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徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

自ら破滅を選んだ国民
「晴れのち曇り 時々パリ」というブログから全文転載。
余計な解説は不要だろう。

「霜を踏みて堅氷至る」

「易経」にある言葉だ。柔らかな霜も、人々が踏んで歩くうちに固い氷になる。
今の日本の惨状は、一朝一夕にできたものではない。
小泉改革詐欺、民主党革命、福島原発事故、昨年の衆議院選挙、それぞれの段階で日本を根本から変える機会は何度もあったのだ。
それをしなかった日本国民は、自ら破滅を選んだ、それだけのことである。



(以下引用)





日本人は、一つの民族国家が亡び行く過程に立ち会うという、歴史的に希な機会に恵まれた、幸運な人々だ。

2013-04-29 22:04:35 | 日本人の意識と精神構造


人類の歴史上、いかなる強大な国家も、どのような高度な文明も、永久に繁栄を続けた例は無い。


古代ペルシャも、古代エジプトも、あの古代ローマですら、亡びた。

秦の始皇帝の中国統一王朝も、大唐帝国も亡びた。

ソヴィエトも亡びた。

強大で富み栄え、最盛期には滅亡する事など想像すら出来ない様な大帝国でも、いつかは亡びる。


そして、その「滅び行く大帝国」の人々は、自分達が滅び行く過程を意識する事無く、いつの間にかその存在は瓦解するのだ。

後世になって、歴史の中で「滅び行く」きっかけや、その経過が学問的に解明される事となる。

しかし、その時代に生きる人々は、自分達の滅亡の行く末を感得する事は無い。



そして、21世紀の今、そんな現象が「確実に」実感されている国が存在している。

日本国。

豊芦原瑞穂の国。


日本は、決して強大なる大帝国などでは無い。

数世紀に渡って栄華を極めた、高度な文明でもない。

しかし、20世紀後半から21世紀の初頭にかけて、世界の中にその存在が記されて来た、それなりの「存在感」はあった。

世界の人口の65分の一を占めた。

世界経済の10%程は占めていた。

商工業で一定の結果を獲得した存在であった。


その国が、いま「確実に」滅び始めていることが、国民自身が実感出来る。

人類史上、希有の体験を、得ようとしている。


支配者達が、自分の国と国民との繁栄も平和も望む事無く、ひたすら自国民を騙し、搾り取り、傷つけ、国家の繁栄と維持とに不可欠の国民の生きる基盤を破壊して、最後の血の一滴まで吸い尽くそうとしている。

外国に捧げる為に。


そして、その支配者達に対抗する存在は、無い。

売国の限りを尽くす支配勢力に対抗し、支配権を取り返し、国土と国民との平和と安寧と繁栄とを取り戻すべく、たち働く勢力は、存在しない。


▶自民“独走”!菅直人氏「脱原発」訴えるも惨敗…野党弱体化で政界再編も(zakzak/見出し)

>28日に投開票された参院山口補選で、自民党公認候補が圧勝した。野党第一党の民主党は公認候補を擁立することすらできず、政界は今や、自民党の“独り勝ち”といった様相だ。

>今回の補選勝利で、7月の参院選での自民、公明両党の過半数回復も現実味を増した。

>自民党に太刀打ちできる勢力が見あたらなくなる中、参院選後の政界再編を志向する動きが強まりそうだ。

>「安倍晋三政権初めての国政選挙だけに非常に意味がある。国民の期待が実感に変わりつつある」。自民党の石破茂幹事長は28日夜、こう述べると笑顔を見せた。

>公明党の山口那津男代表も「与党の政権運営が評価された。参院選への影響は極めて大きい」と強調した。

>首相の視線はすでに「7月」に向けられている。20日の山口市内での街頭演説では「(参院選は)親の敵(かたき)のようなもの。取り戻さなければ死んでも死に切れない」と覚悟を示していた。

>「過半数」以上に注目されるのが、憲法改正の発議に必要な「衆参両院での3分の2」の賛成という数だ。ここに、自公両党による過半数確保にとどまらない、政界再編の可能性が生まれる。

