされるのかを研究する素材なのである。
つまり、「解く」ことは不要。その代わり、問題と解答を「理解し、理解できないところは調べ、理解できたら覚える」これが入試必勝法であり、あるいは本当の意味での「学問」の方法に近いかもしれない。ところが、多くの受験生は「解けるはずのない問題」を解こうとして膨大な無駄な時間を費やし、それを受験勉強だと思い込んでいるのである。何と悲しいことではないか、と思わず漢文翻訳的な詠嘆口調になってしまった。


「入試必勝法」については以上だ。細かく補足すればいくらでもあるが、大筋はこれだけだ。中以上の頭があれば、これだけで入試対策ができるだろう。
受験業界全体にとって、こういう内容のことを書かれるのは営業上はマズイことかもしれないが、塾や予備校を必要とする層は大きいだろうし、私の発言など頭の悪い人間の妄言だと片づけてくれてもいいのである。いずれにしても、日本の受験界も今後大変動が起こると予想されるから、今までのような商売は成り立たないという、これは忠告だと思ってもらいたい。
念のために言えば、ここに書いたことは全部理論的に考えただけで実験はしていない。ただ、英国旅行の途上で知り合った日本人受験生に、それに近い内容の話をしたが、それだけだ。

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