「晴れのち曇りときどきパリ」というブログの新しい記事が、民主党の全歴史を簡潔に要約し、私を含めて忘れっぽい日本人に多くのことを教えてくれるものなので、ここに転載する。(私は、前回の党首選で小沢が海江田を自分側の候補として立てていたことをすっかり忘れていた。別ブログで、小沢が立候補したように書いたかもしれない)
長い記事であるし、読めばうなずくしかないものなので、転載だけにする。
(以下引用)
野田佳彦が、民主党代表に選ばれた時の票数を、思い出してみよう。
思えば、僅か11ヶ月前の事である。
2011年8月29日。
野田佳彦 215票。
海江田万里 177票。
日本は、直接選挙で選ばれた「代議士」が、国民に成り代わって国の政を執り行う、『間接民主制』を敷いている。
全国民が、勿論未成年を除いて、直接政に参加する『直接民主制』は、太古の世にしか、現実的にはなし得ない。
地球上に「人間」の数が増えて、社会が複雑になると、多くの社会階層が出現し、それに伴う多種多様な価値観が生まれ、数的にも質的にも、全市民参加型の政治等は、物理的に不可能となる。
直接選挙により国民の付託を受けた「国会議員」が、互選でリーダーを選ぶ「総理大臣制」を採っている以上、わが国では当然総理大臣は国権の長であり、総ての政の最終責任者である。
従って、「最高権力者」である。
ただし。
その前提として、総理大臣は「国民の為に」政を執り行うと言う事が、必須の条件である事は、言うまでもない。
国民一人一人の意志で選ばれた訳では無くとも、直接選ばれた国会議員の互選である以上、総理大臣は国民の代表で有るのだ。
しかしだからと言って、「頭に思い描いた事」を、何でも総てやれると言う物では無い。
国民が望まぬ事は、「代議制」である以上、やってはならぬ筈である。
大衆は無知である。
国家権力の維持と運営は、無知な一般大衆の意見を一々聞いていては、なし得ない事は有る。
代議士が、議論を尽くして判断した上で、結論を出せば良い。
総理大臣は、その結論を施行する。(徽宗注:この部分は筆者自身の考えというよりは、野田「乗っ取り」政権の考えの代弁だろう)
野田佳彦の例をとってみよう。
彼は、政権与党『民主党』の全国会議員の間で為された「代表選挙」で、過半数の215票を得て与党の代表となり、そのまま衆参両院で与党賛成による絶対多数で『内閣総理大臣』に選出された。
前提は、与党の義員数の、214人(本人分を省く)に支持された結果である。
言い換えると、日本の総人口1億2千7百万人のうち「成人人口」は、1億4百万人程である。
その中の、214人の民主党議員を選んだ国民が、はたして何人居たのか。
勿論、間接民主主義制度では、その疑問は意味を成さない。
だがしかし。
民主党政権それ自体が、国民を裏切り続けて、政権交代の際に彼等が国民に示した契約を、ほぼ総て握り潰してしまった以上、その代表選の結果が、正しく民意に則った「意思の反映」と言えるのかどうか。
この点には、大きな疑問を抱かざるを得ない。
言い換えると、日本国内閣総理大臣なる「野田佳彦」と言う人間は、僅かに214人の支持の代表でしかないと言って、言い過ぎであろうか。
一億二千万分の214人。
その「政権与党」民主党は、鳩山由起夫が実質的オーナーであった「旧民主党」と、小沢一郎が代表した「自由党」との合併により、誕生した。
ちなみに、現民主党の発足の資金の90%は、鳩山由起夫が負担した。
嫌がる「菅直人」を説き伏せ、彼が拒否しないように「民主党」の旧名を残す事に、小沢は異論を挟まなかった。
万民が知る如く、2009年8月30日の政権交代の「推進役」は、小沢一郎その人である。
自民党、旧社会党、旧民社党等から「はじき出された」半端者と、政治家としては半素人の烏合の衆に近い政党に過ぎなかった「旧民主党」に、政権を取るノウハウを持ち込み、政権奪取の為の活力を与え、国民を味方につける政策を編み、わが国に於ける最高の選挙のプロの作戦と段取りで、308名もの衆議院議員を産み出して圧勝したのは、小沢一郎である。
いわば、入れ物を鳩山が、頭脳と行動力を小沢が、それぞれ持ち寄って、現在の政権与党民主党は誕生した。
