「ROCKWAY EXPRESS」から転載。
記事内容は、これまで私が主張してきたことを裏書きしているだけだから、記事の解説はしない。
遠い他国の戦争の話など、まさしく対岸の火事としか思えない人が多いだろうが、日本は米国の同盟国として、常に「欧米側」に加担しているのである。つまり、加害者の一人だ。イラク、リビア、シリア、アフガニスタンで死んだ無数の庶民や一般兵士の死体の山を想像するがよい。
政治は自分には関係ない、選挙で投票になど行く気はない、と思う人間は、日本で毎年自殺で死んでいく3万人ないし4万人の死体の山を想像してみるがよい。それが国会議事堂前に積み上げられた情景を想像してみるがよい。
その死体の山を実際に目の前にしたなら、「自分には関係ない」と平然としていられるだろうか。
はっきり言って、私は冷淡な人間だ。目の前で死んでいく人間がいたとしても、それを救おうとするかどうかは分からない。特に、それが自分の意思からの死ならば、それを救うのは相手の自殺の権利を奪う図々しい行為だとすら思う。しかし、統計的な自殺者数には逆に胸が痛む。これらは政治で救えたはずの大量の人命だからだ。なぜなら、人が自殺する本当の原因は経済問題にあるからだ。
金があれば、健康問題だろうが対人関係問題だろうが、ほとんどは解決できるのだ。自殺志望者を救うなど簡単である。現金で1000万円も渡せば、そのうち9割までは自殺をやめるはずだ。金があっても自殺する、というのは本人の趣味や嗜好の問題でしかない。そういう連中は救う必要などない。
世間では個々の死を救うことの方が立派だと考えられ、医者は崇高な仕事だとされる。だが、政治的に死んでいく無数の人命を救うことを誰も考えない。
そうした想像力の欠如が、世界を今のように悲惨なものにしている根本原因だと私は思っている。
(以下引用)
トルコのグレートゲームに注意
トルコ領内への砲撃の下手人は一体誰なのか?
◆10月6日
10月4日号「シリア情勢:アレッポで政府軍は強化、反乱側は供給路を絶たれ孤立」で示したように、トルコとの国境に沿ったシリアのアレッポ県では、シリア政府軍がトルコから反乱勢力側に流れる供給路を切断したため、反乱勢力側が窮地に立っていることを明らかにしたが、その直後にこの、トルコ領内に向けて迫撃砲が発射され、トルコ一般市民が5人殺害されたことで、トルコ政府が対シリア戦を限定的に決意した、という状況になった。
戦争の流れが分かる者は、これが以下のコン・コフリンの指摘するように、窮地を打開するための反乱勢力側の打った謀略であることが明らかであろう。シリア政府軍としては、トルコ国境からの供給路を切断したのであるから、トルコ側を砲撃する一切の理由は存在せず、むしろ彼らの火砲はシリア領内の拠点に孤立している反乱勢力側にすべて向けられているはずである。またこの勝利を目前とした時点で、わざわざトルコ側への砲撃をしてトルコ市民やトルコ政府を挑発する何らの意義も利点もない。
1937年7月7日に起きた盧溝橋事件で、結局は日本軍と蒋介石軍とが衝突し、日中戦争へと拡大して行った経緯と似て、シリアの反乱勢力側が味方のトルコへ砲弾を撃ち込み、それをシリア政府軍の仕業であると、世界中のユダヤ系メディアを使用して喧伝すれば、それがそのまま「事実」となることを知った上での謀略であろう。
これで本格的にトルコ軍が出てくれば、今まで苦労して傭兵ゲリラやテロリストを駆逐してきたシリア軍の苦労も水の泡になりかねない。そしてトルコが願っているシリア北方に反乱勢力側の「安全地帯」ないしは「緩衝地帯」を強引に作り、それを国連などで認めさせ、シリア分断の規制事実をこしらえるかもしれない。
そうすることで、エルドアン政権は人類史に対する大罪を犯すことになるから、間違いなくエルドアンそしてその政権の末路は哀れなものになるだろう。トルコは親日国家であるが、それとこれとは別である。エルドアンと彼の政権に限定して述べている。
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●トルコのグレートゲームに注意
