「星月夜」さんのブログ「春と修羅☆」から転載。
私は社会主義者(一部の特権階級の利益ではなく、人民全体の福祉の向上を政治の目的とする思想。マルキシズムではない。共産主義でもない。)であるが、「天皇というシステム」は、民主主義というものが「官僚による支配」や「代議士による国民の主権強奪」に陥るしかない、という宿命を持っていることに対する、一つの解決策になるのではないか、と思っている。いわば「天皇機関説」であり、北一輝(ウィキペディアでしか知らないが)の思想にも近いかもしれない。
プラトンが国家統治の理想とした「哲人統治」は、その「哲人」をいかにして育て、選抜するかという大きな問題を含んでおり、また哲人自身の変質により、瞬時に独裁政治となる(あの暴君ネロが、初期には賢明な統治者であったという事実を想起せよ)という可能性を潜在させている。
プラトンが考え落とした事が、「権力と権威」の並立という発想である。つまり、「哲人」は権力ではなく、権威であるべきであり、それが権力に対する抑止力となることで理想に近い政治が実現できるのではないか、ということだ。そして、世界で唯一、日本ではその「権威」がすでに存在しているのである。言うまでもなく、それが天皇であり、天皇にふさわしい人格を育て上げる土壌としての皇室だ。
世界的に見れば、かつて「権威」であったのは言うまでもなくローマ法王であり、バチカンであった。だが、それはバチカン内部に侵入したユダヤ教徒による内部変質により、(いや、そもそもローマ法王庁自体がユダヤ教により、キリスト教の変質を目論んで作られたものだろう)本来のキリスト教とはまったく異なる教義に支配され、その歴代の法王の様々な悪行愚行により、もはや権威ではありえない。それに、日本人のような「唯一神」を信じない民族にとっては、唯一神をすべての土台とするキリスト教・ユダヤ教・イスラム教は権威にはなりえない。
すなわち、明治国家誕生期に「キリスト教に代わる国家の精神的支柱」を探した人々が天皇を担ぎ上げようとし、それに成功したのは当然のことであったのだ。
だが、そこに「天皇の権威を利用して自らの権力を拡大する」という悪作用も生まれ、それが最後には太平洋戦争という惨禍にまで至ったのである。そこから、天皇(天皇制)否定論者が膨大に生まれてくることになったわけだが、その議論は「民主主義と天皇制の結婚」という、現在の状況を無視して天皇制を否定し、天皇制の持つ大きな可能性を見ていない議論ではないだろうか。
常に、国家の平和、国民の幸福を念頭に置いて自らの生活を律している、そういう存在がこの日本に存在する、ということ自体が一種の奇跡のように私には思える。そういう人間は、他には宮沢賢治(彼は世界全体を考えていたが)くらいしか私には思い浮かばない。
(以下引用)
右傾化の中削除され続ける皇室のお言葉
2014-02-24 22:40:00NEW !
テーマ:政治
皇室は今の状況を危惧されてます、政治的発言が許されない中
皇太子が昨日の誕生日に
「今日の日本は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、
平和と繁栄を享受しております。
今後とも憲法を順守する立場に立って、必要な助言を得ながら
事に当たっていくことが大切だと考えています」
しかし安部チャンネルとかしたNHKは一切伝えませんでした。
安倍晋三にとって都合が悪いからでしょう。
皇太子様会見全文★はこちらで
以前にも
NHK、天皇陛下の「お言葉」を恣意的に一部カットして報道~蜜月・安倍政権への“配慮”
昨年12月23日。この日、天皇陛下は80歳の傘寿を迎え、
天皇の「お言葉」がマスコミに配布された。「お言葉」は
同日各メディアによっていっせいに報じられたが、
重要部分を“意図的に”カットしたメディアがあった。
それが公共放送局のNHKだ。
「重要部分とは、ずばり天皇陛下が語った護憲とも取れる部分です。
朝日新聞や毎日新聞はこの部分をしっかりと掲載しましたが、
読売新聞はかなり意図的に端折って要約していた。
問題はNHKが、この部分の一切を削除していたことです」(大手紙宮内庁記者)
削除された天皇の「お言葉」の該当部分は以下のようなくだりだ。
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、
守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、
今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、
かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、
深い感謝の気持ちを抱いています。
また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」
現状の平和と民主主義、そして憲法を「守るべき大切なもの」
とした護憲発言であり、さらには憲法を作った主語を「日本」
とし「知日派の米国人の協力も忘れてはならない」と加えるなど、
「連合国からの押しつけ憲法論」への反論ともとれる発言だった。
しかし、NHKはこの部分だけをカットし、一切報じることはなかったのだ。
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3,11位周年の追悼のお言葉も
注意「この震災のため、原子力発電所の事故が発生したことにより、
危険な区域に住む人々は、住み慣れた、そして生活の場としていた
地域から離れざるを得なくなりました。
再びそこに安全に住むためには、放射能の問題を克服しなければ
ならないという困難な問題が起こっています。」
という部分をカット
『追悼のお言葉全文 』はリンク先でどうぞ。
■当ブログの関連記事は
天皇陛下が懸念さえれてることは・・・
皇后陛下もお気遣いされてます。
「人と人、国と国の関係は複雑さに耐えねば…」