その、二本の大黒柱を、その後の代表達は足蹴にして来た。
菅直人は、鳩山を騙した。
菅直人は、小沢を座敷牢に閉じ込めた。
そして、野田佳彦は「政権交代」の原点である基本政策を総て反古にして捨て去って、野党との野合に突き進んだ。
国民の生活を破壊する「増税」を成し遂げんが為に。
財務省に操られて、霞ヶ関の僅か1000名程の「キャリアー官僚」の蓄財の為に。
一切の「党内の反対意見」を聞こうともせず。
自民党の下請け企業と化して。
自分が勝手に「政治生命を賭けた」事を唯一の根拠として、民主党のレゾン・デートルを否定し去った。
それに反対する多くの同志を強引に押さえつけ、意見を封殺して。
あくまで国民との契約を護る事を主張した、真っ当な党員達を「反逆者」呼ばわりをして。
挙げ句の果てが、小沢一郎とその賛同者達の「大量離党」に繋がってしまった。
たった、214名に支持されただけの男が、何故そこまでの権限を有していると、思い込めるのだろうか。
野党に媚びへ辛い(徽宗注:「諂い」の転換ミスか)、野党の下僕の如き体たらくを示しながら、何故に意気揚々としていられるのだろうか。
極めつけは、造反議員の「処分」とやらである。
自ら離党した小沢とその同調者達を、(離党届を受理しないとは言え)既に党員では無いにも拘らず、処分するという摩訶不思議な笑劇を、演じている。
「除名」だそうだ。
先に自分から辞めているにも関わらず、である。
その処分が「適当か否か」を『倫理委員会』で当人を呼びつけて審査するそうな。
アホちゃうか。
それにも増して酷いのが、「増税案に反対」した上で離党しない『鳩山由紀夫』を、6ヶ月間の党員資格停止処分だそうだ。
繰り返すが、高々214名に支持されただけの分際で、結党以来のオーナーである「元総理大臣」を、資格停止にするなんぞ、長幼の序に重きを置くわが国で、お天道様が西から上がってもあり得ない、暴挙と言わざるを得ない。
そんな権限が、一致全体誰に授かったと、思っているのだろう。
『日本国内閣総理大臣』とは、<大権>を擁する至高で絶対の権力を有するのか?』
野田佳彦よ。
君はいつから「朕は国家なり」になれたのだ!?
敬愛する「京野きみ子」議員のブログが、心を揺さぶられる物で有ったので、以下に転載したい。
【転載開始】
『ハム'ず ひとりごと』
July 04 [Wed], 2012, 23:09
我々のように消費増税法案に反対し、離党した者に対し、除籍という処分方針が決まった。あとは、党内の手続きを経て、来週の半ばには、正式な除籍の決定がなされる事となった。
09年の選挙で徹底的に批判したはずの、自民党の社会保障政策に、妥協と譲歩を重ねた結果として、3党合意を行い、その結果に対して、一字一句の修正も許さずに、丸呑みせよと迫った、前原政調会長を先頭とする執行部は、党内の反対意見を封殺し、採決へと突き進んだ。
我々を反逆者として、処分し、政権交代の大義を裏切った側が勝者として君臨し続ける事に、前総理の言葉を拝借するなら、まさに「不条理」の極みとしか言いようがない。
しかしながら、離党届を提出した今は、新たな気持で、あらゆる逆風に抗しながら、言葉と行動の一致する、言行一致の政治を行うべく、粉骨砕身努力する決意だ。
ただどうしても看過できないことがある。鳩山元総理に対する処分の内容である。
6ヶ月間の党員資格停止処分は、酷過ぎる。
最高顧問の役職停止だけにとどめるべきだ。
鳩山氏は、民主党の創設者であり、民由合併するまでは、事実上の党のオーナーでもあった。
そしてあの暑い政権交代の夏は、鳩山代表の元で皆で戦ったではないか。
政権交代後の総理就任演説では、心の底から感動し、スタンディングオベーションで応じたではないか。
民主党所属の全国会議員に懇願する。
どうか一度でも良いから、同志を守る、恩人に報いる、仲間を大事にするという、人間として当たり前の、まっとうな姿を示して欲しい。
せめて一人でも良い。鳩山元代表への処分は不当だとする抗議なり、鳩山元代表の処分を再考するよう求める要請なりを、総理と幹事長に持って行く議員はいないのか?
