「in deep」から転載。
なぜか、画像もコピーできたのでラッキーである。この記事の場合は画像がある方がよさそうだ。いろいろ話題が混在しているが、中でも、パソコンカメラ(webカメラ)についての記事は、個室のパソコンをつけっぱなしで、その前で着替えなどをすることもあるわけだから、特に女性は気をつけるべきだろう。男は、まあ、どうでもいい。(笑)
しかし、街角の監視カメラも含め、自分がどこで誰に見られているか分からない、というのが今の社会である。うっかり立小便もできやしない。(念のために言うと、私は紳士なので、立小便はしません。これは言葉のアヤ)まあ、社会そのものから逃避しない限り、プライバシーは死語になったと思うべきだろう。そのうち、パソコンのカメラを塞ぐ行為自体が、「怪しい行為だ」として逮捕される、という完全な「1984年」的状況も到来するだろう。「ビッグブラザーはあなたを見ている」のである。
「pm2.5」の話もなかなか困った問題で、なぜ中国当局がこの問題の解決を根本的に図らないのか、そして国際社会がなぜこの「国家的迷惑行為」に対して抗議の声を上げないのか、不思議である。あれほど中国を敵視している安倍政府が、この問題に対しては中国に抗議しない、というのも奇妙な話だ。
私は、東アジア諸国の融和を祈願する人間だが、「pm2.5」に関しては、中国を批判してよい、いや、するべきだと思っている。つまり、これは日本政府における「フクシマ」放射能放置と同様の「国家(政府)の放置による犯罪」であるからだ。
とはいえ、放射能放置の方がはるかに凶悪な犯罪であることは言うまでもない。
あ、分かった。日本政府が「pm2.5」で抗議をしたら、中国から「では、フクシマの放射能はどうなのだ。太平洋に垂れ流しではないか」と反撃されるから、抗議しないのだろう。(笑)
(以下引用)
▲ 2014年2月27日の英国 Guardian Yahoo webcam images from millions of users intercepted by GCHQ より。
最近公開されたイギリス政府通信本部の極秘書類の表紙
▲ これについての日本語報道は、米国 NBCニュースの内容を伝えた CNET Japan の記事にあります。また、公開されたオリジナル書類は、全 50ページで、The Art of Deception: Training for a New Generation of Online Covert Operations(欺瞞の芸術:オンライン秘密工作の新世代のためのトレーニング)にあります。
本題と関係ないですが、日本の PM2.5濃度がかなり高いようで、大気汚染原因物質 PM2.5 関連対策情報まとめというページを見ましたら、日本の PM2.5濃度が非常に高くなっていました。
この分布を見ていますと、場所によっては、発生場所である中国の本土と大差ない濃度のところなどもあるように見えます。
NHK なども2月26日に「PM2.5 各地で濃度上昇 注意を」という報道をしていて、それによりますと、警報レベルをはるかに越えた地域が続出しているようです。
しかし上のように「必要のない外出などを避けて」と言われても、なかなか外出を避けるというわけにもいかないでしょうし、「屋外での激しい運動を避けて」も、屋外での激しい運動や作業を仕事にしている人たちもいるわけで、どれも現実的な話とも思えず、つまり対策はないようです。
しかも、普通のマスクは意味がないですしね。
これらに関してはなかなか憂鬱な春ともいえそうです。
環境省によれば、「濃度はこれから5月ごろにかけて上昇する」としているようです。
ちょうど1年ほど前に、「2013年の日本と中国とか、さらに地球とか人間とか」という記事の冒頭は、
・偏西風から見れば「永遠に続く」北京の大気汚染と日本の付き合い
というセクションでしたが、そういうことなのだと今も思います。
小学生の頃、ラジオで「エミ子の長いつきあい」という番組を毎晩聴くのが楽しみだったことがありましたけれど、いろいろと長い付き合いになるものは多いです。私は、パニック障害なんてのも、そろそろ 30年くらいの付き合いになりますしね。
余談でした。
ここから本題です。
