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徽宗皇帝のブログ

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「西側」のイスラム殲滅作戦
「マスコミに載らない海外記事」から転載。
先に、大事なことを書いておこう。管理人氏(メタボ親父氏)の後書きで、

ポール・クレーグ・ロバーツ氏や、ロシア・トゥデイ評論の信頼性を、完膚無きまでたたき潰して頂けると嬉しい。ヌーランド女史と大使との電話会話の内容についての論評も是非。

とある部分は、誤記ではないか。これまで管理人氏はポール・クレーグ・ロバーツ氏の評論を精力的に掲載して、彼の論説を信頼してきたはずである。ロシア・トゥディについての感想は知らないが、少なくとも「西側」マスコミよりは信頼に値する、と思っていたのではないか。これでは、管理人氏自身がP.C.ロバーツやR.T.をまったく信頼していない、というようにしか読めない。おそらく、これは舌足らずな表現で、NHK放送がお馬鹿な番組を作ることで、逆に、その批判対象の真実性が浮き彫りになる、という趣旨かと思うのだが、この表現ではそう読み取るのも難しい。私もよく舌足らずな表現をするので、自戒したい。
さて、エジプト革命は、「西側」に後押しされたクーデターであったわけで、「西側」の意図の一つはイスラム勢力を徹底的に壊滅させることであるのは、「9.11」からずっと続いていることである。しかし、529人への死刑判決とは驚く。これに対して西側の「御用人権擁護団体」と私が認定している「アムネスティ」などがどういう行動を取るか、見ものである。(もちろん、口先だけで非難して終わり、に決まっている。)
なお、イスラムに対立する「西側」を主導するのはユダヤ資本であることは言うまでもない。それがウクライナでのクーデターをも後押ししているわけだが、「クーデター」は「革命」とは別物であると知らない人も多いのではないか。簡単に言えば、「民衆不在」の、暴力による、不法な政治権力奪取がクーデターなのである。



(以下引用)

2014年3月27日 (木)

アメリカが支援するエジプト軍事政権、529人のムスリム同胞団メンバーに死刑判決


Johannes Stern
2014年3月25日
wsws.org


昨日、エジプト裁判所は、ムスリム同胞団(MB)の支持者529人に死刑判決を出した。最近で最大の人数の死刑判決は、政敵を絶滅し、エジプト革命を血の中で溺れさせようという、アメリカが支援するエジプト軍事政権の断固とした取り組みの更なるエスカレーションを際立たせるものだ。


2013年7月3日、MB大統領ムハンマド・ムルシーに対する大規模抗議行動のさなか行われたクーデター以来、軍事政権は、座り込み抗議、抗議行動やストライキを暴力的に攻撃し、少なくとも1,400人を殺害し、16,000人以上を投獄した。政権はエジプト最大のイスラム教組織MBを禁止し、抗議行動禁止を発令し、社会における軍の支配的役割を法制化する憲法を押し通した。


被告の大半は、カイロで、ムルシ支持派座り込み抗議の2人が警備と軍によって暴力的に排除された後に起きた、8月14日のミニヤー県での反クーデター抗議行動の際に逮捕されていた。裁判にかけられている集団の起訴容疑には、殺人、殺人未遂、警察署襲撃と、公共・私有財産損壊等がある。被告545人中、わずか150人が出廷し、残り全員は欠席のまま判決を受けた。


裁判全体が見せしめ裁判の特徴を帯びた茶番だ。


“これは司法史上、最も速い、最大死刑者数の判決の裁判です”ムルシ本人を含め、主要なMBメンバーを弁護しているナビル・アブデル・サラム弁護士は語っている。被告側弁護士ハリド・エル-コウミは、AP通信社にこう語った。“われわれは一言も発言できず、3,000ページ以上の調査を見たり、一体どのような証拠のことを彼等が言っているのかを見たりする機会がありませんでした。”


被告側弁護士が訴訟に抗議すると、サイード・ユセフ裁判長は怒鳴りはじめ、裁判所警備員を呼び入れたと報じられている。弁護士の中には、裁判所の建物に入ることさえ妨害されたと言っている人々もいる。


判決を受けた被告の一人の親族、ワリドは、ロイター通信にこう語っている。“裁判は土曜に始まりましたが、手続き上の公判にすぎず、裁判官は、どの弁護士からも、証人からも言い分を聞くことなく、被告すら召還しておらず、居並ぶ連中は暴漢集団で、裁判官ではありません。”


判決後に劇的な光景が見られた。絶望した家族達が叫び始め、怒った抗議行動参加者は近くの建物に放火したと、エジプト国営TVが報じた。


今日、更に683人が同様な罪に問われている、別の大規模裁判が始まる。被告の中には、MBの最高指導者ムハンマド・バディーウや、政治部門のリーダー、サアド・エル・カタートニらがいる。


アメリカ政府と、そのヨーロッパの帝国主義同盟国は、口先だけの全く偽善的な声明を出しただけだ。マリー・ハーフ・アメリカ国務省副報道官は“一人の警官の死亡を巡る、529人のエジプト人死刑判決”を巡る“深い懸念”と“衝撃”を表明し、同時に、アメリカ政府による、軍事政権支援は継続することを、彼女は明言した。ホワイト・ハウスは、エジプトとのつながりを“重要な関係”と見なしており、関係を“完全に切断”したいとは全く考えていないことを彼女は強調した。


キャサリン・アシュトン欧州連合外務・安全保障政策上級代表は、“死刑は残酷で、非人間的”だと、エジプト軍事政権に念を押し、“エジプト暫定政権は“国際基準”をするよう呼びかけた。“エジプトの民主主義への移行への信頼性にとって、これは特に重要だ”と彼女は強調した


