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徽宗皇帝のブログ

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政治用語の再検討という問題
「ギャラリー酔いどれ」から転載。
面白い。特に、「保守主義」と「共産主義」という訳語は間違っている、という指摘が面白い。間違った言葉から派生してくる思想はほとんど的外れなものになるのが当然であり、現代日本の政治的混迷の原因の半分くらいはここに起因しているとすら思える。
日本において共産主義が忌避されてきた大きな原因のひとつが「アカ」という差別語にあったと私は考察したことがあるが、当の共産党自体、その党紙を「赤旗」と名付けているのだから、実に言葉のセンスが悪い。「赤」とは血の色、つまり殺人の色であり、火事の色、つまり災厄の色なのである。「赤旗」の「赤」が差別語としての「アカ」を連想させるのは言うまでもない。政治に詳しくない世間の人間が共産党をアナーキストやテロリストと同一視しても不思議ではない。
「共産主義」とか「保守主義」という言葉も適切な訳語ではない、というのも面白い指摘だが、具体的にどう間違っているのかは、下の記事だけでは分からない。まあ、自分なりに適切な訳語を考えてみるというのも知的娯楽として面白そうである。

(以下引用)



◆http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-37ac.html
植草一秀の『知られざる真実』
2018年5月 1日 (火)
平野貞夫氏 新著 『わが輩は 保守本流である


元参議院議員の平野貞夫氏が新著を出版された。

(中略)



「明治初期の有識者たちが「保守主義」と訳したのは誤訳である、

と記述した部分について、政治や経済用語で 外国語の本来の意味とは

違った誤訳があるとの 指摘を知人から受けた。

そのひとつに、マルクスやエンゲルスが主張した Communism 

を「共産主義」と訳したのも誤訳ではないかと、という論である。

なるほどと思い研究社の 枕のような「英和辞典」を見ると、

原語のCommunityについて、

①共同社会・共同体 ②社会 ③共有・共同 ④共通

などの意味
とされている。

共産という用語は、Community of property という活用句として、

財産の共有・共産として 解説されている。

となると誤訳という論も成り立つ。
 
Manibest der Communist PerteiPertei という独語を

「共産党宣言」と訳したことから

「共産」という言葉が活用されるようになったかと推定できるが、
よく検証する必要がある。

私有財産の共有化 ということが、運動の中心であった影響かも知れない。
 
Conservatismを保守主義とする訳が固定化して
保守頑迷・旧守主義と 誤解されたことと似ている。




(以下略)


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