英国政府の180万人に対する盗撮の発覚が教えてくれる「いろいろとやっておきたいこと」
冒頭に貼りました英国のガーディアンで見たニュースを見て、いろいろと考えましたので、今回はそのことを書かせていただこうと思っています。また、「それ」を行っていたのは、ガーディアンによりますと、やはり冒頭に貼りました書類を作成した英国の機関です。
その内容は、その後、日本の AFP でも報じられました。
冒頭部分を抜粋させていただきます。
というニュースで、このガーディアンの報道に対しての読者たちの反応の激しさは、コメント数でわかります。出来事が英国、つまり自分の国でのことであるということもあるのでしょうが、掲載後、すぐにコメントは数千に達しました。
上の報道にあります「オプティック・ナーブ」作戦の極秘書類も掲載されていて、下のようなものです。
▲ ガーディアンより。
しかし、これは、多分かなり多くの人々が「予測していた出来事」なのではないかとも思います。予測というのはイギリス政府というほうではなく、「パソコンの内蔵カメラが本格的に何かに利用される」ということについてです。
どんなものにでも「カメラと通信機能」がついている時代に
今の時代は、Windows マシンだとか Mac だとかは関係なく、家庭用のノートパソコンの多くに Web カメラが搭載されていて( Mac はノートタイプは全部)、タブレット、スマートフォンには、むしろ搭載されていないものを探すほうが難しいほど普及しています。
大抵は、ノートパソコンの場合は、モニターの上あたりについています。
この内蔵カメラの厄介な点は、「カメラの機能そのものを止めることは OS、機種を問わず、とても難しい」のです。
そして、最近では下みたいなニュースもありました。
▲ 2013年12月21日の日本経済新聞より。
これは Mac だとか Windows だとか、あるいは Android だとか、そういう問題ではなく、すべてのパソコン、そして、すべてのタブレットに言える問題であると思われます。
何しろ、すでに、実際にガーディアンの報道のように、「 180万人の人々の Webカメラに写った人たちの映像を第三者が入手する」ということに成功している事実があり、そして、それが始まったのが今から6年前の 2008年です。
技術の進歩が飛躍的なこの世界。
今はどこまで「その技術」が進んでいるのか想像もできません。
さて、技術的なことはともかく、この「内蔵カメラの機能を停止する」には、簡単な方法があるのです。特に、ふだんまったく内蔵カメラをお使いになっていないのでしたら、その機能を止めることで特に不便が出るわけでもないと思います。
その方法とは・・・これも昨年の日経 BP からの記事をご紹介します。
記事というより、ほんの一言です。
▲ 2013年6月21日の日経パソコンより。
そうなんですよ(笑)。
カメラのレンズを塞いでしまうのです。
上にはテープと書いてありますが、あまりにも見た目が悪くなりますので、パソコンと同じ系統の色の小さな丸いシールとか、デザイン的に気に入ったシールなどで貼れば、そんなに気になるものではないです。
私自身は、Webカメラ自体ほとんど使いませんが、使う時には外部に接続するタイプのものを使っていて、内蔵のものは機能を止めています。
上の日経パソコンの記事に、「セキュリティ企業がソフトウエアの脆弱性を悪用されると警告」とありますが、悪用の方法も進んでいて、今ではウイルスソフトなどではどうにもならない手段もあります。
昨年の記事、
・アメリカ国土安全保障省と日本のセキュリティ機関が同時に出した深刻な PC のセキュリティ警告
2013年01月13日
などに記したことがありますが、通常のパソコンの使用状況では防ぐことが難しい攻撃というものがどんどん増えているのが現状で、さらにタブレットやスマートフォンに関しては、もしかすると、野放し的な雰囲気もありそうな感じがあります。
また、今年 4月 9日に Windows XP のマイクロソフト社からの正式なサポートが終わります。
現在でも Windows XP ユーザーは多く、この 4月 9日以降、特に企業などで使われている場合、何が起きるのかということは「 XP マゲドン」というような言葉で表現したいような部分もあります。
