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徽宗皇帝のブログ

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自ら奴隷になることを選ぶ国民
「反戦な家造り」の明月氏が久し振りに更新した。どうしたのかと心配していたが、ただ多忙だったためのようで、安心した。彼のような明晰な判断力を持った論客はネット上でもそう多くはないので、貴重な存在だ。ぜひ、今後も活躍してほしい。
さて、大阪市長選での橋下勝利について、明月氏もどうやら私と同じような見方をしているようで、少し自信を持った。もちろん、私も自分の判断を最終的には採用するが、それが常に正しいなどと思うはずはない。自分より賢い人、知識のある人、知恵のある人の言葉を常に参考にしているつもりだ。
そういう人間は表ジャーナリズムの世界には、残念ながらほとんどいない。たとえ優れた素質を持っていても、彼らはまず自分の世間的立場を守るという第一義があるため、その発言は参考にならないのである。中では内田樹、小田嶋隆などがだいたいまともで誠実で論理的な発言者だが、そういう人は多くはない。副島などのように、事態が変わると慌てふためいてまったくの馬鹿発言をするのもいるし、某有名ブロガーのように、政党に取り込まれて政治的発言が鈍くなる者もいる。
さて、本題の橋下評価だが、私も明月氏とまったく同じ見方をしている。彼の野望は日本の総理大臣になることにあるだろう。そしてそうなった時、日本はアングロサクソン=ユダヤ国際資本の支配する奴隷国家として完成する。橋下の公務員いじめ、学校教師いじめに快哉を叫ぶ大阪府民や大阪市民、橋下支持の国民、論客がその時になって「こうなるとは予想できなかった」と言って免責されるだろうか?
民主主義には確かに限界がある。だが、民主主義を捨てるとは、国民が自ら奴隷であることを選ぶということだ。民主主義的選挙で独裁者を選ぶとはそういうことである。ヒトラーが「民主主義的選挙」で国民の90%以上の支持を得て総統の地位に就いた事例を誰も学校で学んでいないのか?誰も歴史に学ぶということをしないのか?


(以下引用)

敵はオール官僚をその手足と頭脳にして、警察や自衛隊という表の暴力装置を従え、ジャパンハンドラーズという最高顧問を擁して、国家総掛かりで体系的に悪政を進めている。
それは、逆からの革命といっても良いかもしれない。

現段階では、手足であるべき官僚組織が、むしろ手枷足枷になって、その逆革命は進み切れていない部分はある。高級官僚は完全に尖兵になっているが、末端にまでいたる官僚組織自体は、そう簡単に旧弊を逃れることはできない。
良くも悪しくも、その組織的な鈍重さが、日本を一気に北朝鮮並みの独裁国家にしてしまうことのできない原因になっている。

もし、大多数の公務員が、今と同じ程度の自己保身能力と、今と桁違いの実行力を持っていたならば、日本は全く別の国になる。強烈な国家による統制のもと、国民は税金を生み出すバクテリアのような存在となり果てるだろう。

今のところ、日本の庶民がまがいなりにも、楽しく暮らしているのは、ほとんどがこの敵失によるものだと、私は思っている。

そこで登場するのが、ファシズムだ。
愚鈍な官僚組織に任していられない。もっと一気に、「改革」を推し進めるのだ! と叫んで登場するあれだ。
もちろん、「改革」とは、税金を強制的に取り立てることであり、それを社会的な弱者には極力配分しないことだ。一切の虚飾をはぎ取れば、そういうこと。

言うまでもなく、橋下徹の大阪維新の会は、まごうかたなきファシズムである。
それ以外に、定義の仕方が存在しない、典型的なファシズムだ。
古典的すぎて笑っちゃうほど、陳腐なファシズムなのである。

ファシズムが怖いのは、これほど古典的で陳腐で内実がなくても、それでも時節をとらえると、爆発的な支持を得るということ。
その意味でも、やはり橋下徹は日本が生んだ、初めての本物のファシストだ。

2.26事件の青年将校なんかよりも遙かに有能な、実際に国家権力を手中に収める可能性の非常に大きい、真性ファシストとして、私は橋下徹を「高く」評価している。
決して、侮るべからず。

繰り返しになるが、ファシズムの本性は、単なる独裁ではない。
国民の自由を抑圧し、強固な国家統制によって、国の運営をすることなのは間違いない。
ただ、それは官僚組織の肥大化と強権化によっても、なし得る。

そのかわり、官僚組織による強権国家は、小回りがきかず、腐敗が横行し、トップもころころ交代する。
要するに、すこぶる効率が悪い。

そんなやり方じゃ生ぬるい といって、官僚組織をも押さえつけて、暴力装置をも動員しつつ、大衆の圧倒的な支持を背景にして、一気に強権国家を作り上げるのが、ファシズムだ。

だから、橋下徹がシロアリと呼ぶことと、一部の本当にシロアリのような官僚とは、実は向かう方向は同じなのである。ただ、その方法やスピード感が違うだけ。

ちなみに、「国民の生活が第一」に込められた脱官僚依存は、強権国家で国民を搾り取るという方向とは真逆であり、本質的に橋下徹の官僚タタキとは別物だ。

それはともかく、橋下という真性ファシストが、いよいよ勢力を拡大し、国政への参戦を明言したいま、もう敵失による猶予期間も長くないと知るべきだ。
官僚が主導している限り、悪政はつづくが、(悪い方向への)革命も起きない。そんな状況も、あと数年のことと、私は考えている。

橋下が国政に出てくれば、自民党と民主党のいい加減な連中は、どっと足下にすり寄るのは間違いない。みんなの党は最初から似たもの同士。過半数までは行かずとも、選挙前から最大勢力になる可能性が大きい。
そのうえで、総選挙で大躍進すれば、過半数は堅い。

ファシズムの仕掛けは、国民の憎悪のエネルギーを自らの支持にするということ。
橋下の場合は、ユダヤ人迫害のかわりに何をやり始めるのか。
今はまだ分からないが、そういうカテゴリーを作りだし、国民上げてのイジメの対象にすることは、まず間違いない。
官僚タタキだけでは、国民の憎悪のエネルギーはもたないし、あまり本気で官僚を叩いては自分の国家運営ができないと言うことを、橋下はよく分かっているからだ。

ユダヤ人迫害のように、国民の不満を故なき憎悪に振りかえ、その憎悪のエネルギーを熱狂的な支持にする。
実は、憎悪にかき立てられ熱狂的にファシストを支持している大衆自身が、搾取され迫害されているのだけれども、気がつかない。万が一気がついても、もう決して口にできない。
そんな日本の姿が、数年後に迫っている。

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