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徽宗皇帝のブログ

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老人介護業の改善案(承前)
仕事の機械化によって多くの労働者が職を失ったという全体的事実と、機械化によって労働者の働きやすい環境を作り、老人介護業へ労働者を導こうという考えは、一見矛盾しているように見えるかもしれないが、これは「合成の誤謬」の対偶である。つまり、全体と部分の最適案は必ずしも一致しないという点では同じなのである。
労働者の働きやすい環境を作り、労働者の労働の効率を良くすることで、企業の収益性は向上する。つまり、設備の機械化によって初期投資は高額になるが、中長期的には生産性が上がり、収益も高くなるのである。そうした職場は過重労働も無いから、就職を求める人も多くなる。そして、介護される老人へのケアも向上するはずだ。
つまり、これまでの老人介護業は、金を使わないで金を得ようというケチ臭い根性だったから、かえって失敗したのである。
今後の日本がいっそうの高齢社会化が進むことを考えれば、老人介護業は、明らかに今後の日本の重点産業であるにもかかわらず、大企業が手を出していないのは、老人介護業の本質的非収益性に二の足を踏んでいたためだろうが、必ずしも、突破口が無いわけではないのである。

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