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徽宗皇帝のブログ

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亀井静香は健在
「文殊菩薩」から転載。
亀井静香は健在であった。しかも、その舌鋒は以前に増して厳しく鋭い。残念なのは、亀井静香という政治家の影響力が全国民的レベルまで届かないということだ。これは、「マスコミを支配する者が政治を支配し、国を支配する」という事実のためだ。
『月刊日本』という雑誌を私は読んだこともない。おそらく小部数しか売れてないだろう。雑誌タイトルを見ただけで右翼雑誌と思って敬遠する人も多いはずだ。
そこに、このような堂々たる警世の言が載っていることを世間の人はほとんど知らないだろうから、「文殊菩薩」がこの記事を採り上げたのはファインプレーである。

この亀井静香談話を「文殊菩薩」で採り上げたことは、翁がいつも言う、「政治などあてにするな。自分の身は自分で守れ」というセリフが必ずしも本心100%のものではないことを示していると思う。もしも「政治などあてにするな」と思うならば、政治家亀井静香が何を言おうが関係ないはずである。
飯山一郎翁は、韜晦的なところがあるから、その言葉を鵜呑みしてはいけないということだろう。最近の宇宙人(宇宙船)論争も同じではないか。

もっとも、私も飯山翁と同じく、宇宙人だとか宇宙船だとかレプティリアンだとかいう話はまったく信じていないのだが、それらが存在しないという証明も存在しないのだから、ある種の人がそれらを信じたところで、「へえ、あなたはそう思うのですね」としか思わない。それはキリスト教徒がキリストやエホバを信じ、イスラム教徒がマホメットやアラーの神を信じるのに対し、「キリストやマホメットは妄信者だ」「神など存在しない」と面と向かって言うのは無益な行為だというのと同じである。
前にも書いたが、ある宗教を信じる人から、その宗教を奪って、その代わりに何も与えられないなら、その宗教を奪う行為は残酷な行為でしかない。これは若い頃に或る友人から教えられたことだ。その宗教の信者であることが明らかに社会全体やその当人に不利益なものであるようなカルト宗教以外に対しては、「人には妄信(盲信)する権利がある」のであって、外部の人間が口出しすべきものではない。もちろん、一般論として妄信を批判する自由はあるが、他のブログやブロガー(全体としては立派な言論をしている人々)を、実名を出して攻撃するのは、いったい誰のためになる行為なのだろうか。
という私自身、まるで飯山一郎翁を攻撃したようになってしまったが、その意図ではない。ネット言論界が「内ゲバ」で崩壊しないように、他者攻撃は、真に攻撃すべき「本物の敵」に対してだけやるべきだ、という趣旨である。

下記記事については何も言う必要もないだろうが、「月刊日本編集部」のインタビュアーが、「世論調査では国民の過半数が消費税増税に賛成している」と言っているのは、問題提起のためだろうが、本気でその「世論調査」の数字を信じているとすればあまりに頭が悪すぎる。世論調査やアンケートの数字など、どうにでも捏造し、操作できるものだというのは社会学の常識だろう。





(以下引用)



安倍総理! 民の悲鳴が聞こえぬか! 亀井静香  『月刊日本編集部』.


安倍総理!
民の悲鳴が聞こえぬか!
         亀井静香
10月 23rd, 2013
by 月刊日本編集部.


亀井静香議員関連書籍

安倍総理は夢遊病状態だ




―― 安倍政権がついに消費増税に踏み切った。一方、政府与党は法人税減税を検討している。

亀井 今の政治というのは絶望的だ。まったくおかしな事になっている。庶民の寂しいフトコロに手を突っ込んで、儲かっている企業には減税をするなんて、日本の歴史上まれに見る悪政だ。江戸時代の悪代官だってこんな無慈悲なことはしなかった。こんなことをすればどんな結果になるかわかりきっているからね。消費は必ず冷え込むし、そうなれば経済全体も下がっていく。国民生活の水準はどんどん落ちていくよ。

 安倍総理だって、こんなことをすればどんな結果になるかわかっているんだ。だけども自分ではどうすることもできない。夢遊病者みたいな政治家になってしまったんだな。現実とは関係なく体が勝手に動いている。置かれた立場の中でいたずらに右往左往しているだけだ。人間としてはいい人なんだが、政治家、とりわけ総理としての資質には欠けると言わねばならん。
 