厳正な処分をしろ、という要請書を総理、幹事長に持参する一期生は居ても、処分の軽減を嘆願する議員はいないのか?
明日の行動に最後まで期待したい。
【転載終了】
野田佳彦なる男が、このような「魂の叫び」が聞こえる相手とは、到底思えない。
彼女の切なる思いは、届くまい。
▶規律回復で態勢立て直す=野田首相(時事/見出し)
>野田佳彦首相は3日、民主党が決めた小沢一郎元代表らの処分について「一日も早く党の規律を回復して態勢の立て直しを早急にしなければならないとの判断の下で考えた内容だ」と述べた。訪問先の宮城県山元町で記者団の質問に答えた。
>今後の政権運営に関しては「(党の)人数は減ることになったが、ピンチを奇貨として国民のために決めることは決める、しっかりと責任を果たす責任政党として、今まで以上に一致結束して国民のための政治を実現したい」と語った。
【時事通信/7月3日(火)17時16分配信】
「一日も早く規律を回復して…」
「国民の為に決める事は決める」
自らを「神にも例えん」ばかりの、大ウツケぶりである。
「しっかりと責任を果たす」
丸っきり「全国民に支持されている」かの如き、大馬鹿者ぶりである。
▶「新しい民主党」首相、閣僚に結束呼びかけ(NNN/タイトル)
>民主党・小沢元代表ら50人が離党届を出し、党の分裂という事態になったことを受け、野田首相は3日の閣議後の懇談会で、閣僚に結束を呼びかけた。
>この際、野田首相は「新しい民主党」という言葉を使った。
>首相周辺は「小沢氏がいなくなった、ここからが本当の民主党のスタートだ」という意味を込めたかったのではと解説している。
>藤村官房長官「(首相から)ある意味で新しく民主党を立て直すという気持ちで自分は取り組んでいきたいと。政府、内閣においても引き続き緊張感を持って協力を願いたいと」
>玄葉外相「今回のようなことを契機に、民主党が責任ある改革政党に脱皮する、進化する、発展する契機にすべき。決して悲観していません」
>野田首相の呼びかけの後、閣僚は座ったまま一礼したという。
>その後、野田首相は民主党・輿石幹事長と会談を行った。離党届を出した議員について、官邸サイドは近く、除籍処分にしたい考え。混乱にけじめをつけ、自民・公明両党の協力を得て、消費税増税法案の成立を急ぎたい考え。
>野田首相は周辺に「まだまだ道は険しい」と話している。自身が目指す「決められない政治からの脱却」までの道のりは、まさに佳境を迎えているといえる。
【NNNニュース/7月3日(火)20時5分配信】
「馬鹿に付ける薬は無い」と言うが。
「大馬鹿な泥鰌に付ける薬」など、森羅万象探しても、この大宇宙の何処にも有る筈は無かろう。
「小沢氏が居なくなった事で、ここからが本当の民主党に…」
そう考えたいのならば、解散総選挙をやってからにする事だ。
今の「政権の座」は、あくまで小沢一郎に与えてもらった物では無いか。
その様な、基本的な事柄すらわきまえていないのか。
とっくに忘れてしまったのか。
『もう、ノーサイドにしましょう。もう』
このセリフは、一体何だったのかと、この一年ずっと自問して来たが、こやつの正体は、結局これだったのだ。
<小沢一郎は自分達には受け入れられない>
<小沢一郎が邪魔>
<小沢一郎は民主党では無い>
総理になった以上、小沢一郎と言えども、総理たる自分の決定には従ってしかるべきだ。
と、信じていたらしい。
「総理が仰っているのですから」と増税案に唯々諾々と賛成した一年生議員の誰かと、同列に考えていたらしい。
総理たる自分が「やると決めた」以上、民主党議員はもちろんの事、日本全国通津浦々、総ての国民が従って当たり前、と信じていたらしい。
繰り返すが、国民の立場で言わせてもらうならば、国民との契約を一方的に破棄した「民主党」の、そのまたたった214人によって選ばれた首相等、髪の毛一筋程の重きも無い。
野田佳彦よ。
身の程をわきまえよ!
