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徽宗皇帝のブログ

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ロンドンの大暴動について
「タイムアウト」というウェブマガジンから転載。
イギリスが今、すごいことになっているようだ。案外、これがきっかけになって本物の革命まで突き進むという可能性も無いとは言えない。昔の革命は、すべて革命の途上で革命の根本が変質し、上部階層同士のただの権力闘争になったが、現代のように情報が広く拡散している時代では、「隠れた操作者」にまで革命による追及が及ぶこともありうる。そうなれば、世界が新しい段階に入ることになるが、まあ多分途中でぐずぐずになるだろう。「彼ら」は革命の内部撹乱操作には慣れているのだから。
最終的には、「影の支配者」を上から順番に暗殺していく個人テロしか、この問題の解決の道は無いかもしれない。だが、もちろん、それをやる人間は死刑にされることになる。つまり、「猫の首に鈴をつける」人間はいないだろうということだ。今回の暴動にしても、暴動をやっている人間の大半は、騒ぎに便乗して略奪をする泥棒にすぎない。これが革命にまでなることは残念ながらあるまい。
私はむしろ、アメリカでこそ本物の革命が起こる可能性が高いと見ている。つまり、不満のマグマの圧力がもっとも高い国でこそ、革命は起こるはずだと思うからだ。

いつも私が書いている文章を読んでいる人は、私が革命を支持する人間であることを知っているだろう。戦争を憎み、暴力を嫌悪する私がなぜ革命を支持するのか。
それは、社会の構造的不正によって苦しむ無数の人間を即座に、根本的に救うのは革命しかないからだ。
古い言葉で済まないが、文化大革命は間違っていたにしても、そのスローガンである「造反有理」は正しいのである。
かりに社会主義や共産主義を標榜する政権が革命で権力を奪取したとしても、それが人々を苦しめるなら、再革命が為されるべきなのだ。
ただし、社会そのものが自らの不正を反省し、改革していくような社会であれば、もちろん革命など不要だし、また革命は暴力革命だけではなく、政権交代による穏やかな革命もある。南米の反米政権は国民がそれを支持することで合法的に生まれた、穏やかな革命だったのである。



(以下引用)



炎上し暴徒が叫ぶ、故郷イギリスの今
タイムアウト東京の外国人編集者ジョン・ウィルクスがリポート

2011年08月09日 (火) 掲載

8月9日 午後4時40分 現在
ちょっと面白い情報が。昨夜、マンチェスターでも、4、5台の車が攻撃されたという、明らかに同じような動きがあったらしい。しかし、マンチェスター警察によると、「こういった事件はマンチェスターではいつも起こっていますので、特に暴動事件とは関係ないでしょう」と発表したらしい…。マンチェスター!

8月9日 午後4時30分
素晴らしいニュースが。ロンドン市警によると、ロンドン警察の全ての牢屋などの収容施設が一杯になってしまったらしい。これ以上逮捕者を収容するスペースはなく、この後は、ロンドン市外の警察署まで移送するしかないという。

8月9日 午後4時20分
タイムアウトロンドンからタイムアウト東京の読者の皆様へメッセージが。「応援してくれて本当にありがとう。私たちの街、社会が混乱していく姿を見るのはとてもつらいです。願わくば、この経験から多くのことを学ぶことができ、癒されることを。」@TimeOutLondon

8月9日 午後4時15分
ツイッターに気になる投稿があったので掲載。「アイルランド人の友人(ロンドン在住)の住居の1階が暴徒に占拠されてしまったそう。昨日の夜は警察は来るわ暴徒は暴れるわ、怖くて眠れなかったって。幸い今は落ち着いているとのこと。まさか友人がそんな目に遭っていたとは…。こっちの地震も怖いけど向こうも…。」@sobarbarbie

8月9日 午後4時00分
重要:昨夜のイギリスでの統計(英国紙ガーディアンより)から。

昨夜を通して、バーミンガムでは100名が逮捕された。この街では中心地やBull Ringのモールなどショッピングエリアで暴徒が破壊行為を繰り返した。リバプールでは、車が放火され、ゴルフクラブなどその場しのぎの武器を片手に警察を襲う姿が目撃された。リバプールのトックステス地区に住んでいる人は、戸締まりを確認して、表には出ないようにした方が良い。ブリクストルの住民は、中心地には知数か内容に。夜の間に、150人の暴徒が暴れ回ったと言われているので。ノッティングシェア警察によると、ノッティンガム地区のセントAnne地区だけで、夜を通して沢山の散発的な暴動が確認された。地元の警察署は襲撃され、40以上の自家用車は破壊され、家々の窓ガラスは割られ、200個のタイヤに火をつけられたという。

ケントからの報告によると、ミッドウェイ地区でトラブルを起こした5名が警察に逮捕されたという。チャットハムやレインハム、ギリングハム地区全体に夜通し火を放たれたという。

8月9日 午後3時25分



なんと!ザ・スミスの元フロントマンであるモリッシーからも気になるニュースが!
8月7日(日)にブリクストンでライブを行ったとき、ステージで彼がこう語ったという。「デーヴィッド・キャメロンがトッテナムに行ったってみんな本当に思うかい?俺はそうは思わないな」。デーヴィッド・キャメロンはとても裕福な家庭に生まれたので、トッテナムのような貧しいエリアに近付いたとは考えられないらしい。しかしキャメロンが実はスミスのファンだったということが判明し、それに対しては「ファンになることなんて許さない」と答えたらしい!