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/turkey/9587435/Be-wary-of-playing-Turkeys-great-game.html
【10月5 Con Coughlin – Telegraph.co.uk】
緊張が高まっているトルコとシリアの国境で最初の砲撃をしたとしてシリアが全面的に非難されそうであるが、中東レベルの戦争の火をつける可能性を秘めている紛争の火種を作っている点から見れば、トルコのエルドアン首相が全くの無辜の存在とはとても言えない。
一年以上に渡ってトルコはシリアのアサド政権転覆の作戦で主要な役割を担ってきた。サウジアラビアやカタールなどの湾岸諸国らと協調し、トルコはシリアの反乱勢力のための国際的支援を注意深く進めてきた。
トルコが南部地域に司令センターを設立し、武器の搬入、供給と志願兵を反乱勢力のいるシリア領内に送る、という仕事を指揮しているという複数のニュースが入ってきている。つまり、トルコはシリアのアサド政権の転覆を実現するためできる限りのことをしてきている、ということなのだ。
今週トルコ国境でシリア政府に忠実な軍が3人の子供を含む5人の一般市民を殺害した迫撃砲を発射した者たちかどうかははっきりしていない。もしもシリアの反政府の反乱勢力側がトルコ領内で活動していたとしたら、そしてトルコ当局が彼らの活動を阻止する何らの措置も講じなかったとすれば、アサド大統領に忠実な者たちは自らの権利として彼らへの攻撃をしようと考えたのかもしれない。シリア政府はこの件についての一切の介入を否定し、現在この件を調査中だと言っている。
混乱した戦火の下で、シリアの反乱勢力側が、あるいは反乱勢力に同情的な者たちが、トルコとその同盟国側に反撃を挑発するために慎重に仕組んだ謀略としてトルコ側への射撃をしたという可能性が存在する。
今日でも、ボスニア政府が似たような陰険な方法で1995年内戦の最中、サラエボの市場の中で一般市民に砲撃し、西欧のセルビア攻撃のきっかけを作った、と信じている者たちがいる。・・・以下略
記事内容は、これまで私が主張してきたことを裏書きしているだけだから、記事の解説はしない。
遠い他国の戦争の話など、まさしく対岸の火事としか思えない人が多いだろうが、日本は米国の同盟国として、常に「欧米側」に加担しているのである。つまり、加害者の一人だ。イラク、リビア、シリア、アフガニスタンで死んだ無数の庶民や一般兵士の死体の山を想像するがよい。
政治は自分には関係ない、選挙で投票になど行く気はない、と思う人間は、日本で毎年自殺で死んでいく3万人ないし4万人の死体の山を想像してみるがよい。それが国会議事堂前に積み上げられた情景を想像してみるがよい。
その死体の山を実際に目の前にしたなら、「自分には関係ない」と平然としていられるだろうか。
はっきり言って、私は冷淡な人間だ。目の前で死んでいく人間がいたとしても、それを救おうとするかどうかは分からない。特に、それが自分の意思からの死ならば、それを救うのは相手の自殺の権利を奪う図々しい行為だとすら思う。しかし、統計的な自殺者数には逆に胸が痛む。これらは政治で救えたはずの大量の人命だからだ。なぜなら、人が自殺する本当の原因は経済問題にあるからだ。
金があれば、健康問題だろうが対人関係問題だろうが、ほとんどは解決できるのだ。自殺志望者を救うなど簡単である。現金で1000万円も渡せば、そのうち9割までは自殺をやめるはずだ。金があっても自殺する、というのは本人の趣味や嗜好の問題でしかない。そういう連中は救う必要などない。
世間では個々の死を救うことの方が立派だと考えられ、医者は崇高な仕事だとされる。だが、政治的に死んでいく無数の人命を救うことを誰も考えない。
そうした想像力の欠如が、世界を今のように悲惨なものにしている根本原因だと私は思っている。
(以下引用)
トルコのグレートゲームに注意
トルコ領内への砲撃の下手人は一体誰なのか?