神をも恐れぬ、極悪非道の所行と言わざるを得ない。
人の心等、カケラも、微塵も、持たぬ「人でなし」と、言わせてもらおう。
子供に見せられない、聞かせられない、酷い大人が居た物だ。
思い起こせば、菅直人も同じであった。
「小沢とは仕事したく無い」
と叫んでいた。
検察当局と司法官僚とが仕掛けた「冤罪」に、抗議抵抗するどころか、一緒に尻馬に乗っかって小沢を辱め、挙げ句に座敷牢へと送り込んでしまった。
原発事故の処理を合えて言わずとも、菅直人の無能ぶりは、広く天下に晒されていたものである。
その「菅直人」に、代表選で投票したのは205名(本人分除く)で有った。
そして、「野田佳彦」が214名。
「何が何でも小沢以外」が、常に二百名強居る訳だ。
更に「消費税増税案」に賛成したのが216名。
そして、その二百名強の「アンチ小沢」が、事の本質を理解する能力を欠いている人間達である事が、いみじくも数字で証明されている。
民主党の正体が見える。
『国民の生活が第一党』結党を、心より祝したい。
長い記事であるし、読めばうなずくしかないものなので、転載だけにする。
(以下引用)
野田佳彦が、民主党代表に選ばれた時の票数を、思い出してみよう。
思えば、僅か11ヶ月前の事である。
2011年8月29日。
野田佳彦 215票。
海江田万里 177票。
日本は、直接選挙で選ばれた「代議士」が、国民に成り代わって国の政を執り行う、『間接民主制』を敷いている。
全国民が、勿論未成年を除いて、直接政に参加する『直接民主制』は、太古の世にしか、現実的にはなし得ない。
地球上に「人間」の数が増えて、社会が複雑になると、多くの社会階層が出現し、それに伴う多種多様な価値観が生まれ、数的にも質的にも、全市民参加型の政治等は、物理的に不可能となる。
直接選挙により国民の付託を受けた「国会議員」が、互選でリーダーを選ぶ「総理大臣制」を採っている以上、わが国では当然総理大臣は国権の長であり、総ての政の最終責任者である。
従って、「最高権力者」である。
ただし。
その前提として、総理大臣は「国民の為に」政を執り行うと言う事が、必須の条件である事は、言うまでもない。
国民一人一人の意志で選ばれた訳では無くとも、直接選ばれた国会議員の互選である以上、総理大臣は国民の代表で有るのだ。
しかしだからと言って、「頭に思い描いた事」を、何でも総てやれると言う物では無い。
国民が望まぬ事は、「代議制」である以上、やってはならぬ筈である。
大衆は無知である。
国家権力の維持と運営は、無知な一般大衆の意見を一々聞いていては、なし得ない事は有る。
代議士が、議論を尽くして判断した上で、結論を出せば良い。
総理大臣は、その結論を施行する。(徽宗注:この部分は筆者自身の考えというよりは、野田「乗っ取り」政権の考えの代弁だろう)
野田佳彦の例をとってみよう。
彼は、政権与党『民主党』の全国会議員の間で為された「代表選挙」で、過半数の215票を得て与党の代表となり、そのまま衆参両院で与党賛成による絶対多数で『内閣総理大臣』に選出された。
前提は、与党の義員数の、214人(本人分を省く)に支持された結果である。
言い換えると、日本の総人口1億2千7百万人のうち「成人人口」は、1億4百万人程である。
その中の、214人の民主党議員を選んだ国民が、はたして何人居たのか。
勿論、間接民主主義制度では、その疑問は意味を成さない。
だがしかし。