ブリクストンでのギグから写真を掲載。

8月9日 午後3時05分
昨夜の暴動に関して、イギリスの報道機関から反応があったので報告する。BBCラジオ4の主任政治レポーターのノーマン・スミスの言葉より。「昨夜の警察の行動は、明らかに失敗だった。政府としては今夜はなんとしても上手くまとめなくてはいけない。暴動が4日間も続いてしまうことはなんとしても避けなくてはいけない。これ以上は政府としても耐えられないだろう」。


BBCの政治レポーター、ロビン・ブラントの言葉より。「デーヴィッド・キャメロンにリーダシップがあるかどうかが試されているんだよ。問題は、誰に責任があるのか?ということ。暴徒たち?警察?それとも政府?」

一方では、ノッティンガムも標的のひとつだったという報告も入り始めている。 BBCによると30名ほどの暴徒が関わっただけの小さなものだったというが、それでも車40台、200個ものタイヤに火を点けていったという。警察署にめがけて火炎ビンを2本投げたとも報告されている。この状況を鎮静化するために100名の警察が出動したという。

8月9日 午後2時45分
本日、警察からマーク・デュガンへの発砲に対する法医学的分析の結果についての発表がある予定。8月5日(金)に起こった、デュガンに対する警察の発砲事件がきっかけとなって今回の暴動が始まっている。警察は既にあの事件が起こったときに一度警察は調査をしていたが、その時はデュガンが先に発砲したのだと報告している。しかしながら、この地域の目撃者によると、デュガンは一切発砲は行っていないという。この事件に対する抗議が8月6日(土)にトッテナムで湧き起こってから、最初の暴動が始まっている。デュガンを意図的に撃ったのかどうか、という警察からの結果には注目が集まっている。

8月9日 午後2時15分
イギリスの首相デーヴィッド・キャメロンは、イタリアで過ごしていた休暇を切り上げることに。コードネーム『コブラ作戦』なる作戦の指揮をとるためにイギリスへと戻ることになったという。8月6日(土)までにイギリスに戻ると思われていたけれども戻らなかったので、彼がのんびり休暇を過ごしていることに対して国中の批判が高まっていた。ロンドン市長であるボリス・ジョンソンも同じく休暇を切り上げて首都に戻ってきている。今日中には彼らから何らかの公式発表があると思うので、それを待っていよう。

8月9日 午後1時47分
Facebookページより、あるリーダーからのコメントを記載。「英国ほど、経済の停滞や社会の不満が急速に表層化するところはありませんね。オイルショックを自国経済では乗り切れなかった煽りでの'70年代のパンク時代の不景気といったら、日本のオイルショックからは考えられないほど。今回は警察当局の発砲による死者の発生ということから、ロサンゼルスの暴動を喚起させます。自分たちのコミュニティに放火するまでの絶望。果たして上流階級と知識階級は、それを理解し、その上での手を打てるのか。突発的なものゆえ、警察力と政治でしか対応できないのですから」。

8月9日 午後1時30分
『Skyニュース』のレポーター、マーク・ストーンは「クラファム・ジャンクションのメインストリートは、一軒残らず暴徒に襲われた。"ドラッグ"欲しさに薬局の『Boots』まで襲われる始末。警察が全くいない状態が2時間ほど。その間に男の子から女の子まで若いキッズ達がやりたい放題やっていたよ」と語る。ツイッターには、鳥のさえずりと警察のサイレンが入り交じった沢山のメッセージが届けられている。夜明けは近い。ロンドンの人達が地獄から抜け出す瞬間も近付いている。

8月9日 午後1時15分
BBCによると、暴徒はグループ単位で物凄いスピードで移動しており、携帯電話を駆使して攻撃計画を立てている模様。そのため警察が彼らの攻撃に備えることはとても難しい状況にあるという。軍が市内に入ってきて事態を治めて欲しいとという要望があちらこちらから聞こえてくる。まだ、軍が実際に介入するかどうかは定かではない。

8月9日 午後1時05分
重要な情報 : クラファムジャンクション通りとクロイドン地域の住民は避難するように勧告されたと、新聞『テレグラフ』が報道。さらに「テレグラフ」が暴徒の1人をインタビューしたところ、「店を襲うのは、自分たちの税金を取り戻すためだ!」と語っていたという。

8月9日 午前12時45分
ジョン・ウィルクスの言葉をそのまま記載。「沢山の日本人が僕に『暴動の原因は何か?』というツイートを送ってくれています。レポートの最初にも書いた通り、まだはっきりとした答えは見つかっていません。失業率の増加や支出削減が主な原因だと多くの人が言っています。(トッテナム地域では、沢山の若者向けクラブが政府によって閉鎖させられているという事実もありますし)。 ただ、最近のイギリスの若者はみんなこういう性格の輩が多いと言う人も多いのも事実です。僕個人的には、2つ目の原因に関してはあまり信じていません。そこにはもっと社会学的な原因があって、問題には根拠となる何かがあるハズです。イギリスのほんの10%を占めている富裕層が、貧しい層の人たちよりも100倍の富を集めているという現実があります。そして、現在の保守色の強い政府が『労働者階級』と呼ばれる層からの信頼を失ってしまっている。本当の原因が分かるまでは、まだ時間はかかります」。

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