要するに、国債という紙切れを国家同士が買い合うことで捻出された、国家予算に相当するほどの金をユダ金や政府癒着企業が分け合う、というのが現代世界の経済だ、ということである。もちろん、国家が他国の国債を買う原資は政府が国民から収奪した税金だし、その金はその国から蒸発してユダ金その他のポケットに入ることになる。つまり、貧者から富者への富の移転がキチガイじみた規模で起こっているわけである。これが、世界的に見た「1%対99%」が作られる構造であろう。もちろん、貧者から富者への富の移転は、それぞれの国で、国債購入以外にもさまざまな税金や年金、その他の恒常的かつ目に見えない形で行われている。
しかし、最大のものが、この国債購入だろう。中でも、日本が買った米国債は、売ることが米政府から禁じられた「塩漬け」されたものであり、日本が米国債を買った分の金はそのまま日本社会から消えたことになる。その分、日本が貧困化したのは当然だ。1990年頃から続く日本社会の貧困化はここに最大の原因がある、と言えるだろう。その分日本社会内部での金の奪い合いが起こり、それが現在の格差社会の一因ではないか。
別の見方をすれば、国家的な借金(国債発行)によって作られた架空の金が、現実社会に流通している現金(実物マネー)の数倍に膨れ上がり、その水増しされた分だけ現金の価値低下が起こったために庶民はモノが買えなくなった(貧困化した)、とも言えそうである。
国債は(借り替えを繰り返せば)永遠に返す必要のない安全な借金である、という説もあるが、世界的、長期的に見れば、こうして一般国民を貧困化させていく国家的詐欺システムだ、と言えそうである。
(3月29日追記)メモとしてここに書いておくが、この国債の詐欺性を有効に使う方法がある。それは、公務員の給与とボーナスの半分を無利子国債で支払うことである。私が夢想する社会改革案では、民間においても、5000万以上の年間個人所得については、その超過分は国債で払うというシステムにしよう、と思っている。言うまでもなく、その国債を現金化する場合には大幅な割引が必要になる。(あるいは、いっそ、5年、あるいは10年以内の現金化は不可、としてもいい。)このようにすれば公務員は、国家が破産すれば国債価値はゼロになるのだから、国のために必死で働くことに……ならないかな?(笑)
(以下引用)
独占と借金~破綻している資本主義
2014-01-19 12:10:04
テーマ:マネー
「ごくせん」は、ほのぼのとしたものでしたが…
「どくせん」は、いけませんな~。
マスゴミなどの毒なる宣伝、「毒宣」もさることながら…
財閥の「独占」もまた、マルクスの時代以上に、世界を脅かし続けるものです。
市場も、人材も、技術も、カネも、設備も、権力も、彼らはすべて独占してしまう。
競争相手を事前に封殺し、商品の価格を吊り上げ(「市場価値の創出」などと言いやがる…)
自分たちだけに富と権力が集中するようにと、日々いそしんでいる。
そのなかに、ネトウヨがいるとは思えない。単に雇われているにすぎない飼い犬たちが、「ご主人さま」の味方をして、「日本の利益」を吠えまくる。
…で、それで自分たちの生活はよくなるの?
「1%」以外は、「従業員」であり、外注企業の社員であって、その企業の「社員」ではない。
「よそもの」のひとりであるにすぎないのに、なぜ自分も「一員」だと思っているのだろう?
財閥が、いろんなものを独占して行けば、していくほど、「99%」は崖っぷちに追い詰められてしまう。
「選択の余地」などなくなってしまう。
グローバリズム、マネタリズムが「選択の自由」を掲げて登場してン十年…
マスゴミは「価値が多様化した」などとデマをながしていた…
「多様化」したのは、商品であって、「価値」、「価値観」ではない。
むしろ、「価値」は「市場価値」一色になってしまった。すべて「価格」で判断されてしまう…
マルクスは、商品には「使用価値」と「交換価値」があると説明していたが、
独自の価値、もしくは個人独自の価値(=使用価値に相当)が問われなくなって、すべてが「市場」でつけられる値段「市場価値」(=交換価値に相当)に価値体系が乗っ取られてしまう…
こうして人々は「自分の価値観」をもつことなく、「相場観」だけで生きていくことになる…
ネトウヨなんぞは、そうした「空気」だけで生きている空っぽ人間の例だろう。
人々が「市場価値」に自らの精神を拘束されていくなかで、財閥は独占によって「市場価値」を操作するようになる。つまり、人々の価値観や思考も操ってしまうのである。
きちんと「自分」をもつことのできない「付和雷同」の犬人間は、資本のパペットになってしまうのだ。
そんなもの、生きながらに死んでいるようなものではないか!
…とまあ、ここまではこれまでも繰り返してきた話…
さて、財閥がいろんなものを独占してしまっているのに、経済が「回る」のはどうしてだろう?
問うている意味がわかるかな?
AさんとBさんがいる。Aさんが商品をBさんに供給し、BさんはAさんに代金を払う…
経済は、こうして「回る」
だが、「自由競争」で、AさんかBさんが「淘汰」されてしまったらどうなるか?
カネがなくなれば商品は買えなくなる。
仕事を潰されれば、その商品は作れなくなる。
では、ちょっと形を変えてみよう…
財閥がAさん、庶民がBさんだとする…
財閥が、カネも仕事も独占してしまえば、庶民は商品をもう買えない…
ここで、AとBの間の経済関係は断絶してしまう。
独占は、このようにいずれ経済が回らない状態を招いてしまう。
そこでどうするか…
「ツケ」で、購入すればよいのである。
こうして独占資本主義は、破綻を回避する。
みな、借金が悪いというが、それによって資本主義が継続しているのである。
日本は返してもらえないカネをアメリカに貸し、そのカネで日本企業が受注している。
税金(庶民のカネ)で米国債を買い、そのカネで日本企業が受注し、賃金ではなく、配当に利益が注がれる…外国人が、その配当を受け取る株主に多く名を連ねている…
日本企業が儲かるということは、こうした外国人株主を儲けさせることなのだが、ネトウヨは理解しているのだろうか?生活保護どころでないカネが彼らに注がれているというのに…
さて、では、こんなことがいつまで続けられるのであろうか?
いつまでも続けられないこともないが、実態と帳簿の乖離は大きくなる。
タダでカネで渡しているのに、帳簿には返してもらえる「資産」に計上されているのだから。
この経済は、カネを「貸した」側が「返せ」と言った途端に破綻するのだ。
世界一の債権国日本が「返せ」と言ったら、破綻するのだ…
日本は、このまま下ろすことのできない貯金が増えていくのをほくほくしながら眺めていくのだろう。
気分は「金持ち」だが、降ろせない貯金を幾兆と積み上げて、どうするつもりだろう?
まあ、それにしたって、なるようにしかならないのだろうが…
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