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新国立競技場プラン決定

新国立競技場のプランが決定したようだ。予想完成図でみれば、下から見上げた時のパルテノン風の威容と、内部から見た上空の開放感から見て私にはB案の方が好ましいが、まあ、それは個人の好みの問題だ。ザハ事務所が、「自分たちのデザインにそっくりだ。知的所有権は我々にある」と言っているが、競技場など9割がた楕円形であり、「竜骨」も「開閉式屋根」も採用していない新案がザハ案の真似だと言うのは無理だろう。B案側によれば、A案はスタンド部分がザハ案に似ているとか言うが、それはどういうことか、私には分からない。まあ、最初にザハのような銭ゲバに関わったこと自体が間違いである。違約金だけでどれほどの出費をしたか。その日本側の責任は誰も取っていない。それは五輪エンブレム問題も同様だ。



(引用1「建築家森山高至のブログ」より)

新・新国立競技場計画でB案押しの理由


テーマ:
去る12月14日、JSCより新国立競技場計画の提案書が発表されました。

私はその頃ちょうど、12日の神戸から京都に移動して関西方面に居りまして、14日に東京戻りの予定でしたが

第11期灘大学vol.3「灘建築学~安藤建築 ウォーク&トーク」





「本日、新国立のA案、B案が出ます!!」

という問い合わせが殺到しまして、14時に発表されるらしいのですが、
ちょうど昼過ぎに新幹線に乗り、14時はおそらく静岡あたりの予定でした。

「それではダメです。そのまま大阪に来てください!」
「そして、発表即コメントを!」

ということでMBS毎日放送の「ちちんぷいぷい」スタジオで、西靖アナウンサーと、岡山同郷トーク等しながら待機しておったわけなんです。

そして、待望の14時過ぎ
「JSCのサーバーがアクセス殺到で落ちています!」

結局、資料入手したのは14時半ごろでした。






ひと目見て思ったことは、どっちも隈さん?でした。
同時に、スタジアム規模の巨大建築にもかかわらず、木が使ってあるということです。

最初の一言は「どっちも木かよ!」でした。

その辺スタジオでコメンテーターのみなさんとトークしまして、大阪の番組は皆さんの突っ込みが、鋭くかつ面白く、なんとかついていったという感じでした。

その後は移動中にお電話いただいた方々の質疑に答えながら、徐々に理解していったという感じです。


新国立デザイン2候補は東大頭脳の隈氏と伊東氏
日刊スポーツ 2015年12月15日
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の新たな建設計画で、日本スポーツ振興センター(JSC)は14日、総工費や工期、外観イメージなどを記載した応募業者の「技術提案書」を公表した。応募者は2者で、ともに木材を使用した和風建築に重きを置いたデザイン。A案は「法隆寺」、B案は「縄文文化」からヒントを得たと提案書で説明した。
 建設計画に応募した2陣営の提案がこの日、明らかになった。2つの候補は、どちらも日本を代表する建築家がデザインした。
 提案書を提出したとみられる1人、隈研吾氏(61)は木を使った「和」のイメージを前面に出すのが特徴。建築エコノミスト森山高至氏によると、「新しい和の表現に挑戦し続け、世の中が求めるものに敏感に反応する」建築家だという。
 小学校時代、1964年東京五輪の建築物を目の当たりにして建築家を志したという。東大工学部建築科、同大学院から日本設計、戸田建設などを経て、90年に独立した。
 主な作品は、栃木・那須町「石の美術館」(2000年)、東京・築地「ADK松竹スクエア」(02年)、同南青山「根津美術館」(09年)、同銀座「歌舞伎座タワー」(13年)など。
 もう1人の提出者とみられる伊東豊雄氏(74)も東大建築科卒。13年に建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞を受賞した。柱、梁(はり)、壁などを工夫して空間に自由度を持たせるのが特徴で、「曲線や曲面を多用する。伊東さんも同じことを繰り返さない」(森山氏)という。
 主な作品は、秋田県「大館樹海ドーム」(97年)、仙台市「せんだいメディアテーク」(00年)、長野県「まつもと市民芸術館」(04年)、東京都「多摩美大図書館」(07年)など。
 森山氏は、2案はテーマとなっている木の使い方が対照的だと指摘する。「A案は表面に装飾的に使っているのに比べて、B案では木を構造材として使おうとしている。特別な加工技術を駆使して耐久性を高めるのだろうが、チャレンジングな案だと思う」と述べた。【斎藤暢也】

