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徽宗皇帝のブログ

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米独立宣言と国民の革命権
何度も書いてきたが、一般庶民が誤解するのは、政府を国家と同一視することである。政府は国家ではなく、国民の手足にしかすぎない。国民が政府を雇用しているのである。公務員は、だからこそ公僕と言うのだ。しかし、使用人が主人の財産を盗んでいたら、その使用人を首にできるが、公務員の大規模窃盗である天下りや高額退職金、公務員専用の福祉制度などを廃絶することはできない。それどころか、堂々と増税を口にする始末である。

国民には革命権がある、とアメリカの独立宣言にあることをご存じだろうか。

「天ノ人ヲ生ズルハ億兆皆(みな)同一轍ニテ、之ニ附与スルニ動カス可カラザルノ通義ヲ以テス。即(すなわ)チ其通義トハ人ノ自カラ生命ヲ保シ自由ヲ求メ幸福ヲ祈ルノ類ニテ、他ヨリ之ヲ如何トモス可ラザルモノナリ。人間(じんかん)ニ政府ヲ立(たつ)ル所以ハ、此通義ヲ固クスルタメノ趣旨ニテ、政府タランモノハ其臣民ニ満足ヲ得セシメ初(はじめ)テ真ニ権威アルト云フベシ。政府ノ処置、此趣旨ニ戻(もと)ルトキハ、則(すなわ)チ之ヲ変革シ或ハ之ヲ倒シテ、更ニ此(この)大趣旨ニ基キ、人ノ安全幸福ヲ保ツベキ新政府ヲ立ルモ亦人民ノ通義ナリ。是レ余輩ノ弁論ヲ俟(ま)タズシテ明了ナルベシ。」(福沢諭吉による訳)


簡単に訳しておくと、「天はこの世に生まれさせた億兆の人々に平等で譲渡不可能な権利を共通に与えている。その共通の権利とは、自らの生命の保障や、自由と幸福を求める権利などである。人民の間に政府を建てる理由は、この共通の権利を堅固にするためであって、政府というものは国民に満足を与えて初めて真に権威あるものと言うべきである。政府のやり方がこの趣旨に反する場合は、これを変革し、あるいは倒して新たにこの大趣旨に基づいて人の安全幸福を保つべき新政府を打ち立てるのも人民の権利である。これは我々が弁論するまでもなく明瞭なことである。」といったところか。
「通義」の訳が難しいが、英語原文ではrightであるから、「権利」とした。ついでに英語原文も掲載する。

We hold these Truths to be self-evident, that all Men are created equal, that they are endowed, by their CREATOR, with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty, and the Pursuit of Happiness.--That to secure these Rights, Governments are instituted among Men, deriving their just Powers from the Consent of the Governed, that whenever any Form of Government becomes destructive of these Ends, it is the Right of the People to alter or to abolish it, and to institute new Government, laying its Foundation on such Principles, and organizing its Powers in such Form, as to them shall seem most likely to effect their Safety and Happiness.

アメリカは、英国への隷属に対する「革命」によって生まれた国であった。そのアメリカが今や世界各国を奴隷的状態に置こうと画策しているのである。イラクやアフガンへの武力侵略がそれであり、日本に対するそれがTPPである。

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