民主党政権それ自体が、国民を裏切り続けて、政権交代の際に彼等が国民に示した契約を、ほぼ総て握り潰してしまった以上、その代表選の結果が、正しく民意に則った「意思の反映」と言えるのかどうか。
この点には、大きな疑問を抱かざるを得ない。
言い換えると、日本国内閣総理大臣なる「野田佳彦」と言う人間は、僅かに214人の支持の代表でしかないと言って、言い過ぎであろうか。
一億二千万分の214人。
その「政権与党」民主党は、鳩山由起夫が実質的オーナーであった「旧民主党」と、小沢一郎が代表した「自由党」との合併により、誕生した。
ちなみに、現民主党の発足の資金の90%は、鳩山由起夫が負担した。
嫌がる「菅直人」を説き伏せ、彼が拒否しないように「民主党」の旧名を残す事に、小沢は異論を挟まなかった。
万民が知る如く、2009年8月30日の政権交代の「推進役」は、小沢一郎その人である。
自民党、旧社会党、旧民社党等から「はじき出された」半端者と、政治家としては半素人の烏合の衆に近い政党に過ぎなかった「旧民主党」に、政権を取るノウハウを持ち込み、政権奪取の為の活力を与え、国民を味方につける政策を編み、わが国に於ける最高の選挙のプロの作戦と段取りで、308名もの衆議院議員を産み出して圧勝したのは、小沢一郎である。
いわば、入れ物を鳩山が、頭脳と行動力を小沢が、それぞれ持ち寄って、現在の政権与党民主党は誕生した。
その、二本の大黒柱を、その後の代表達は足蹴にして来た。
菅直人は、鳩山を騙した。
菅直人は、小沢を座敷牢に閉じ込めた。
そして、野田佳彦は「政権交代」の原点である基本政策を総て反古にして捨て去って、野党との野合に突き進んだ。
国民の生活を破壊する「増税」を成し遂げんが為に。
財務省に操られて、霞ヶ関の僅か1000名程の「キャリアー官僚」の蓄財の為に。
一切の「党内の反対意見」を聞こうともせず。
自民党の下請け企業と化して。
自分が勝手に「政治生命を賭けた」事を唯一の根拠として、民主党のレゾン・デートルを否定し去った。
それに反対する多くの同志を強引に押さえつけ、意見を封殺して。
あくまで国民との契約を護る事を主張した、真っ当な党員達を「反逆者」呼ばわりをして。
挙げ句の果てが、小沢一郎とその賛同者達の「大量離党」に繋がってしまった。
たった、214名に支持されただけの男が、何故そこまでの権限を有していると、思い込めるのだろうか。
野党に媚びへ辛い(徽宗注:「諂い」の転換ミスか)、野党の下僕の如き体たらくを示しながら、何故に意気揚々としていられるのだろうか。
極めつけは、造反議員の「処分」とやらである。
自ら離党した小沢とその同調者達を、(離党届を受理しないとは言え)既に党員では無いにも拘らず、処分するという摩訶不思議な笑劇を、演じている。
「除名」だそうだ。
先に自分から辞めているにも関わらず、である。
その処分が「適当か否か」を『倫理委員会』で当人を呼びつけて審査するそうな。
アホちゃうか。
それにも増して酷いのが、「増税案に反対」した上で離党しない『鳩山由紀夫』を、6ヶ月間の党員資格停止処分だそうだ。
繰り返すが、高々214名に支持されただけの分際で、結党以来のオーナーである「元総理大臣」を、資格停止にするなんぞ、長幼の序に重きを置くわが国で、お天道様が西から上がってもあり得ない、暴挙と言わざるを得ない。
そんな権限が、一致全体誰に授かったと、思っているのだろう。
『日本国内閣総理大臣』とは、<大権>を擁する至高で絶対の権力を有するのか?』
野田佳彦よ。
君はいつから「朕は国家なり」になれたのだ!?