http://www.nikkansports.com/general/news/1579512.html


新国立2案の違いは…「壁面」「フィールドとの距離感」
産経ニュース: 2015年12月15日
建築の専門家の目に2案はどう映ったのだろうか。
 建築エコノミストの森山高至氏は「いずれを選んでも問題はない。違いは、近くに寄ったときに見える壁面だ」と指摘する。「A案は壁面緑化により周囲の緑に溶け込ませて目立たなくし、B案は壁面をなくすことで圧迫感を取り除いている」と解説する。
 建築評論家の馬場璋造氏は「観客席の勾配がA案は急だがB案は緩やかなので、上方の席とフィールドとの距離感も違いが生じる。A案の方が近く見えるだろう」と見る。
 建築評論家の五十嵐太郎・東北大教授は「隈研吾さんが手掛けたとみられるA案は、棒状の木を組み合わせた『ルーバー』を使い、見た目のボリュームを軽減しようという狙いが見える。これは隈さんが得意とする手法。日本の古い建築の工法も取り入れ、和のテイストが濃い」と話す。
 B案については「木の柱でスタジアムを浮遊させたように見せ、軽やかなイメージを与えようとしている。屋根の滑らかな曲線と全体の色使いも特徴的で、伊東豊雄さんらしさが出ている」と評価する。
 両案とも明治神宮外苑の森に配慮し、樹木を入れる工夫は見られるが、撤回前と面積はほぼ変わらず、高さも旧国立競技場の約2倍。建築史家の松隈洋・京都工芸繊維大教授は「景観的な観点から見ると、依然として巨大だ」と話した。

http://www.sankei.com/life/news/151215/lif1512150012-n1.html


新国立B案を評論家が「90点」の絶賛
スポーツ報知: 2015年12月15日
公開された2陣営の新国立競技場建設計画案について、撤回されたザハ・ハディド氏によるデザイン案の問題点を指摘してきた1級建築士の建築エコノミスト・森山高至氏は高評価をつけた。一方、スポーツ愛好家や街の声は賛否が割れた。
 A案には70点、B案には90点をつけたいと思います。7月に白紙撤回され、わずか5か月でここまで仕上げるとは、日本のゼネコンや設計会社の底力を見た気がします。どちらの案を採用しても完成度の高いスタジアムになると思いますね。
 A案も悪くないですが、やはりB案の方が木材を柱に活用したり、屋根の波形部分も面白い。周囲との調和も取れていて、上空から見ると「白磁の器」。内部の開放感もあり、工期短縮のための構造を工夫しています。ともに、工事現場で製作される基礎部分を工場で造る「プレキャスト」工法を採用しています。これで作業効率を上げ、人手を減らして効率化できます。ただ、全体的な評価としてはB案が一歩リードというところでしょうか。
 両案とも維持管理費を抑制するアイデアも入っています。五輪後も有効活用していくには非常に良いことですね。旧計画では、関係団体の要求をすべてのみ込んでしまい、技術的に難しい開閉式屋根を採用したりしました。その結果、総工費が膨張してプロジェクトは失敗しました。
 今回は客席部分のみ屋根で覆い、収容人数も8万人から6万8000人に減らしました。車で言えば、根幹部分であるシャシーをシンプルにしたことで、ほかの部分に注力できるようになったと言えるでしょう。どんなスタジアムが出来上がるか、楽しみです。
http://www.hochi.co.jp/topics/20151214-OHT1T50230.html

で、なぜB案押しなのか?といいますと

A案、B案のどちらも2019年11月完成としていますが、現時点では確約は出来ないのだと思いますが、B案の方が工期短縮の可能性を秘めているからです。

2案発表後に、多くの建築専門家にインタビューされたと思うのですが、デザイン性や作家の個性だけでの評価ということになると、それぞれの好みという側面もあり、みなさんA案、B案、どちらも良い、どちらも甲乙付けがたい、というコメントにしかならないと思うんですね。

