How Did US Intelligence Spot the Virus in Wuhan Weeks Before China?
by Will Jones
ずっと気になっていたことがある。中国が気づかず、懸念もしていなかった時期に、米国の情報アナリストはどうやってこの危険な新型ウイルスを中国で発見したのだろうか?インフルエンザ・シーズン真っ只中の中国で、どうやってその兆候を見つけたのだろう。
米国の情報当局者は、2019年11月中旬には中国でコロナウイルスの発生を突き止め、NATOとイスラエルにすでにそれを伝えていたことを様々なメディアが報道している。しかし彼らがなぜこのような行動をとったのか、詳細は明らかにされていない。
DRASTICのジル・ドゥマヌフが集めた情報は以下の通りだ。ABCニュースは2020年4月9日、「4人の情報源」からとして、「2019年11月末時点で、米情報当局は、中国の武漢地域に伝染病が蔓延し、それが生活やビジネスのパターンを変え、住民に脅威を与えていると警告していた」ことを報じた。
これらの警告は、「軍の国立医療情報センター(NCMI)による2019年11月の情報報告書に詳述されている」と、この報告書に詳しい2人が引用している。この報告書は「電信とコンピュータの傍受を衛星画像と組み合わせて分析した結果」である。情報筋の一人は 「アナリストたちは、これは大混乱になりうると結論づけ、国防情報局、国防総省の統合参謀本部、ホワイトハウスに何度も報告した」と述べた。
ABCの報道では「中国の指導部は、この流行が制御不能であることを知っていた」とし、米国大統領が関係者から報告を受けたのは1月だという。
情報筋によると、11月の警告から12月まで、連邦政府の政策立案者や意思決定者、ホワイトハウスの国家安全保障会議に対して繰り返しブリーフィングが行われたという。そして、1月上旬の大統領のデイリー・ブリーフに掲載された詳細な説明で、そのすべてが最高潮に達したという。
中国武漢からの初期報告によれば、情報筋は「諜報サイドのタイムラインは、我々が議論するよりもずっと前だったかもしれない。しかし11月末には、軍に事前情報として伝えられていたことは間違いない」と述べた。
NCMIの報告書は、情報機関の警告にアクセスする権限を持つ人々に広く公開された。この報告書の発表後、他の情報機関の速報も感謝祭の頃に政府内の機密ルートで流通し始めたと情報筋は述べている。これらの分析によると、中国の指導部は、疫病が制御不能であることを知りながら、外国政府や公衆衛生機関にそのような重要な情報を公表しなかったという。
しかしマスコミの報道には一貫性がない。ABCニュースと同日(4月9日)NBCニュースは、「当時、致死的な世界的流行が起きているという判断はなかった」としている。
NBCニュースによれば、通信傍受と、医療施設での活動の増加を示す俯瞰画像を組み合わせて確認したと、当局者は述べている。その情報は、11月下旬に「状況報告」の形で一部の連邦公衆衛生当局者に配布されたが、その時点では、致命的な世界的大流行が起きているという判断はされていなかったと、国防関係者は語った。
統合参謀本部副議長であるジョン・ハイテン空軍大将は、コロナウイルスに関する情報報告を見たのは1月になってからだったという。
我々は11月と12月の情報をすべて調べ直した。最初の兆候は、12月下旬に公開された中国からの報告だった。そして、私が見た最初のインテリジェンス・レポートは1月だった。
NCMIはABCに対し、「プロダクト/アセスメント」のような独立した証拠、つまり言及されている報告書の素材を否定している(ただし、厳密には、その報告書はよくある情報「プロダクト」ではなかったと指摘する声もある)。
2020年4月16日のタイムズ・オブ・イスラエルの報道によれば、米国情報機関は「(11月の)第2週に武漢で発生した病気に気づき、機密文書を作成した」という。また、当時は中国も認識していたとしている。「この病気の発生に関する情報は、その段階では公開されておらず、明らかに中国政府だけが知っていた」。同じ日付のイスラエルのチャンネル12の報道では、11月中旬に米国情報機関が「感染の広がりを把握」しており、NATOとイスラエルにも報告していたと主張している。しかしこの情報は、先のタイムズ・オブ・イスラエルの報道とは異なり「中国政府から出たものではない」としている。
中国の武漢で「未知の病気」が発生した、と警告する米国の秘密情報報告書が送られたのは、多数ある同盟国の中でNATOとイスラエルだけだった。2019年11月の第2週、米諜報機関は、中国の武漢で新しい特徴を持つ病気が発生していることを認識した。その時点では、この機密情報はメディアにも知られておらず、中国政府からも出てこなかったということは、米諜報機関は自らその発生を突き止めたということになる。
