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徽宗皇帝のブログ

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欧米の操るアフリカの「革命」



「AFPBBニュース」から転載。
「リビア革命」が欧米によるリビア政府(カダフィ政権)転覆工作にすぎないことは前に何度か書いた(「リビア革命の真相」で検索すればよい)。
「革命」前のリビアはアフリカでもっとも福祉の行き届いた国であったが、「革命」後のリビアがおそらく今のイラクやアフガニスタン、あるいはソマリアのような無法国家となることはほぼ確実だろう。

欧米にとってはリビアの石油さえ手に入ればそれでいいのであり、そこの国民が飢え死にしようが射ち殺されようがかまわないのである。もはや私は、白人(もちろん、一部の者の責任を全体に及ぼすのは誤りだが)がいる限り、世界に真の平和と幸福は来ないのではないかとすら思っている。
欧米から武器の供与を受け、「革命」のために戦った連中は、ではどういう連中なのか。
下記記事を見るかぎりでは、ゲーム感覚で戦争を楽しみ、戦争が終わればカリブ海に遊びにいく、(地中海ではなく、「カリブ海」である。)遊び半分で戦争をやっている連中ではないか。その大半は欧米国家に雇われた「職業テロリスト」だと私は見ている。ソマリアなどのように国家崩壊した国の人間は職業テロリストになるしかないのである。彼らにとってはテロは商売だ。と同時に、娯楽でもある。人を射ち殺すのが楽しいという人間もこの世にはいるのである。
平和が日常である我々は戦争を大げさに考えるし、生命を大事なものと考える。だが、戦争が日常であるような社会では、他人の生命も自分の生命も深刻に考えるほどのものではないのである。要するに、人権も何も存在しない暴力の時代にまだ世界はあるのである。そういう世界の中で日本が平和であるのは、ただ日本が島国であり、目ぼしい資源が無いからにすぎない。
何も持たない人間から泥棒することはできない。ただ、面白半分で殺すことはある。日本が戦争に巻き込まれるとすれば、世界から憎悪される存在になった場合だけである。だがむしろ、日本文化は世界から高く評価され、敬愛されている。
最低の政治家、最低の経済界指導者、最低の官僚が社会の上位にありながら日本が高い社会秩序を維持し、すぐれた物を生み出しているのは、まさしく世界の奇蹟だろう。その有難さを一番知らないのが日本人だ。好戦的発言を好む右翼文化人がその代表である。

(以下引用)

「対狙撃兵」特殊戦闘員は北アイルランドの19歳、リビア反体制派
• 2011年08月22日 18:10 発信地:ザウィヤ/リビア

【8月22日 AFP】

野球帽を反対向きにかぶり、「Just Do It」と書かれたTシャツを着たタレグ・ガゼル(Tareg Gazel)さんは普通の19歳の青年のように見える。だが彼の仕事は、知恵と策略を駆使してリビアの最高指導者、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐側のスナイパー(狙撃兵)を見つけ、殺すことだ。

 母は北アイルランドのベルファスト(Belfast)出身、父はリビア出身のガゼルさんは、まるでハリウッド映画の登場人物のようだ。狩猟で身につけた技術を生かして、リビアの砂漠で首都トリポリ(Tripoli)への玄関口であるザウィヤ(Zawiyah)の解放のために戦っている。

 反体制派は19日夜、トリポリからわずか40キロにあるザウィヤの解放を宣言した。だが、市内には依然、近隣の森からロケット弾が飛来し、市内のカダフィ政権側のスナイパーが一掃されたかどうかも不確実だ。

 ガゼルさんは仲間の戦闘員たちと共に高速道路の高架下に身を潜め、休憩を取りつつ武器の手入れをしながら次のスナイパーの情報を待っているところだ。ガゼルさんはAFPの記者に、「昨夜は4人殺した。その前の晩は2人」と語った。

■わざと撃たせて場所を探る

 8人の部隊を率いるガゼルさんは、スナイパーを見つける方法の一部を教えても良いと言う。「最新の手は教えられないけどね」

「まず情報提供者からスナイパーが近くに潜んでいるとの情報を受ける。それでぼくらが様子を見に行くんだ。数時間そこで観察を続け、それから作戦を始めるのさ」

「夜の方が簡単だね。イヌに光をぶらさげて道を歩かせて、イヌが道を通るときにどこからスナイパーのレーザーポインターが来ているかを探すんだ。最後に倒した奴はこのやり方だった。あと、自分たちで道路を走り抜けて、発砲させたりもする」

「一番長かったときは8時間待った。ぼくらは(米海軍特殊部隊の)SEALS(シールズ)みたいなものじゃないよ。単にラッキーなだけさ」

■ナイジェリアの凄腕女スナイパー

 運と経験は革命前のリビアで人気があった娯楽で身につけた。「ぼくらの大半は狩猟をする。だからライフルの扱いは得意なんだ。ぼくらが殺したときは大体、頭か心臓に命中させている」

 ガゼルさんによると、敵のスナイパーの多くは雇い兵だという。カダフィ大佐側は、過去40年の統治の末に支持を失っているため、金で戦闘員を雇わなければならないからだ。

「2日前にはナイジェリアの女スナイパーを捕らえたよ。とんでもなく優秀だったね。彼女は今、秘密拘束施設にいる。ぼくらが捕らえた人はみんなそこにいる。彼女がどこで訓練を受けたのか知らないが、とても賢かった」

 ガゼルさんは秘密拘束施設を紹介しても良いという。だが、ジュネーブ条約(Geneva Convention)違反になるから撮影は駄目だと指示された。

■最後の戦いへ?

 ガゼルさんはカダフィ大佐側の戦闘員にほとんど哀れみを感じない。ガゼルさんの叔父は、モスクで礼拝を終えて出たところでカダフィ大佐側の兵士に殺された。

「あいつらは墓地にまで迫撃砲を撃ち込む。そこにぼくらの殉教者が眠っているからさ」と語るガゼルさんの横を、カダフィ体制派の黒人戦闘員の遺体を乗せた反体制派のトラックが通り過ぎた。

「ぼくは英国のパスポートを持っているけれど、あいつらに捕まればそんなの何の意味もないね」とガゼルさん。写真撮影を求めたところ、「親族がまだ獄中にいるから」と拒否された。

 ガゼルさんは、戦いが終わればカリブ海にでも行って革命前と同じようにのんびりしたいと言う。「もちろんぼくらはみんなトリポリへ行くよ」と語ったガゼルさんは、「いや、でも、行かないかもしれないな。実は別の予定もあるんだが、そのことについては話すことができないんだ」とだけ述べた。(c)AFP/Charles Onians

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