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徽宗皇帝のブログ

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吸血鬼的戦争
「ROCKWAY EXPRESS」より転載。
日本の大災害で、世界情勢などもはや関心の外というのが現在の日本人の心情だろうが、世界政治と無関係に日本が存在するわけにはいかない。リビアだけでなく、それ以前のイラク、アフガンも含めて、世界は今欧米による世界支配の危機的状況にあるのである。つまり、世界の植民地化だ。世界は実は今も帝国主義の段階にあるのである。

(以下引用)


石油のためのリビアの血:バンパイアー・ウォー

リビア空爆アメリカ戦闘機

◆4月1日

 リビアはやはり狙われていたようだ。あのパンナム103便爆破事件も、仲間のCIAやFBI捜査官らを殺害するためアメリカがでっち上げ事件だった。CIAのヘロインが絡んだ取引を保護するためである。そして濡れ衣はリビアに掛けられた。ハーグ特別法廷もグルだ。一切が茶番劇。

 しかし、このCIAの情報提供者であるスーザン・リンダウアー氏が語っているように、そしてこのブログでも何回も指摘したように、アラブの民衆は確かに目覚めだしたのであり、どのような工作と侵略が企てられようと、欧米の意図はやがては崩されていくほかないだろう。

 今日本で始まっている天変地異や原発問題とその影響、あるいは天変地異そのものが、やがて世界へと拡大していく気配にあり、彼らの足元さえも危なくなりだすのである。今は最後の嵐の前の静けさを楽しんでおればいいのだ。しかし一度(ひとたび)、事がおき始めれば、容赦ないことになっていくのを彼らも目のあたりにすることになる。

  
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●石油のためのリビアの血:バンパイアー・ウォー
http://www.thepeoplesvoice.org/TPV3/Voices.php/2011/03/28/libya-s-blood-for-oil-the-vampire-war
【3月28日 By Susan Lindauer】

 誰のことをコケにしているのか? アメリカ、イギリス、NATOは敵を封じ込めるために一般民衆のことは無視している。彼らの軍隊は毎日一般民衆を容赦なく爆撃している。彼らはリビアに目を向ける前にイラクとアフガンの殆どの市街を破壊してしまった。さて、一体本当は何が起きているのだろうか? 

 CIAによれば以下のことは起きていないことになっている・・・

 昨年の10月、アメリカの巨大石油会社であるシェブロンとオクシデンタル石油はリビアから撤退するという驚くべき決定を下した。一方、中国、ドイツ、イタリアは留まり、カダフィ政府と大型の契約をした。
 
 アメリカの工作員として、リビア外交員らとロッカービー裁判で交渉を開始していた者として自分はリビアの国連代表団と密接な関係を1995年から2003年まで持っていた。ロッカービー裁判が長丁場にわたったので、自分はリビアの高度な情報の裏話に対する特別なアクセツを保持していた。

◆昨年夏、その裏話が本当になりだした
 
 昨年の7月頃、自分はカダフィがアメリカとイギリスの石油会社に圧力を掛けて、特別な手数料を出させるようにし、パンナム103便の犠牲者の家族へのリビアの補償金のコストをキックバックさせているということを聞いた。ロッカービー爆弾事件のダメージの支払はリビアに対する制裁終了の条件であった。そして勿論国連はカダフィに対してハーグでの特別裁判のため二人のリビア人の引渡しを要請していた。ただしロッカービー事件におけるリビアの無実は信用ある人々は誰も知っていた。(支持率のポイントを稼ごうとする無知な政治家だけそうではないが)

 カダフィは実際上記の件をやったと自分は思った。彼はアメリカの石油会社から代償を引き出す時が来るのを待っていたのだ。彼は狡猾な奴で、非常に頭がよく抜け目がない。正に彼はそのように動いた。それで今や彼はリベンジし始めたのだ。アメリカは怒り狂った。カダフィは石油吸血会社が願うようには動かなかった。われらの時代のバンパイアーである石油産業界が地を徘徊し、諸国から生命を吸って自らの利益に対する渇望を満たしている。彼らがリビアに取り憑いた時、、カダフィは現代のロビン・フッドの役割を演じたのだ。国連の制裁下で苦しんだリビア人の損失を再び取り戻すことに執着した。