面白いのは、いまだに「これならザハ案がよかった」という方もいらっしゃいますが。

つまり、この計画はデザイン論では片が付かない、ということですね。

パット見の印象はあいかわらず、鳥の目線で上空から見た形態しか把握できないから、両者とも楕円じゃないか、と同じ輪郭じゃないか、ということになるのだと思います。

なぜ、スタジアムが円形や楕円形になるのか?については以前解説しています。

参照:新国立競技場の基本設計は出来上がっていない!⑤

海洋微生物や植物の形態です。




というわけで、円形の構造物のデザインに木をどのように使ったのか?
A案は庇の下の部分、B案は構造柱、というのがまずはA案とB案の違いですね。


A案はどちらかというと、構造物としては無難な方針を立て、そこに木の襟巻きを着けた状態に植栽をを回したというものです。

B案は、極限までシンプルなお皿形状にしたうえで、木の軸をもった傘をさしているというものです。

この襟巻きと傘の考え方の違いが、デザインだけでなく、施工方法においてはっきりと違いが出ているというのが、今回わたくしがB案押しの理由でもあります。

それは、B案の方が工期が早いのでは?もしかしたら2019年11月とはいわず、2019年8月完成が目指せるのでは?という可能性をみたからです。

建築物の費用内訳は、大きなものでも小さなものでも、おおよそ材料が3割、人件費6割、経費1割といった割り振りになるのです。
つまり、素材をケチるよりも、人件費部分、早く手間をかけないで造ること、無駄を省くことというのが、費用にも大きな影響があるんです。

だから、早く造れるならそれだけ工事費も圧縮できるというわけなんです。

では、なぜB案の方が早く造れそうなのか?を技術提案書から読み解いていきたいと思います。



(引用2)

「負けていない」と悔しさ=B案デザインの伊東さん―新国立競技場

時事通信 12月22日(火)21時30分配信

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 新国立競技場の整備でB案をデザインした建築家の伊東豊雄さん(74)が22日午後、東京都渋谷区の事務所で取材に応じ、「基本理念では負けていない」と語り、悔しさをにじませた。
 
 伊東さんは、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)と工期についてやりとりがあったことを明かした。その上で、工期短縮で大差を付けられたことについて「疑問に思っている」と首をかしげた。
 一方、A案については、白紙撤回された建築家ザハ・ハディド氏の案を下敷きにしていると指摘。「表層は違うがスタンド部分はほとんど変わらない」とも述べた。
 伊東さんは「われわれの案を取り入れてくれてもいいので、皆さんが満足するものを期待する」と強調した。 



(引用3)


新国立、大成・隈氏のA案に=「木と緑」特徴、1490億円-政府了承




新国立競技場A案のイメージ図(技術提案書よりJSC提供)

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の整備で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は22日、設計・施工の公募に応じた2陣営のうち、「木と緑」をテーマにした大成建設と建築家隈研吾氏によるA案の採用を決めた。首相官邸で同日午前開かれた関係閣僚会議(議長・遠藤利明五輪担当相)に提示し、了承された。迷走が続いた競技場の建設問題が決着した。




【図解・行政】新国立競技場の概要




 安倍晋三首相は会議で「競技場を世界最高のバリアフリーや日本らしさを取り入れた、世界の人々に感動を与えられるメーンスタジアムとして次世代に誇れるレガシー(遺産)にする」と述べた。また、遠藤五輪担当相は記者団に対し、整備に伴う東京都の費用負担が4分の1になることが会議で決まったと明らかにした。
 総工費は、整備計画見直し後に上限とされた1550億円を60億円下回る約1490億円。16年12月に着工し、19年11月末に完成する予定。




