私は社会主義者(一部の特権階級の利益ではなく、人民全体の福祉の向上を政治の目的とする思想。マルキシズムではない。共産主義でもない。)であるが、「天皇というシステム」は、民主主義というものが「官僚による支配」や「代議士による国民の主権強奪」に陥るしかない、という宿命を持っていることに対する、一つの解決策になるのではないか、と思っている。いわば「天皇機関説」であり、北一輝(ウィキペディアでしか知らないが)の思想にも近いかもしれない。
プラトンが国家統治の理想とした「哲人統治」は、その「哲人」をいかにして育て、選抜するかという大きな問題を含んでおり、また哲人自身の変質により、瞬時に独裁政治となる(あの暴君ネロが、初期には賢明な統治者であったという事実を想起せよ)という可能性を潜在させている。
プラトンが考え落とした事が、「権力と権威」の並立という発想である。つまり、「哲人」は権力ではなく、権威であるべきであり、それが権力に対する抑止力となることで理想に近い政治が実現できるのではないか、ということだ。そして、世界で唯一、日本ではその「権威」がすでに存在しているのである。言うまでもなく、それが天皇であり、天皇にふさわしい人格を育て上げる土壌としての皇室だ。
世界的に見れば、かつて「権威」であったのは言うまでもなくローマ法王であり、バチカンであった。だが、それはバチカン内部に侵入したユダヤ教徒による内部変質により、(いや、そもそもローマ法王庁自体がユダヤ教により、キリスト教の変質を目論んで作られたものだろう)本来のキリスト教とはまったく異なる教義に支配され、その歴代の法王の様々な悪行愚行により、もはや権威ではありえない。それに、日本人のような「唯一神」を信じない民族にとっては、唯一神をすべての土台とするキリスト教・ユダヤ教・イスラム教は権威にはなりえない。
すなわち、明治国家誕生期に「キリスト教に代わる国家の精神的支柱」を探した人々が天皇を担ぎ上げようとし、それに成功したのは当然のことであったのだ。
だが、そこに「天皇の権威を利用して自らの権力を拡大する」という悪作用も生まれ、それが最後には太平洋戦争という惨禍にまで至ったのである。そこから、天皇(天皇制)否定論者が膨大に生まれてくることになったわけだが、その議論は「民主主義と天皇制の結婚」という、現在の状況を無視して天皇制を否定し、天皇制の持つ大きな可能性を見ていない議論ではないだろうか。
常に、国家の平和、国民の幸福を念頭に置いて自らの生活を律している、そういう存在がこの日本に存在する、ということ自体が一種の奇跡のように私には思える。そういう人間は、他には宮沢賢治(彼は世界全体を考えていたが)くらいしか私には思い浮かばない。
(以下引用)
右傾化の中削除され続ける皇室のお言葉
2014-02-24 22:40:00NEW !
テーマ:政治
皇室は今の状況を危惧されてます、政治的発言が許されない中
皇太子が昨日の誕生日に
「今日の日本は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、
平和と繁栄を享受しております。
今後とも憲法を順守する立場に立って、必要な助言を得ながら
事に当たっていくことが大切だと考えています」
しかし安部チャンネルとかしたNHKは一切伝えませんでした。
安倍晋三にとって都合が悪いからでしょう。
皇太子様会見全文★はこちらで
以前にも
NHK、天皇陛下の「お言葉」を恣意的に一部カットして報道~蜜月・安倍政権への“配慮”
昨年12月23日。この日、天皇陛下は80歳の傘寿を迎え、
天皇の「お言葉」がマスコミに配布された。「お言葉」は
同日各メディアによっていっせいに報じられたが、
重要部分を“意図的に”カットしたメディアがあった。
それが公共放送局のNHKだ。
「重要部分とは、ずばり天皇陛下が語った護憲とも取れる部分です。
朝日新聞や毎日新聞はこの部分をしっかりと掲載しましたが、
読売新聞はかなり意図的に端折って要約していた。
問題はNHKが、この部分の一切を削除していたことです」(大手紙宮内庁記者)
削除された天皇の「お言葉」の該当部分は以下のようなくだりだ。
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、
守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、
今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、
かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、
深い感謝の気持ちを抱いています。
また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」
現状の平和と民主主義、そして憲法を「守るべき大切なもの」
とした護憲発言であり、さらには憲法を作った主語を「日本」
とし「知日派の米国人の協力も忘れてはならない」と加えるなど、
「連合国からの押しつけ憲法論」への反論ともとれる発言だった。
しかし、NHKはこの部分だけをカットし、一切報じることはなかったのだ。
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3,11位周年の追悼のお言葉も
注意「この震災のため、原子力発電所の事故が発生したことにより、
危険な区域に住む人々は、住み慣れた、そして生活の場としていた
地域から離れざるを得なくなりました。
再びそこに安全に住むためには、放射能の問題を克服しなければ
ならないという困難な問題が起こっています。」
という部分をカット
『追悼のお言葉全文 』はリンク先でどうぞ。
■当ブログの関連記事は
天皇陛下が懸念さえれてることは・・・
皇后陛下もお気遣いされてます。
「人と人、国と国の関係は複雑さに耐えねば…」
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