 一年前の2009年8月に遡って、270人が死亡したロッカービー爆弾事件で有罪となったたった一人のリビア人であるアブデルバセット・メグラヒは恩赦でスコットランドの刑務所から釈放された。表面上は、イギリス政府もスコットランド裁判所も、欧州裁判所にとって困惑させられる不服申立てを取り下げるという条件で、癌が進行しているメグラヒの自宅で死にたいという希望を受け入れたことになっている。メグラヒを釈放するという決定の後、ロッカービー裁判を扱うハーグ特別法廷における腐敗構造が明るみに出た。検察側の証人らが、メグラヒに対する証言をする見返りにアメリカから各自400万ドルを受け取ったと証言したのだ。司法の腐敗に関するショッキングな証言である。

 ロッカービー判決文は問題点に満ちている。1980年代のテロリズムについて知っている者は誰でも、CIAがレバノンの捕虜問題の危機の時にベッカー高原のヘロイン取引を絡ませたことを知っている。ロッカービー・コンスピラシーはヘロイン取引網を保護する見返りに、CIAと国防情報部によるイスラミック・ジハードからのキックバックに関する共同捜査を抹殺するでっち上げ作戦である。

 私自身が持つCIA工作員のレバノンとシリアに居住したリチャード・フュイズ博士によれば、CIAはレバノンからヨーロッパ経由でアメリカに向かうドラッグ・ルートを作っていた。彼の指摘は他のソースからの情報と合致している。つまり、「コレア作戦」はレバノンの捕虜の居場所の情報の見返りにモンザー・アル・カサーに率いられたシリアのドラッグ取引グループにパンナム便でヘロインをアメリカに運び出すことをさせていたという。CIAはヘロインを忍ばせたスーツケースは通関で調べられないようにさせていた。「ゴッドファーザー・テロ」と名づけられた作戦で、アル・カサーは今はコロンビアのドラッグ・カルテルと共謀してアメリカ人を暗殺したことで刑務所に入っている。

 ロッカービー事件を仕立てる時、チャールス・デニス・マッキー少佐が率いるベイルートの国防情報部チームは、CIAのヘロイン網に対する浸透が捕虜問題を延長させているかもしれないと疑っていた。もしもそうならば、その結果は厳しいものになるだろう。AP通信記者のテリー・アンダーソンは7年間地下に鎖で繋がれていたし、その他の96名の欧米の人々も殴られ、殺されると脅され、トラウマに悩まされていた。

 マッキーのチームは、麻薬ドルの利益を得ているCIAのダブル・エージェントは、彼らのドラッグ網が摘発されることになれば捕虜を囲っている者たちに警告するかもしれないとワシントン政府に警告を発した。政府は証拠を集めようと現地調査団をレバノンに送った。

 パンナム機が爆破された日、機上にはCIAとFBIの捜査官、ベイルートに派遣されたCIA副長官とマッキーとガノンを含む3人の国防情報部将官らが乗り込んでいた。彼らはヘロイン取引におけるCIAの役割、テロリストに資金提供する影響、そして捕虜危機に関するレポートを渡すため、ワシントンに向かう途中だったのだ。 

 つまり、ヘロイン取引からのCIAのキックバックを直接知る者たちは誰もがパンナム103便で死んでしまったのだ。50万ドル相当のヘロインが入ったスーツケースは残骸から発見された。これは腐敗の証拠として捜査員に属するものだ。

 この話の落ちは、アメリカ国務省が、政府職員はその特定の日のその特定の便への搭乗を避けるべきという、内部向けの旅行注意書を出していたことだ。それはパンナム103便は爆破されることが分かっていたからだ。その通り。皆さん、アメリカは攻撃があるということを知っていたのだ。
 
 許しがたい事は、誰もその事をチャールス・マッキーにもマシュー・ガノンにも告げなかったということだ。しかしその他の軍将官と外交官らはその便を取りやめ、クリスマス休暇で旅行するシラキュース大学の学生に席を空けたのである。
 
 これは獣の行為である。しかし、ヘロイン取引におけるCIAの役割を隠蔽するためメグラヒを非難することは、多くの人々が大変に不公平なこととして受け取ったし、証言を400万ドルで買収したこととメグラヒが終身刑を受けたことは卑劣過ぎる。

それはカダフィも重大な打撃として受け止めた。国連はリビアにロッカービー事件の犠牲者の家族に対して27億ドルをかき集めさせたが、これは犠牲者一人1000万ドル相当になる。アメリカが二人の重要証人に偽証する報酬として各自400万ドル支払ったことがはっきりしたことで、カダフィがリビアで操業しているアメリカ(とおそらくイギリス)の石油企業から代償を要請するという大胆な動きをしたという噂が夏の期間を通して広まった。