―― しかし各種世論調査では消費増税賛成の声が過半数に達している。

亀井 それは国民がおかしくなっているということだ。政府が自分たちの財布に手を突っ込んでくるのを喜ぶなんて、自分たちが何をされているのかわかっていないからだ。今の政治家、政党はおかしい、頼りにならない、あてにならない、嘘つきばかりだという声はよくあるが、結局、そういう政治家を送り出している国民がおかしいということなんだ。

 消費増税という痛みに耐えて財政規律を、という議論もあるが、消費税率を3%から5%へ上げた97年橋本内閣の失敗から何も学んでいない。国民の所得が落ちていく中で税率だけ上げたって、税収は増えるわけがない。消費が冷え込めばますます税収は落ちていく。小学生でも分かる話だよ。

 経済というのは消費と投資でまわっているという当たり前のことをみんな忘れている。税収を増やすには消費を増やすしかない、経済を活性化するしかない。日本には一億二千万人という巨大な内需があるというのに、それを活かそうとしていない。

 経済を冷え込まさないように法人税減税をするというが、今の企業は内需を掘り起こすことなんか考えていないじゃないか。外国に投資し、外国で物を売ろうとばかりしている。結局、いくら法人税を下げても、企業の資金は日本に還流せず、外国に出て行くだけだ。

 今は一部の富裕層の消費が増えているという話もあるが、たかだか国民の2%程度の富裕層の消費効果なんて微々たるものだ。その他の90%の国民の需要を刺激しなければ経済は好転しない。その90%というのは、地方の中小、零細企業だよ。そこに金が回るようにしなければ意味が無い。だが今の公共事業の構造はスーパーゼネコンが独占し、地方零細企業にまで資金が回らなくなっている。

 アベノミクス、異次元緩和と言っているが、その資金が実体経済、地方の産業に回って行かないんだ。どこへ行くかというと、株式市場であり、米国債の買い支えなんだ。結局、国民の仕事に直結しない、だから収入も増えないどころか減っていく。こんなことでは国家は維持できませんよ。

―― 消費増税ではなく、国民に仕事を創出し、収入を増やし、需要を喚起する必要がある。

亀井 それと今、市中に眠っている資産が市場に出回り、国内を循環させるようにする工夫が必要だ。銀行にも預けられていないタンス預金、アングラマネーも含めた隠し資産というのは2000兆円以上ある。こういう金を吐き出させる仕組みを作ればいい。たとえば無利子国債も検討する価値がある。利子がつかない代わりに相続税を免除するなどして、眠っている死に金を消費に回るように仕向ければ良い。相続税による税収なんて2兆円程度だから、2000兆円以上が市中に出回る経済効果のほうがはるかに大きい。

 こういう話をするとすぐにあれこれ難癖をつける奴が出てくるが、細かいテクニカルな話はあとで考えればいいんだ。政治家の仕事は、大きな方向を決めることだ。その方向がしっかり決まれば、細かいところを官僚が詰めるんだから。今は政治家自体が小役人みたいな発想になっていて、何も大きな方向性を示せていない。

 増税といえば、本当は大手メガバンクなんかに真っ先に課税すべきなんだ。かつて国から支援を受けておきながら、今、メガバンクは利益を出しても税金は払っていないからね。それに、相続人のいない老人が資産を銀行に残したまま亡くなると、その資産は銀行の利益になる。こんなふざけたことが横行している。死に資産が銀行の利益になるぐらいなら国が接収すればいい。知恵を絞ればいくらでも税収を増やす方法、経済を良くする方法はあるんだ
人類は文明から復讐を受けている

―― しかし政府も国民も、ジリ貧の方向へ向かっているように思える。

亀井 これは日本だけではなく世界的傾向だ。人類全体が抱えている問題なんだ。人類は今、文明によって復讐を受けているんだよ。文明というのは人間の欲望を肥大させてきた。カネよカネよとカネだけを追い求めるから、企業はなるべく人を安く使おうとする、官僚は庶民の寂しいフトコロからさらにカネを搾り取ろうとする。カネによって精神が退廃していくんだ。その行き着くところが原発じゃないか。福島では原発処理もできていない、放射能汚染水も全部垂れ流しだ。にもかかわらず、地震大国のトルコに原発を売り込もうとしている。これは完全なモラルハザードだよ。カネさえあればという精神がこんな事態を生み出してしまう。



以下全文は本誌11月号をご覧ください。

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