敬愛する「京野きみ子」議員のブログが、心を揺さぶられる物で有ったので、以下に転載したい。
【転載開始】
『ハム'ず ひとりごと』
July 04 [Wed], 2012, 23:09
我々のように消費増税法案に反対し、離党した者に対し、除籍という処分方針が決まった。あとは、党内の手続きを経て、来週の半ばには、正式な除籍の決定がなされる事となった。
09年の選挙で徹底的に批判したはずの、自民党の社会保障政策に、妥協と譲歩を重ねた結果として、3党合意を行い、その結果に対して、一字一句の修正も許さずに、丸呑みせよと迫った、前原政調会長を先頭とする執行部は、党内の反対意見を封殺し、採決へと突き進んだ。
我々を反逆者として、処分し、政権交代の大義を裏切った側が勝者として君臨し続ける事に、前総理の言葉を拝借するなら、まさに「不条理」の極みとしか言いようがない。
しかしながら、離党届を提出した今は、新たな気持で、あらゆる逆風に抗しながら、言葉と行動の一致する、言行一致の政治を行うべく、粉骨砕身努力する決意だ。
ただどうしても看過できないことがある。鳩山元総理に対する処分の内容である。
6ヶ月間の党員資格停止処分は、酷過ぎる。
最高顧問の役職停止だけにとどめるべきだ。
鳩山氏は、民主党の創設者であり、民由合併するまでは、事実上の党のオーナーでもあった。
そしてあの暑い政権交代の夏は、鳩山代表の元で皆で戦ったではないか。
政権交代後の総理就任演説では、心の底から感動し、スタンディングオベーションで応じたではないか。
民主党所属の全国会議員に懇願する。
どうか一度でも良いから、同志を守る、恩人に報いる、仲間を大事にするという、人間として当たり前の、まっとうな姿を示して欲しい。
せめて一人でも良い。鳩山元代表への処分は不当だとする抗議なり、鳩山元代表の処分を再考するよう求める要請なりを、総理と幹事長に持って行く議員はいないのか?
厳正な処分をしろ、という要請書を総理、幹事長に持参する一期生は居ても、処分の軽減を嘆願する議員はいないのか?
