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徽宗皇帝のブログ

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グローバリズム・資本主義・自由主義
「Darkness」というブログから転載。
グローバリズムが世界の自然破壊を猛烈な勢いで加速しているという内容である。これはグローバリズムを資本主義と言い替えてもいい話だ。資本主義とは要するに、「金儲けがすべてに優先する」という思想にすぎない。
それを政治思想にすり替えたのが自由主義である。その自由主義とは「政府の規制を取り払い、すべてを企業の自由にさせよ」という思想であって、べつにそれによって人民が自由な存在になるわけではない。ここのところの勘違いがあまりに多いのである。「俺は束縛は嫌いだから自由主義が好きだ」という中学生レベルの思考で自由主義を捉えている人間がおそらく世間の大半だろう。
新自由主義という獰猛な資本主義が現れて、世の中の人間はやっと自由主義の恐ろしさを少し分かるようになってきたのである。自由貿易も同様であり、「企業の自由な活動を制限する規制(すなわち国民保護のための規制)をすべて撤廃しろ」というのが自由貿易であり、TPPはそれを目指している。その結果、国内産業がすべて破滅しても、それは「優勝劣敗」の法則に従っただけだから、当然だ、というのが自由主義の立場である。ここには進化論の「自然淘汰」を科学的法則とし、それを社会に当てはめるという「社会進化論」の影響がある。ユダヤプロトコルが「ニーチエ、マルクス、ダーウィンに気をつけなさい。(笑)あれは我々の手先である」と言った所以だ。なぜマルクスがロス茶らの手先かと言うと、マルクスの「偏向共産主義」によって世界はまともな社会主義への発展の可能性を失ったからである。レーニンに資金提供をしていたのがユダヤ大富豪のモルガンらであることは有名な話だ。
まあ、金がすべてを支配するのは当然だ、という思想の人間がいてもいいが、一般庶民はその支配される奴隷階層であることを忘れないことである。努力して奴隷の上位層に行くことを目指し、東大文Ⅰ合格でも狙う人間もいるだろうが、官僚というのもせいぜいが奴隷監督の仕事でしかないのである。


(以下引用)


グローバル社会では、世界を相手に激烈な競争が発生し、過酷なコスト削減競争をしなければならないので、その過程で犠牲になるものも多い。

たとえば、安全性の確保よりも、効率性が優先されるので、単に便利だという理由だけでフロンガス等が使われた。その結果、どうなったのか。オゾン層の破壊が進んでしまったのである。

物を作る時に出た排水を浄化するにもコストがかかる。そこにコストをかけるよりも、黙って排水したほうが企業には都合がいい。

企業はそれを実行し、その結果、食物連鎖で人間に被害が還っていく。水俣病はそうだったし、中国の「赤い水」「青い水」「白い水」もまたすべてそうだ。

危険な排水を垂れ流している証(あかし)だ。

産業排水で被害が続出している中国は、グローバル経済の勝ち組だと言われているが、莫大な自然破壊を加速しながら競争に打ち勝っているのである。

他の国が中国の安価な製品に打ち勝つにはどうすればいいのか。簡単だ。同じことをすればいい。安全や浄化を無視して、コスト削減のために汚水を垂れ流せばいい。

経済は自然よりも優先される。これは資本主義の鉄則である。

だから、莫大な利権が発生するというだけで原子力発電所が火力発電所よりも優先されて、キケンなプルトニウムやウラン燃料が利用されるようになった。

それが爆発すると多大な被害が出ることは分かっていたし、そうなれば放出された放射性物質が人体を蝕んで爆発的な病気の発生を生み出すことも分かっていた。

しかし、原子力発電所は次々と建設されて、実際に爆発して人間に影響を与えるようになった。問題が引き起こされると分かっていても、経済は優先されるのである。




人間の滅亡を加速するシステム

グローバル経済の中では金融の分野でも競争は熾烈だ。資本を先取りにして一気に独占しなければならないと企業は考えるので、銀行から借り入れをして、利子をつけて返すほうを取る。

利子分を余分に儲けなければならない。だとすると、それによって誰かが利息分の損をする。

損をした誰かも生きていくためには、別の誰かを相手に稼ぐ必要がある。すると、全員が借り入れた分だけの金を儲けるには、経済発展が必要となる。

貸し借りを続ける限り利子という実際には存在しないバーチャル・マネーが生まれ、膨れ上がっていく。

存在しないマネーでやり取りできるだけの物を生み出す必要があるので、経済発展をし続けなければならないのである。

なぜ経済成長が必要なのか。それは利息分を稼ぐためである。それが猛烈なスピードで回転しているのがグローバル経済であり、規模と共に回転率さえも上がっているということもできる。

発展し続けなければならないというのはどういう意味なのか。競争が苛烈になり、さらには発展した分だけの自然破壊もしなければならないということである。

・苛烈な競争で自然破壊
・大量生産で自然破壊
・コスト削減でも自然破壊
・金を借りても自然破壊

資本主義では遅かれ早かれ何らかの自然破壊が生み出される仕組みになっている。

グローバル経済というのはそれを加速させるのだから、想像を絶するスピードで自然破壊が進む。

森林などの自然が破壊され続けていくと、再生する能力を失って砂漠になっていくのは誰もが知っている。

古代文明を見ても分かる通り、文明が栄えたところがすべて砂漠となって打ち捨てられている。

古代文明が捨てられたのは、周辺の自然が集まった人によって伐採・破壊されたからである。

現代文明とはグローバル経済によって全世界がつながった状態を言うので、現代文明の衰退は全世界の同時衰退ということになる。

全世界が自然破壊されるのだから、人間の逃げ場所は限りなくゼロに近いのではないだろうか。

ジャングルもなくなれば、大気も汚染され、人口は爆発的に増えたまま食料も取れなくなる。グローバル経済がそれを加速させているのである。

ジャングルが全世界からなくなるのはあと30年も要らない。そのときに人間はどうやって生きるつもりなのだろうか。

グローバル経済は人間を幸せにしないばかりか、社会システムそのものを破滅する。グローバル経済は「人間の滅亡を加速するシステム」だったのである。

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