軍事政権が、最も残虐で、非民主的な手法を駆使する中、アメリカ政府やEUは、それを“民主主義”の為の戦いであるかのように描き続けている。


クーデター指導者で、国防大臣・ 陸軍元帥のアブドル・ファッターフ・アッ・シーシを、新大統領に据えようという軍事政権による準備の中で、この判決が出された。この事実上の独裁者が、過去数ヶ月、大量殺人と投獄を監督し、国家による弾圧と、軍事クーデターそのものの主な標的である労働者階級との直接対決を、現在準備をしているのだ。


今月初めの青年医師会議での演説で、シーシは長年の緊縮政策と苦難が続くと脅した。“わが国の経済状態は、うそ偽りなく、どう考えても、実に、実に困難だ。わが国を救うため、私も多少は働こうという人もいるだろう。しかし口先だけでは国は前進しない。働くこと、忍耐力、公平と利他主義によってこそ進歩するのだ。それ以降の世代が生きる為には、恐らく、一、二世代は[苦難を味あわねばならない]。”


社会的葛藤と労働者階級闘争が高まっている兆しがある。先月末、何万人もの繊維労働者や公営バス運転手の大規模ストライキのさなか、エジプト新首相イブラヒム・メフレブが就任した。今は働く時期であり、ストライキをする時期ではないと強調し、エジプト労働者の“愛国心”を呼びかけた。彼は“論理を超えた要求は、国家を破壊する”と警告し、“全国の治安と安定性と、テロ粉砕によって、投資への道が開けよう”と宣言した。


軍の恐怖政治と、あらゆるストライキと抗議行動に対する、国際金融資本の命を受けた、軍による暴力行為の準備は、軍事クーデターを支持したリベラルとエセ左翼組織の反革命的役割を浮き彫りにしている。


そうした連中の中でも重要なのは、2011年1月、大衆闘争が勃発して以来、抗議行動を、あれやこれやのブルジョア党派に従属させようとつとめてきた、いわゆる革命的社会主義者党(RS)だ。連中は、最初、アメリカが支援する独裁者ホスニ・ムバラクを打倒した後、成立した軍事政権の幻想をあおり、やがてムルシとMBを“革命右派”として、押すようになった。


2013年抗議行動の際、RSは、エジプト支配階級の一部で、ムバラク政権元メンバー、リベラル派指導者モハメド・エル・バラダイの、救国戦線国家も含むタマロド運動を熱心に支援した。大衆反政府運動を軍支持へと向ける上で、タマロドは重要な役割を果たした。


現在タマロドは、軍事政権の暴力的な国粋主義的、反労働者階級キャンペーンを煽り、アッ・シーシが大統領につくことを支持している。タマロド指導者マフムード・バドルは最近、タマロドは“アブドル・ファッターフ・アッ・シーシを、エジプト大統領として全面的に支持すると宣言し”、“全エジプト国民”に、彼を“全国的、国民が同意した候補者として支持するよう呼びかけた。”


労働組合は、軍事政権の国粋主義的行動の、最も臆面もない支持者だ。エジプト労働組合総連合、ゲバリ・アル-マラギー委員長が“我々の戦いは、生産を増大し、テロと戦うことだ。我々が勝利しなければ、エジプト全体が破壊してしまう”という宣言は、労働者階級との大規模対決という,軍事政権の綱領をおうむ返ししたに過ぎない。


記事原文のurl:www.wsws.org/en/articles/2014/03/25/egyp-m25.html
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大逆事件もびっくり。
インドネシアの1965年9月30日軍事クーデターを連想した。


「アラブの春」は「アラブのハルシネーション」の略。ハルシネーション、つまり妄想・幻想。

気に食わない政府は、どんな策略を使っても打倒する。
気に入る政府なら、どんな虐殺をしても、放置する。
宗主国の価値基準は素晴らしい。だから集団先制攻撃権で侵略戦争に出よう。


やつらは踏み倒しをするのだろうか?党首には腑に落ちる説明をして頂きたい。貸す方の下心もあやしいもので、豚の喧嘩を絵に描いたようなもの。そういうものにハエはたかる。


今朝の大本営広報部にあった文章。


クリミア併合を、冷戦後の秩序のちゃぶ台返しとでも呼ぼうか。膨張主義への先祖返りがどうにも露だ。米の国連大使は公式の場で「盗賊」と難じた。外交上まれな厳しさだ。


「ウクライナ国営テレビ会長が、ファシスト与党、スヴォボダ党議員を含む暴漢に襲撃され、辞表を書かされた」とRussia Todayは報じている。ビデオもある。


屈従: ウクライナ国会議員と暴漢、国営TV局会長を殴打し辞任させる


メタボ・オヤジとしては、大本営広報部のお偉方と違い、「ウクライナ国営テレビ会長辞任強制を、民主主義秩序のちゃぶ台返しと呼ぼう」と思う。


今日の大本営広報、『超常ファイル、検証 月着陸はウソ?』を放映した。


宗主国代表の発言をそのまま転記でなく、自ら調査をして、例えば『超常ファイル、検証 ウクライナ国営テレビ会長襲撃はウソ?』という記事を載せて頂けると、有り難い。


ポール・クレーグ・ロバーツ氏や、ロシア・トゥデイ評論の信頼性を、完膚無きまでたたき潰して頂けると嬉しい。ヌーランド女史と大使との電話会話の内容についての論評も是非。


もちろん、木によりて魚を求むであること、分かっている。


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