具体的なお薬名とその類似している違法薬物の関連性については、このブログでは書けませんが、まぁ色々ありそうです。
この仕事を長年やっていると「あー、この人は強めの精神薬を服用してるなぁ」って一目で分かるんですよ。
どうしてわかるかっていうと、歩き方、表情等に特徴があるからです。
そして最も一目瞭然の症状が、舌が出っ放しになったり、口をもごもごしたり。
これはアカシジアや遅発性ジスキネジアの症状です。
以下引用(太字はこちら側)
遅発性ジスキネジアとは、抗精神病薬などの治療薬を使用した後に現れ、自分の意思とは関係ない動きが繰り返される症状のことです。
ジスキネジアとは繰り返し唇をすぼめる、舌を左右に動かす、口をもぐもぐさせるなどの意味のない動きを繰り返し、自分の意思では止められない症状を指し、なかでも抗精神病薬などを長期に使用した場合に副作用として現れるものを“遅発性ジスキネジア”と呼びます。
遅発性ジスキネジアは抗精神病薬などを長く使用しているほど症状が出やすくなり、特に高齢の方、糖尿病を合併している方、脳に何らかの器質的な異常がある人でリスクが高くなるといわれています。
遅発性ジスキネジアは、ほとんどが抗精神病薬を使用した後に現れます。また、抗精神病薬のほかにも制吐剤や抗てんかん薬、抗うつ薬などで現れることもあります。
遅発性ジスキネジアをはじめとして、ジスキネジアは随意運動(自分の意思で行う運動のこと)を調節する大脳基底核と呼ばれる部位に何らかの障害が起こって発症すると考えられています。また、大脳基底核の機能はドパミンと呼ばれる物質によって調節されており、遅発性ジスキネジアの原因となる抗精神病薬は脳内のドパミンに作用するものが多いため、ジスキネジアなどの原因になりやすいとされています。
私が担当している患者さんにもこの症状の方がいますし、精神病院に行くと昔ほどではないですが見かけます。
この件で以前、精神科医とお話したことがあるのですが、昔の薬はもっとひどかったみたいです。
さて、これは何のお話なのかと言いますと。
精神薬とは何なのか?と言えば、脳に直接作用する薬のことです。
違法ドラッグも同じで、脳に直接作用します、だから危ないのです。
しかし、ガチな精神疾患の方を治療する方法としては有効ですし、もちろん違法ドラッグと比べれば、人体への影響が小さくなるよう長年改良されてきていますから、ここまでの歩みはまだ理解できますよね。
でも最近は、新しいフェーズに入ってきていることに、多くの人は薄々気付ているはずです。
少し前から大麻の解禁が世界的に大流行していますよね。
確かに医療用大麻は、日本でも戦前まで使われてきました。
だから日本でも解禁に向けて働きかけている人は大勢いると思います。
私もそこまで危険なものではないと思いますが、そこまで安全なものでもないと思います。
その理由は、以前海外に遊びに行った時の経験です。
そこは大麻は取り締まりの対象にならない国なのですね。
現地人の友達の家に遊びに行ったら、お庭で大麻を家庭菜園していて、放し飼いの大型犬が横でむしゃむしゃ食べていたり、奥さんが夕飯の支度の時に摘みに来たり(私はその夕食を遠慮しましたw)。
「外国だなぁw」と思ってましたが、そんな友人を見てはっきりわかったことがあります。
確実に記憶障害は起こりますね。
友人が話す時に「そういえば昨日さ」・・・・「そういえば昨日さ」みたいな、同じことを繰り返すんですよ。
それに、酔っ払いってテンションが上がって人の話を聞かなくなるというか、周りが見えなくなるじゃないですか。
大麻もあんな感じですね。
酔っ払いと似てます。
まぁだからなんだって話ではないのですが、今日本で囁かれている程、安全なものではないという印象だったということが伝えたかったのです。
そしてこれは全ての始まりだということです。
いよいよ次のフェーズに入ったようですね。
ここまで来てしまいました。
もう薬じゃなくて違法ドラッグでよくね?みたいなノリです。
コメントを見ていても、割と肯定的な見方が多いですね。
そのうちヘロインとかコカインも精神障害患者さんの治療に~みたいな。
看護師長が「夜勤の人に覚醒剤配っておいてー」みたいな。
すみません半分冗談ですが、ここまで読んでいて、どこか他人事のように感じている人はご注意ください。
今の世は病気の時代です。
それは精神病も含みます。
以下の記事でも書きましたが、今は誰もが精神疾患と隣り合わせ、なのかもしれません。
実際には精神疾患になっていなくとも、精神疾患になればドラッグが合法的に手に入るからと、自ら進んで精神疾患を演じる人だってこの先沢山出てくるでしょう。
本物もエセも含めたら、そこら中が精神疾患患者だらけな社会。
そもそも、1つをOKにすると歯止めが効かなくなるのは分かり切ったことはなず。
「大麻が良いのになんでMDMAは駄目なんですか?」
「確かに・・・」
「MDMAが良いのになんでヘロインが駄目なんですか?」
「確かに・・・」
みたいな連鎖です。
そこにアレが加わっているのだとしたら、もう認知能力的にブレーキがかからないのかもしれません。
化学的視点や合理性を無視し続けた社会(パニックに陥っている社会)の末路は、いつの世もドラッグによって荒廃するようです。
違法ドラッグが解禁になれば、精神薬を服用している人の多くが流れていくことは容易に想像できますよね。
人体に極力害を減らす努力をした精神薬ですら、依存症になり、アカシジアや遅発性ジスキネジアになるのだから、本物のドラッグ乱用者だらけになったら・・・
どうなるか想像できますか?
ちなみに、2017年ごろから急速に大麻解禁の流れが進んだアメリカの今の様子。
※昨年の様子です
※アメリカですが、全土がそうではありません、一部の地域です
※精神に害のある映像です、閲覧は自己責任でお願いします
※映像の原因は鎮静剤と言われてますが私はヘロインではないかと見ています
なぜ民間救急ドライバーがこんな記事を書くのかと言えば、私は福祉に携わる人間だからです。
人の痛みや境遇も分からず介護なんてできません。
その方がどんな痛みを抱えて、どう懸命に生きてきたのか、しゃべれなくなった人の一番の理解者になってあげるのが介護です。
現実を直視することこそ介護だと、私は考えています。
とある薬物中毒患者さんはこう言っていました。
「1つ目が駄目」
1つ許容すると、次も許容するようになる、だから歯止めが効かなくなってしまうって意味ですね。
今はまさに、国家レベルでそれが起こっていることを、多くの人が知るべきでしょう。
そして今は外国での出来事ですが、他人事ではないですからね。
いずれ日本も同じ末路かもしれませんよ。
だってここは日本なのですから。
というか、既にこうなりかかっているように見えなくもないです。
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