Windows XP のサポート終了に関しては、マイクロソフトの「 Windows XP と Office 2003 のサポート終了の大事なお知らせ」というページをご覧下さい。
今回のガーディアンの報道は、そのような「悪用とも言える方法」を、国家機関が正々堂々とおこなっていたということで、やはりショックを受けた人が多かったようです。
ちなみに、トップに貼りましたイギリス政府のGCHQ (政府通信本部)の書類には、下のような「インターネットで彼らがおこなうこと」が並べられています。
そして、今回の報道を見ると、それは実行されているのだと思います。
▲ GCHQ の書類より。日本語はこちらで入れています。
ちなみに、この GCHQ という組織は 政府通信本部 - Wikipedia によりますと、
とのこと。
今回の報道で色めき立った人たちが多いのは、パソコンでウェブカメラを使ってチャットなどをしている人たちの中には、「他人に見られてはいけないような行為をカメラの前でしていること」が実に多いということが、 GCHQ の書類でわかったらしいということもあるようです。
AFP の記事には下のような文面がありました。
とあり、「そんなものまで政府に見られていたのかよ」という人たちの憤りなのか焦りなのかわかりませんが、それがニュースへのコメントの多さにもつながっているのかもしれません。
私はインターネット上での動画でのチャットをしたことがないので、その楽しさはわからないですが、その全世界でのユーザー数はかなりのものになるようです。それらが「すべて見られていたら・・・」と考えると、私たちが住んでいるこの世界というのはなかなかすごいものだと思わざるを得ないです。
アメリカとイギリスのこれらに関連した報道としては、上の AFP の記事の下に次のような項目が並べられています。
このようなことが、「通常の報道」にまでになっている感じもあります。
基本的に、このようなことに完全に関わりを持たないためには、ネットワークに依存したライフスタイルをすべて投げ出すしかないわけですが、それは「携帯もスマホもテレビもパソコンもATMも捨て去る」というようなことになり、そんなことが現実的なわけもなく、せいぜい、自分たちの行える範囲で何かしておくというのも、仮に無駄なことだとしても、精神衛生的にはいいことのようにも思います。
そういえば、「ネットワークに依存したライフスタイルを投げ出す」といえば、北朝鮮がそれに近いものがあるかもしれません。
北朝鮮の夜
最近 NASA が撮影した「北朝鮮の夜景」の衛星画像を見て、そう思いました。下の写真です。
これは地図でいえば、下の範囲を撮影していて、北朝鮮のほぼ全土が「真っ暗」であることを示しています。
お隣の韓国や中国が明るい夜景やネオンで光っているのに対して、北朝鮮は首都の平壌でさえ、ほぼ真っ暗のようです。電力事情もいろいろとあるのでしょうが、東アジアの人が住んでいる地域でここまで「暗い夜」を送っている国や地域は少ないように思います。
そういえば、日本も 311の後には長く節電が続いたことを思い出しました。
気づけば、今はまた煌々とした明るい夜に戻っていますけれど・・・まあ、どちらがいい状態なのかは価値観次第ということなのでしょうかね。正直、最近はコトの善し悪しの判断が以前よりつきません。
なぜか、画像もコピーできたのでラッキーである。この記事の場合は画像がある方がよさそうだ。いろいろ話題が混在しているが、中でも、パソコンカメラ(webカメラ)についての記事は、個室のパソコンをつけっぱなしで、その前で着替えなどをすることもあるわけだから、特に女性は気をつけるべきだろう。男は、まあ、どうでもいい。(笑)
しかし、街角の監視カメラも含め、自分がどこで誰に見られているか分からない、というのが今の社会である。うっかり立小便もできやしない。(念のために言うと、私は紳士なので、立小便はしません。これは言葉のアヤ)まあ、社会そのものから逃避しない限り、プライバシーは死語になったと思うべきだろう。そのうち、パソコンのカメラを塞ぐ行為自体が、「怪しい行為だ」として逮捕される、という完全な「1984年」的状況も到来するだろう。「ビッグブラザーはあなたを見ている」のである。