(追記)先ほど、こういう記事を見つけた。デザインの点ではB案の圧勝だったようで、私の意見と同じである。必ずしも、個人的な印象というだけでもないようだ。工期短縮の点でも森山氏によれば、実はB案の方が短い工期でできるのではないか、とされている。だが、ザハ案を踏襲した部分によってA案が工期が短くできるという見通しによってA案の採用となったようだ。つまり、より劣ったデザインの競技場が勝ち残ったわけで、これはザハの祟りとでも言えそうだ。



新国立A案採用 隈氏デザイン「8点差」決定の舞台裏

スポーツ報知 12月23日(水)7時5分配信

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 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアム、新国立競技場の設計・施工業者の選定で、政府は22日、関係閣僚会議を開き、応募2案から建築家の隈研吾氏(61)、大成建設、梓設計の3者が手掛けたA案の採用を決めた。日本スポーツ振興センター(JSC)の7人の審査委員が19日に実施した採点では980点満点でA案は610点で、当初有力とみられた竹中工務店などのB案の602点を8点差で上回った。JSCは決定後に会見し、工期短縮の実現可能性でA案が上回ったと説明した。

 東京五輪の「顔」となる新国立競技場は、A案に決定した。関係閣僚会議後に安倍晋三首相は「工期やコストなどの要求を満たす素晴らしい案だと考えている」と評価した。

 審査は、1人140点の持ち点で、7人の審査員によって行われた。980点満点中、A案が610点、B案は602点。わずか8点差の決着となった。全9項目からなる評価の内訳では、B案が「5勝4敗」と勝ち越し。しかも、デザインなどの施設計画では、合計得点はA案246点、B案270点と24点差をつけていた。

 大逆転の要因は、工期短縮への評価だ。B案の150点に対しA案は177点と27点もの大差をつけた。この1項目だけで24点差を逆転。結果、8点差での勝利に導いた。審査委員長の村上周三東京大学名誉教授は「『本当に短縮できるのか』という点で、両者の差が大きかったということです」と明かした。

 通常の建築コンペならB案が勝っていたはず。事実、当初は政府内部でも高い評価を受けていた。しかし、新国立は、東京五輪のメインスタジアム。開催に間に合うことが最重要条件になる。加えて今年7月の白紙撤回後には政府が20年4月としていた完成予定を国際オリンピック委員会(IOC)が同年1月まで前倒しすることを要請した。こうした背景から評価ポイントもコスト削減に関わる事業費の縮減と並んで最大の30ポイントに設定された。

 舞台裏の審査委員会でも事業費と工期は重要な判断材料とされ、21回に及ぶ会議での討議内容、業者との347の確認作業のいずれも半分近くが、両項目についてだったという。隈氏、伊東氏の両案とも、完成予定は2019年11月末とIOCの要請よりも前倒しに設定した。しかし、結果、27ポイントもの差がついた。

 その理由を村上委員長は「ヒアリングでの回答などから(B案の方が)不安要因が多かった」と明かす。大成建設はザハ案の旧計画でスタンド工区を請け負う予定だったことが奏功した。資材置き場、準備工事などの課題へ「既に十分な労働力を確保していた」と文科省関係者は明かした。

 隈氏は、デザインについての説明で、工期の短縮について言及。観客席の部分は3層で構成されているが「全て同じ構造とすることで、コストと工期を抑えることができます」と主張した。施工を担当する大成建設の山内隆司会長も「工場で製作したものを現地に持って行って組み立てる形を取る。(パーツを)同断面にすることで、スピードアップを図ることができます」と自信を見せた。

 事業主体のJSCの大東和美理事長は「この競技場が愛されるものとなるよう、最大限の努力をして参ります」。今後は、来年1月に契約が結ばれ、同12月の着工を予定。白紙撤回の異常事態から今、ようやくメインスタジアムが2020年へ動き出す。

 ◆採点方法 審査委員会の7人の委員がそれぞれ9項目を6段階で評価し、140点満点で点数化した。評価項目の配点は「事業費の縮減」と「工期短縮」が各30点で最も高い。10点の「維持管理費抑制」と合わせた「コスト・工期」で半分の70点を占める。「日本らしさに配慮した計画」「環境計画」など5項目ある「施設計画」は各項目10点ずつの50点、事業費の上限順守などへの評価である「業務の実施方針」は20点となっている。












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