 リビアのキックバックと代償の要請は他のヨーロッパのとりわけ今リビア攻撃の先鋒となっているフランスとイタリアの石油コングロマリットにも拡大した。

 自分は昨年夏、問題があったことを知っていた。ペイバックは両サイドだったかもしれない。テロの嘘の申し立てで刑務所に10年いて、許しを期待している無実の男を見ているのではない。アメリカとイギリスは驚くべき身勝手な動きをしたのだ。カダフィが公正の天秤の目盛りのバランスを取ろうとしたことは、民族主義の正当なひらめきを示していたと認めるべきである。

 しかし、彼のクレームが正当化されたとしてもカダフィは火遊びをしてしまった。反撃されることを知った上でなければ、専制君主を攻撃するようなことはしないものだ。正にそういうことが今起きていることだ。

 自己欺瞞はやめよう。これは石油の戦争なのだ。そしてこれは帝国主義者のダブルスタンダードの臭いを放っている。グローバル・リサーチのチョスドフスキー教授の二つの論文は必読文献だ。「リビア作戦と石油のための戦い:アフリカ地図の引き直し」と「反乱と軍事介入:アメリカ・NATOのリビア・クーデタ計画?」

 アメリカやNATOのリビアに対する行動に正当性はない。国連憲章は主権国家が自分達の政府に対する反乱者を制圧する権利を認めている。更には多くの評者は軍事介入の計画がアメリカとヨーロッパの指導者らが認めたいレベルよりずっと大掛かりであると指摘している。

 自分としては、戦争計画作成はアラブ世界で民主化運動が始まる数ヶ月前から始まっていたことを知っている。アメリカとヨーロッパの石油政策にとって幸運なことだった。多分幸運過ぎたと言えるだろう。

 チョスドフスキーが書いているように、「数百人の米英仏の軍事顧問団が2月23日と24日にリビアの東部にあるシレナイカに到着した。これはカダフィに対する反乱が始まってから7日後のことだった。情報将校を含むこの顧問団は、沿岸都市のベンガジとトブルクで戦艦とミサイル艦から下船した。東リビアの地上の特殊部隊は反乱勢力に対し隠れた支援を行った」。ロンドンのタイムズ紙によれば、8人のイギリス特殊部隊コマンドが軍事顧問として行動していてベンガジで逮捕されたと言う。

 我々は米英、それにヨーロッパが7日間の短期の軍事介入を計画し、協調し、実行することを信じさせられようとしている-2月中旬に始まったリビア人の反乱からリビアに軍事顧問団が到着した2月23、24日まで!


◆それは戦略的に不可能だ
 
 シェブロンとオクシデンタル石油がアメリカ政府に不満を口にし、カダフィの民族主義的姿勢が石油商売に介入してきたと苦情を言った時、カダフィの運命が数ヶ月前に決められていなかったということを私に納得させることは誰もできない。その時から、軍事介入ということが計画表にあったことは、愛国者法が9月11日を待ちながら引き出しの中に準備されていたと同様に確かなことである。

 メッセージはシンプルだ:石油企業に対する要求を続けよ、そしてあなたの政府と民衆はそのツケを支払わされることだろう:我々にあなたのところの石油を出来る限り安価で与えよ、さもなくば死だ。

 自己欺瞞はやめよう。誰もリビアやイラクの苦悩に関心を持つ者はいない。村を救うためにそこを爆撃するようなことはしないものだ。アメリカ、イギリス、NATOは隣のいじめっ子なのだ。巨大石油企業の用心棒なのだ。
 
 リビア、イラク、アフガンは共通して持っているものがある。彼らは膨大な石油・鉱物資源を持っている。それで、彼らは私が言っている「バンバイア・ウォー」の犠牲者なのだ。アラブの君主らは報酬を得ている一方、吸血鬼らはアラブの民衆から生命の血を抜き出している。彼らは豊かな自分らの社会の中でようやく生きている状態だ。民衆と国内経済は社会秩序を維持するために保たれているが、自分達の国家の冨の滋養を摂取できないでいる。

 民主化革命は警告を発しているということを、巨大石油企業、あるいはアメリカやイギリス政府内の彼らの守護者たちが理解している、ないしはどう対処すればいいのか分かっているとは思えない。アラブの民衆はこの犠牲にされ続けるという事態にほとほと嫌気が差している。彼らは自分達を主張し出したのであり、また自分達の国家から生命の血を抜き取るこの吸血鬼らの心臓をどうぶち抜けばいいのか理解しだしている。

 彼らが理解した時が、悪辣な者たちの最後だ!

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