「pm2.5」の話もなかなか困った問題で、なぜ中国当局がこの問題の解決を根本的に図らないのか、そして国際社会がなぜこの「国家的迷惑行為」に対して抗議の声を上げないのか、不思議である。あれほど中国を敵視している安倍政府が、この問題に対しては中国に抗議しない、というのも奇妙な話だ。
私は、東アジア諸国の融和を祈願する人間だが、「pm2.5」に関しては、中国を批判してよい、いや、するべきだと思っている。つまり、これは日本政府における「フクシマ」放射能放置と同様の「国家(政府)の放置による犯罪」であるからだ。
とはいえ、放射能放置の方がはるかに凶悪な犯罪であることは言うまでもない。
あ、分かった。日本政府が「pm2.5」で抗議をしたら、中国から「では、フクシマの放射能はどうなのだ。太平洋に垂れ流しではないか」と反撃されるから、抗議しないのだろう。(笑)
(以下引用)
2014年02月28日
イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」。そして、やはり永遠の付き合いとなりそうな微細粒子たち
▲ 2014年2月27日の英国 Guardian Yahoo webcam images from millions of users intercepted by GCHQ より。
最近公開されたイギリス政府通信本部の極秘書類の表紙
▲ これについての日本語報道は、米国 NBCニュースの内容を伝えた CNET Japan の記事にあります。また、公開されたオリジナル書類は、全 50ページで、The Art of Deception: Training for a New Generation of Online Covert Operations(欺瞞の芸術:オンライン秘密工作の新世代のためのトレーニング)にあります。
本題と関係ないですが、日本の PM2.5濃度がかなり高いようで、大気汚染原因物質 PM2.5 関連対策情報まとめというページを見ましたら、日本の PM2.5濃度が非常に高くなっていました。
この分布を見ていますと、場所によっては、発生場所である中国の本土と大差ない濃度のところなどもあるように見えます。
NHK なども2月26日に「PM2.5 各地で濃度上昇 注意を」という報道をしていて、それによりますと、警報レベルをはるかに越えた地域が続出しているようです。
しかし上のように「必要のない外出などを避けて」と言われても、なかなか外出を避けるというわけにもいかないでしょうし、「屋外での激しい運動を避けて」も、屋外での激しい運動や作業を仕事にしている人たちもいるわけで、どれも現実的な話とも思えず、つまり対策はないようです。
しかも、普通のマスクは意味がないですしね。
これらに関してはなかなか憂鬱な春ともいえそうです。
環境省によれば、「濃度はこれから5月ごろにかけて上昇する」としているようです。
ちょうど1年ほど前に、「2013年の日本と中国とか、さらに地球とか人間とか」という記事の冒頭は、
・偏西風から見れば「永遠に続く」北京の大気汚染と日本の付き合い
というセクションでしたが、そういうことなのだと今も思います。
小学生の頃、ラジオで「エミ子の長いつきあい」という番組を毎晩聴くのが楽しみだったことがありましたけれど、いろいろと長い付き合いになるものは多いです。私は、パニック障害なんてのも、そろそろ 30年くらいの付き合いになりますしね。
余談でした。
ここから本題です。
英国政府の180万人に対する盗撮の発覚が教えてくれる「いろいろとやっておきたいこと」
冒頭に貼りました英国のガーディアンで見たニュースを見て、いろいろと考えましたので、今回はそのことを書かせていただこうと思っています。また、「それ」を行っていたのは、ガーディアンによりますと、やはり冒頭に貼りました書類を作成した英国の機関です。
その内容は、その後、日本の AFP でも報じられました。
冒頭部分を抜粋させていただきます。
英米、ヤフー利用者のウェブカメラ映像を傍受 英紙報道
AFP 2014.02.28
