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徽宗皇帝のブログ

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アメリカの現状は日本の近未来
「山科恭介のブログ」から転載。(本来のタイトルの「夢想ローカン」は字が難しくてお馬鹿ワードでは出すのが大変なので、書かない。)
TPPによって日本は原発事故以上の大破壊を受ける見込みだが、野田政権は粛々と(政治家の好きな言葉である)その実現を進めている。野豚をプロデュースした前原・仙石、そしてその指示を出した米国の意思通りってことだ。民主党政権における小沢・鳩山の敗北は日本をここまでのどん底に陥れたわけである。
で、それは誰の責任か? もちろん、民主主義の世の中であるから、主権者国民(まるで植草教授みたいなフレーズ)の責任ということになる。こうなると、カダフィ大佐が言うように、民主主義には根本的欠陥があると考えるべきだろうが、それは代議制、代表民主制度の欠陥と言うべきだろう。つまり、国民の「代表者」が国民意思を代表しない、となれば、それは民主主義でもないし、国民主権でもない、ということだ。
民主主義が本当に機能するには、おそらく、直接民主制しか解決策はないだろう。そして、国民全員が政治の重要情報(国家機密)をすべて知るわけにはいかないから、それは不可能だ。つまり、民主主義は空論でしかない。となると、橋下元大阪府知事流の独裁政治が登場するしかない、か? まあ、私は橋下よりはヒトラーのほうがましだと思うが、(ヒトラーはドイツを経済的地獄から救ったという確かな実績がある)プラトンの思想と同様に、「哲人王の独裁」がおそらく最良の政治ではあるだろう。シンガポールが飛躍的発展を遂げた時のリー・クアン・ユーなどはそれに近い。しかし、最良の独裁者ではなく、最悪の独裁者が王位(政治のトップ)に就くほうが可能性は高い。なぜなら、政治的野心のある人間など、そのほとんどは悪党に決まっているのだから。
下記記事の中の「シッコ」は病気のことである、という記述は、多分違うだろう。それはおそらく「Sick Corporation」つまり、「病気を商売にする会社」と「病的な会社」の両義的な意味の造語だろうと思う。


(以下引用)

さて、TPP導入は既成の事実だったらしく、開国と称して国家の解体へ向かって一直線の日本国なのだが、「飼い慣らされた羊くん達」 は、依然、疑うことをせず、静かに自身が食されるのを待っている。
この国民性はもはや如何ともし難いので、それを回避する方策その他は、ほぼ意味を持たない。過去形であり、その過去形は過去完了形に向かって邁進している。

私をも含む一般国民は、それでも健康保険制度だけは残して欲しいと願っているはずだが、
もう、どうにもならないのなら、最低、これだけは守って欲しいと思うのだが、これも恐らく駄目だろうな。
となると、実生活の具体的状況下においては何が起こるのか?
引用する以下の文章がそれを如実に示し、その明示的な光景は米国社会にて感受することが出来る。
今後、「混合診療」 という言葉は、都合よく解釈され、都合よく使われていくのだろうな。
尚、引用した文章は、現役の医師が書いた文章なので、それほど大きな間違いはないだろうと思う。アップされた日時が記載されていないので正確にはいつ書かれたものか判らないが、「福田内閣」 という表現がでてくるので、その当時のものだろう。


私の主張  小松 満  「『シッコ』 を観ましたか?」
http://www3.ocn.ne.jp/~kunkou/SiCKO.htm

 青年が膝の深い切り傷を麻酔をかけずに自分で縫合している。青年は医療保険に入っていないので病院に行くことができない。
 続いて電動ノコギリで手の中指と薬指を切断した大工が出てくる。彼はすぐに病院を受診するが、指の接合には中指は720万円、薬指は140万円かかるといわれ、やむなく薬指だけ接合した。

 マイケルムーア監督の映画 「シッコ」 の衝撃のオープニングシーンである。シッコとは病気という意味である。ムーア監督はアメリカの医療制度をまさに病気としてとらえ、問題提起をしている。

 小泉前首相は経済財政諮問会議や規制改革・民間開放推進会議をつくり、オリックスの宮内会長を中心にした経済界を利するために病院経営を株式会社に開放することや混合診療の解禁などを目指した。株式会社の病院経営への参入や混合診療解禁はまさにアメリカの医療制度を目指すものであった。

 日本医師会はアメリカ型の医療制度は5000万人に及ぶ無保険者が存在することを指摘し、国民が公平な医療を受けられなくなると株式会社の参入や混合診療の解禁に反対してきた。

 しかし、「シッコ」 は無保険者の悲劇はもちろんのことだが、むしろ、保険(アメリカでは高齢者、障害者や低所得者以外は民間保険)に入っているが、癌などの治療費がかさむ病気にかかった中流の人々の悲惨な状況を描いている。
 高額な自己負担のために破産し家を売らなければならなくなった老夫婦が出てくる。

 以前、日本で混合診療解禁論者のオリックス宮内会長が 「お金のない人は家を売ればいい」 と発言したことがあった。彼の発言はまさにアメリカのこの現実を手本にしたのである。

 タクシーが止まると老婆が放り出されるように降りてきた。老婆は入院費を払えないために病院を追い出され路上に捨てられたのである。これがアメリカの医療制度の現実である。

 アメリカの民間病院における医療費の取り立ては厳しく、日本のサラ金業者なみである。
 今や、日本はまさにアメリカ同様の医療制度になろうとしているようである。すでに日本でも無保険者は100万人に達する状況である。さらに、現在の療養病床38万床を15万床に削減することにより6万人が行く当てがないのに病院を追われようとしている。

 福田内閣は高齢者医療制度を凍結することにした。しかし、国民が厳しい目で監視を続けないと日本が誇る 「いつでも、どこでも、だれでも」 という国民皆保険制度が崩れ、所得の低いものは公平な医療を受けられなくなる。

 国民は日本の医療費は高いと感じているようであるが、前述の指の接合術の値段は日本では36万4千円である。アメリカの4分の1~18分の1であることを分かって欲しいと思います。
 是非、一度マイケル ムーア監督の映画 「シッコ」 を観てください。 (引用おわり)

cf.
http://youtu.be/pGWpVEg3JcE

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