明日の行動に最後まで期待したい。
【転載終了】
野田佳彦なる男が、このような「魂の叫び」が聞こえる相手とは、到底思えない。
彼女の切なる思いは、届くまい。
▶規律回復で態勢立て直す=野田首相(時事/見出し)
>野田佳彦首相は3日、民主党が決めた小沢一郎元代表らの処分について「一日も早く党の規律を回復して態勢の立て直しを早急にしなければならないとの判断の下で考えた内容だ」と述べた。訪問先の宮城県山元町で記者団の質問に答えた。
>今後の政権運営に関しては「(党の)人数は減ることになったが、ピンチを奇貨として国民のために決めることは決める、しっかりと責任を果たす責任政党として、今まで以上に一致結束して国民のための政治を実現したい」と語った。
【時事通信/7月3日(火)17時16分配信】
「一日も早く規律を回復して…」
「国民の為に決める事は決める」
自らを「神にも例えん」ばかりの、大ウツケぶりである。
「しっかりと責任を果たす」
丸っきり「全国民に支持されている」かの如き、大馬鹿者ぶりである。
▶「新しい民主党」首相、閣僚に結束呼びかけ(NNN/タイトル)
>民主党・小沢元代表ら50人が離党届を出し、党の分裂という事態になったことを受け、野田首相は3日の閣議後の懇談会で、閣僚に結束を呼びかけた。
>この際、野田首相は「新しい民主党」という言葉を使った。
>首相周辺は「小沢氏がいなくなった、ここからが本当の民主党のスタートだ」という意味を込めたかったのではと解説している。
>藤村官房長官「(首相から)ある意味で新しく民主党を立て直すという気持ちで自分は取り組んでいきたいと。政府、内閣においても引き続き緊張感を持って協力を願いたいと」
>玄葉外相「今回のようなことを契機に、民主党が責任ある改革政党に脱皮する、進化する、発展する契機にすべき。決して悲観していません」
>野田首相の呼びかけの後、閣僚は座ったまま一礼したという。
>その後、野田首相は民主党・輿石幹事長と会談を行った。離党届を出した議員について、官邸サイドは近く、除籍処分にしたい考え。混乱にけじめをつけ、自民・公明両党の協力を得て、消費税増税法案の成立を急ぎたい考え。
>野田首相は周辺に「まだまだ道は険しい」と話している。自身が目指す「決められない政治からの脱却」までの道のりは、まさに佳境を迎えているといえる。
【NNNニュース/7月3日(火)20時5分配信】
「馬鹿に付ける薬は無い」と言うが。
「大馬鹿な泥鰌に付ける薬」など、森羅万象探しても、この大宇宙の何処にも有る筈は無かろう。
「小沢氏が居なくなった事で、ここからが本当の民主党に…」
そう考えたいのならば、解散総選挙をやってからにする事だ。
今の「政権の座」は、あくまで小沢一郎に与えてもらった物では無いか。
その様な、基本的な事柄すらわきまえていないのか。
とっくに忘れてしまったのか。
『もう、ノーサイドにしましょう。もう』
このセリフは、一体何だったのかと、この一年ずっと自問して来たが、こやつの正体は、結局これだったのだ。
<小沢一郎は自分達には受け入れられない>
<小沢一郎が邪魔>
<小沢一郎は民主党では無い>
総理になった以上、小沢一郎と言えども、総理たる自分の決定には従ってしかるべきだ。
と、信じていたらしい。
「総理が仰っているのですから」と増税案に唯々諾々と賛成した一年生議員の誰かと、同列に考えていたらしい。
総理たる自分が「やると決めた」以上、民主党議員はもちろんの事、日本全国通津浦々、総ての国民が従って当たり前、と信じていたらしい。
繰り返すが、国民の立場で言わせてもらうならば、国民との契約を一方的に破棄した「民主党」の、そのまたたった214人によって選ばれた首相等、髪の毛一筋程の重きも無い。
野田佳彦よ。
身の程をわきまえよ!
神をも恐れぬ、極悪非道の所行と言わざるを得ない。
人の心等、カケラも、微塵も、持たぬ「人でなし」と、言わせてもらおう。
子供に見せられない、聞かせられない、酷い大人が居た物だ。
思い起こせば、菅直人も同じであった。
「小沢とは仕事したく無い」
と叫んでいた。
検察当局と司法官僚とが仕掛けた「冤罪」に、抗議抵抗するどころか、一緒に尻馬に乗っかって小沢を辱め、挙げ句に座敷牢へと送り込んでしまった。
原発事故の処理を合えて言わずとも、菅直人の無能ぶりは、広く天下に晒されていたものである。
その「菅直人」に、代表選で投票したのは205名(本人分除く)で有った。
そして、「野田佳彦」が214名。
「何が何でも小沢以外」が、常に二百名強居る訳だ。
更に「消費税増税案」に賛成したのが216名。
そして、その二百名強の「アンチ小沢」が、事の本質を理解する能力を欠いている人間達である事が、いみじくも数字で証明されている。
民主党の正体が見える。
『国民の生活が第一党』結党を、心より祝したい。
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