英紙ガーディアンは27日、英政府通信本部(GCHQ)と米国家安全保障局(NSA)が、米IT大手ヤフーの180万人以上のユーザーが利用したウェブカメラの映像を傍受し保存していたと報じた。
この情報は、NSAの情報収集活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者から提供されたもの。「オプティック・ナーブ(Optic Nerve、視神経の意)」という暗号名の活動により、ウェブカメラを使ったチャットの静止画がどのように収集されていたかが明らかにされていた。その対象者は、犯罪の容疑者だけに限定されていなかったという。
というニュースで、このガーディアンの報道に対しての読者たちの反応の激しさは、コメント数でわかります。出来事が英国、つまり自分の国でのことであるということもあるのでしょうが、掲載後、すぐにコメントは数千に達しました。
上の報道にあります「オプティック・ナーブ」作戦の極秘書類も掲載されていて、下のようなものです。
▲ ガーディアンより。
しかし、これは、多分かなり多くの人々が「予測していた出来事」なのではないかとも思います。予測というのはイギリス政府というほうではなく、「パソコンの内蔵カメラが本格的に何かに利用される」ということについてです。
どんなものにでも「カメラと通信機能」がついている時代に
今の時代は、Windows マシンだとか Mac だとかは関係なく、家庭用のノートパソコンの多くに Web カメラが搭載されていて( Mac はノートタイプは全部)、タブレット、スマートフォンには、むしろ搭載されていないものを探すほうが難しいほど普及しています。
大抵は、ノートパソコンの場合は、モニターの上あたりについています。
この内蔵カメラの厄介な点は、「カメラの機能そのものを止めることは OS、機種を問わず、とても難しい」のです。
そして、最近では下みたいなニュースもありました。
▲ 2013年12月21日の日本経済新聞より。
これは Mac だとか Windows だとか、あるいは Android だとか、そういう問題ではなく、すべてのパソコン、そして、すべてのタブレットに言える問題であると思われます。
何しろ、すでに、実際にガーディアンの報道のように、「 180万人の人々の Webカメラに写った人たちの映像を第三者が入手する」ということに成功している事実があり、そして、それが始まったのが今から6年前の 2008年です。
技術の進歩が飛躍的なこの世界。
今はどこまで「その技術」が進んでいるのか想像もできません。
さて、技術的なことはともかく、この「内蔵カメラの機能を停止する」には、簡単な方法があるのです。特に、ふだんまったく内蔵カメラをお使いになっていないのでしたら、その機能を止めることで特に不便が出るわけでもないと思います。
その方法とは・・・これも昨年の日経 BP からの記事をご紹介します。
記事というより、ほんの一言です。
▲ 2013年6月21日の日経パソコンより。
そうなんですよ(笑)。
カメラのレンズを塞いでしまうのです。
上にはテープと書いてありますが、あまりにも見た目が悪くなりますので、パソコンと同じ系統の色の小さな丸いシールとか、デザイン的に気に入ったシールなどで貼れば、そんなに気になるものではないです。
私自身は、Webカメラ自体ほとんど使いませんが、使う時には外部に接続するタイプのものを使っていて、内蔵のものは機能を止めています。
上の日経パソコンの記事に、「セキュリティ企業がソフトウエアの脆弱性を悪用されると警告」とありますが、悪用の方法も進んでいて、今ではウイルスソフトなどではどうにもならない手段もあります。
昨年の記事、
・アメリカ国土安全保障省と日本のセキュリティ機関が同時に出した深刻な PC のセキュリティ警告
2013年01月13日
などに記したことがありますが、通常のパソコンの使用状況では防ぐことが難しい攻撃というものがどんどん増えているのが現状で、さらにタブレットやスマートフォンに関しては、もしかすると、野放し的な雰囲気もありそうな感じがあります。
また、今年 4月 9日に Windows XP のマイクロソフト社からの正式なサポートが終わります。