◆10月6日
10月4日号「シリア情勢:アレッポで政府軍は強化、反乱側は供給路を絶たれ孤立」で示したように、トルコとの国境に沿ったシリアのアレッポ県では、シリア政府軍がトルコから反乱勢力側に流れる供給路を切断したため、反乱勢力側が窮地に立っていることを明らかにしたが、その直後にこの、トルコ領内に向けて迫撃砲が発射され、トルコ一般市民が5人殺害されたことで、トルコ政府が対シリア戦を限定的に決意した、という状況になった。
戦争の流れが分かる者は、これが以下のコン・コフリンの指摘するように、窮地を打開するための反乱勢力側の打った謀略であることが明らかであろう。シリア政府軍としては、トルコ国境からの供給路を切断したのであるから、トルコ側を砲撃する一切の理由は存在せず、むしろ彼らの火砲はシリア領内の拠点に孤立している反乱勢力側にすべて向けられているはずである。またこの勝利を目前とした時点で、わざわざトルコ側への砲撃をしてトルコ市民やトルコ政府を挑発する何らの意義も利点もない。
1937年7月7日に起きた盧溝橋事件で、結局は日本軍と蒋介石軍とが衝突し、日中戦争へと拡大して行った経緯と似て、シリアの反乱勢力側が味方のトルコへ砲弾を撃ち込み、それをシリア政府軍の仕業であると、世界中のユダヤ系メディアを使用して喧伝すれば、それがそのまま「事実」となることを知った上での謀略であろう。
これで本格的にトルコ軍が出てくれば、今まで苦労して傭兵ゲリラやテロリストを駆逐してきたシリア軍の苦労も水の泡になりかねない。そしてトルコが願っているシリア北方に反乱勢力側の「安全地帯」ないしは「緩衝地帯」を強引に作り、それを国連などで認めさせ、シリア分断の規制事実をこしらえるかもしれない。
そうすることで、エルドアン政権は人類史に対する大罪を犯すことになるから、間違いなくエルドアンそしてその政権の末路は哀れなものになるだろう。トルコは親日国家であるが、それとこれとは別である。エルドアンと彼の政権に限定して述べている。
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●トルコのグレートゲームに注意
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/turkey/9587435/Be-wary-of-playing-Turkeys-great-game.html
【10月5 Con Coughlin – Telegraph.co.uk】
緊張が高まっているトルコとシリアの国境で最初の砲撃をしたとしてシリアが全面的に非難されそうであるが、中東レベルの戦争の火をつける可能性を秘めている紛争の火種を作っている点から見れば、トルコのエルドアン首相が全くの無辜の存在とはとても言えない。
一年以上に渡ってトルコはシリアのアサド政権転覆の作戦で主要な役割を担ってきた。サウジアラビアやカタールなどの湾岸諸国らと協調し、トルコはシリアの反乱勢力のための国際的支援を注意深く進めてきた。
トルコが南部地域に司令センターを設立し、武器の搬入、供給と志願兵を反乱勢力のいるシリア領内に送る、という仕事を指揮しているという複数のニュースが入ってきている。つまり、トルコはシリアのアサド政権の転覆を実現するためできる限りのことをしてきている、ということなのだ。
今週トルコ国境でシリア政府に忠実な軍が3人の子供を含む5人の一般市民を殺害した迫撃砲を発射した者たちかどうかははっきりしていない。もしもシリアの反政府の反乱勢力側がトルコ領内で活動していたとしたら、そしてトルコ当局が彼らの活動を阻止する何らの措置も講じなかったとすれば、アサド大統領に忠実な者たちは自らの権利として彼らへの攻撃をしようと考えたのかもしれない。シリア政府はこの件についての一切の介入を否定し、現在この件を調査中だと言っている。
混乱した戦火の下で、シリアの反乱勢力側が、あるいは反乱勢力に同情的な者たちが、トルコとその同盟国側に反撃を挑発するために慎重に仕組んだ謀略としてトルコ側への射撃をしたという可能性が存在する。
今日でも、ボスニア政府が似たような陰険な方法で1995年内戦の最中、サラエボの市場の中で一般市民に砲撃し、西欧のセルビア攻撃のきっかけを作った、と信じている者たちがいる。・・・以下略
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