メディアも匿名の情報当局者による非公開のブリーフィング文書について報道しているが、その内容は一致していない。特に、11月に中国政府が知っていたというタイムズ・オブ・イスラエルの主張は、逆のことを言っているチャンネル12のレポートから情報を引き出したというのは特におかしい。ABCニュースの主張は、中国政府は11月に「生活パターンを変える」ような「制御不能な」疫病を認識していたが、この情報は秘密にされていたというが、これも奇妙である。「生活パターンを変える」ような「制御不能な」伝染病が、どうして秘密にできるだろうか?12月末にウイルスが明るみに出たとき、中国ではソーシャルメディアでそれが一斉に話題になった。11月のソーシャルメディアでは、「生活とビジネスのパターンを変える」ような「制御不能な」伝染病について人々は話していなかったのだろうか?病院や社会生活への影響を示す衛星画像はどこにあるのだろうか?簡単に作成できるはずなのに、一つも出てこない。
このことは重要な問題につながる。中国は11月の時点で知っていたのだろうか?以前から疑問に思っていたが、より客観的に見ると、そうであったという確たる証拠はない。新型コロナの起源に関する2021年の米情報報告書によれば、中国は「一般住民の間でウイルスが公に認知された後、武漢ウイルス研究所(WIV)の研究者がSARS-CoV-2を分離するまでは、おそらくSARS-CoV-2の存在を認識していなかっただろう」とある。しかし、それ以前に原因不明の異常な疫病の発生を把握していたのだろうか?それを裏付ける証拠は示されていないようだ。
(中略)
このことを説明するには1つだけ簡単な方法がある。しかし、その意味するところは、控えめに言っても憂慮すべきものである。それはこのウイルスが米国の諜報機関やセキュリティ・サービス内のあるグループによって、意図的に中国で放出されたというものである。このような放出の目的は、中国を混乱させるためと、パンデミック対策のための実戦的な訓練ということになる。これは、ご存知のように、米国の生物防御ネットワークの関係者が、実際にパンデミックをどのように扱ったかということである。衝撃的ではあるが、これは可能性の範囲外ではない。ロバート・カドレックが1998年に国防総省の戦略文書に書いたことを思い出してほしい。
風土病や自然病を装って生物兵器を使用することは、攻撃者にもっともらしい拒否の可能性を与える。生物兵器の潜在的な可能性は、重大な経済的損失とそれに続く政治的不安定を引き起こすものであり、もっともらしい否認と相まって、他のいかなる人間兵器の可能性も超えている。
もしそうだとすれば、ウイルスにフリン切断部位を追加したのは、パンデミック発生の可能性を高めるために、ウイルスの感染力を高めるためかもしれない(おそらく以前、感染力の弱いウイルスで試みたが、あまりうまくいかなかったのだろう)。ウイルスは意図的に比較的穏やかなものにすることで、あまり害を及ぼさないようにするが、少なくとも心理作戦とプロパガンダの助けを借りれば、望ましい影響を与えるのに十分なほど深刻なものになる。その起源を知っている人はほとんどいないが、ほとんどがライブ演習に参加させれたのだ。
このようなシナリオがあれば、中国が気づいていないにもかかわらず、米国の諜報員が11月に綿密に「拡散を追跡」していたことがきちんと説明できる。また、米国の生物防御関係者が最初から中国当局よりもはるかに警戒心が強かった理由、ウイルスが操作された可能性を否定し、起源を調査する努力をすべて打ち消した理由(そして信憑性のない理論に固執した理由)なども説明できるだろう。ウイルスが正当なものでないにもかかわらず(そしてその対策が功を奏していないにもかかわらず)、なぜ閉鎖的でワクチン待ちの生体防御計画全体を貫徹し、全体としてライブ演習のように扱ったのか、ということである。パンデミックは、長い間準備してきた計画を実行に移す絶好の機会であったと指摘するのは異論のないところである。しかし、もしこの機会を逃したらどうだろう?
もちろん、このような結論を出したいとは誰も思わない。それを反証するには、少なくともこの議論に関する限り、2019年11月に米国の情報アナリストが何を見、何を言っていたかをかなり詳細に見る必要がある。そうすれば、中国が知らないことをどうやって知ったのか、中国が知らないのになぜそんなに心配していたのかを説明できるだろう。
ここから離れて、不思議に思わないわけにはいかない。中国にウイルスを放ち、中国を混乱させ、世界の反応を見ることがアメリカの生物安全保障国家の奥深くで作られたばかげた計画であったとしたら?
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