現在でも Windows XP ユーザーは多く、この 4月 9日以降、特に企業などで使われている場合、何が起きるのかということは「 XP マゲドン」というような言葉で表現したいような部分もあります。
Windows XP のサポート終了に関しては、マイクロソフトの「 Windows XP と Office 2003 のサポート終了の大事なお知らせ」というページをご覧下さい。
今回のガーディアンの報道は、そのような「悪用とも言える方法」を、国家機関が正々堂々とおこなっていたということで、やはりショックを受けた人が多かったようです。
ちなみに、トップに貼りましたイギリス政府のGCHQ (政府通信本部)の書類には、下のような「インターネットで彼らがおこなうこと」が並べられています。
そして、今回の報道を見ると、それは実行されているのだと思います。
▲ GCHQ の書類より。日本語はこちらで入れています。
ちなみに、この GCHQ という組織は 政府通信本部 - Wikipedia によりますと、
政府通信本部(GCHQ)とは、イギリスの情報共同体において、偵察衛星や電子機器を用いた国内外の情報収集・暗号解読業務を担当する諜報機関である。
とのこと。
今回の報道で色めき立った人たちが多いのは、パソコンでウェブカメラを使ってチャットなどをしている人たちの中には、「他人に見られてはいけないような行為をカメラの前でしていること」が実に多いということが、 GCHQ の書類でわかったらしいということもあるようです。
AFP の記事には下のような文面がありました。
英国ガーディアン紙はさらに、収集されたデータは、NSAとの間で日常的に行っている情報共有の一環としてNSA側のアナリストも閲覧でき、中には性的な映像も非常に多く含まれていたと伝えている。
ある文書には、「驚くべき数の人々が、自分の体の性的な部位を相手に見せるためにウェブカメラでの会話を使っているとみられる」と記されていた。
とあり、「そんなものまで政府に見られていたのかよ」という人たちの憤りなのか焦りなのかわかりませんが、それがニュースへのコメントの多さにもつながっているのかもしれません。
私はインターネット上での動画でのチャットをしたことがないので、その楽しさはわからないですが、その全世界でのユーザー数はかなりのものになるようです。それらが「すべて見られていたら・・・」と考えると、私たちが住んでいるこの世界というのはなかなかすごいものだと思わざるを得ないです。
アメリカとイギリスのこれらに関連した報道としては、上の AFP の記事の下に次のような項目が並べられています。
このようなことが、「通常の報道」にまでになっている感じもあります。
基本的に、このようなことに完全に関わりを持たないためには、ネットワークに依存したライフスタイルをすべて投げ出すしかないわけですが、それは「携帯もスマホもテレビもパソコンもATMも捨て去る」というようなことになり、そんなことが現実的なわけもなく、せいぜい、自分たちの行える範囲で何かしておくというのも、仮に無駄なことだとしても、精神衛生的にはいいことのようにも思います。
そういえば、「ネットワークに依存したライフスタイルを投げ出す」といえば、北朝鮮がそれに近いものがあるかもしれません。
北朝鮮の夜
最近 NASA が撮影した「北朝鮮の夜景」の衛星画像を見て、そう思いました。下の写真です。
これは地図でいえば、下の範囲を撮影していて、北朝鮮のほぼ全土が「真っ暗」であることを示しています。
お隣の韓国や中国が明るい夜景やネオンで光っているのに対して、北朝鮮は首都の平壌でさえ、ほぼ真っ暗のようです。電力事情もいろいろとあるのでしょうが、東アジアの人が住んでいる地域でここまで「暗い夜」を送っている国や地域は少ないように思います。
そういえば、日本も 311の後には長く節電が続いたことを思い出しました。
気づけば、今はまた煌々とした明るい夜に戻っていますけれど・・・まあ、どちらがいい状態なのかは価値観次第ということなのでしょうかね。正直、最近はコトの善し悪しの判断が以前よりつきません。
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