>首相は憲法改正の発議要件を参院選の争点とする姿勢を示している。

>参院選で自民党の圧勝により野党各党が弱体化した場合には「民主党の改憲派、維新、みんなの3党を巻き込んだ新党結成」をもくろむ動きもあり、政界再編の動きが一気に噴き出しそうだ。
【zakzak/04月29日】



内閣総理大臣安倍晋三は、いまややりたい放題。

対するに…。



日本維新の会。

改憲に賛成の立場である。

TPP参加も推進する立場である。

原発も再稼働を目指している。



みんなの党。

改憲の立場である。

TPP参加を明言している。

原発推進である。



民主党。

崩壊するしか道のない政党である。

しかも、党内に「TPP推進」を目指した旧政府の総理以下閣僚達が、控えている。

改憲も積極的な有力議員が、少なからず存在している。

大飯原発を再稼働させたのは、民主党政権であった。



来る七月の参院選で、自民の一人勝ちが取りだたされている。

それでは、その後どうなるか。


『TPP参加』は既に決めた。

『原発再稼働』
『改憲と国防軍創設』

が自民党の参院選への選挙公約であるらしい。


崩壊の一途をたどる民主党の、親自民の議員達と、維新とみん党とが、改憲に於いて「大同団結」するに違いない。

そのまま、公明抜きの『大合同』にまで言ってしまう公算も、決して少なくない。


その時、はたして「国民を守る」立場で戦える『野党』が、存在するのだろうか。。。



▶4・28政府式典:突然の「天皇陛下万歳」(沖タイ/見出し)

>壇上の安倍晋三首相ら三権の長がそろって両手を上げ、声を合わせた。「天皇陛下万歳」。

>28日に開かれた「主権回復の日」の政府式典。天皇皇后両陛下が式典終了後に退場する際、出席者から突然声が上がり、出席した国会議員や政府関係者約390人の一部も同調。天皇陛下は壇上で一瞬立ち止まった。

>約40分の政府式典は、安倍首相の独り舞台の様相でもあった。首相は舞台上に掲げられた大きな日の丸をバックに、約10分と最も多く時間を割いた。衆参両院議長、最高裁判所長官はそれぞれ3分。両陛下のお言葉はなく、残りは児童合唱団の歌声だけだった。

>米軍のトモダチ作戦を持ち出し、「熾烈(しれつ)に戦った者同士が心の通い合う関係になった例は古来、稀(まれ)だ」と2月の日米首脳会談で語った「完全な日米同盟」をアピールするような文言を続けた。

>児童合唱団が歌声を披露する場面でも不可解な空気が漂った。出席者に向かって舞台上で歌うのではなく、出席者と同じ舞台下から、天皇皇后両陛下や首相などが並ぶ舞台上に向かって「翼をください」などの歌を合唱した。
【沖縄タイムス/4月29日(月)10時20分配信】


このニュースは、大げさに言えば「世界中を駆け巡った」。

それに先立ち、「迷彩服に身を包み戦車に乗って手を上げる」安倍晋三の写真も一緒になって。


それに先立ち、渡米していた東京都知事が本質を曝け出して、世界の注目を浴びてしまった。



▶猪瀬知事「イスラムはけんかばかり」 IOCが注意喚起(産経/見出し)

>猪瀬直樹知事が今月の米国出張中、ニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、ライバルとされるトルコ・イスタンブールを批判したと疑われる発言をし、国際オリンピック委員会(IOC)が候補都市に注意喚起する事態となったことが29日、分かった。

>猪瀬知事は「イスラム諸国で人々が共有しているのは唯一、アラーだけ。けんかばかりしている」などと発言したほか、日本の平均年齢などを引き合いに「トルコの人々が長生きしたいと思うのなら、日本のような文化を持つべきだ」などと語ったとしている。

>IOCは行動規範で他の候補都市との比較を禁止しており、トルコ側も閣僚がツイッターで「発言はオリンピック精神に反し、残念」とコメントした。

>トルコのスアト・クルチ青少年・スポーツ相はツイッターで発言について、「悲しいことだ」などとした上で、「イスタンブールはこれまでに他の立候補都市に対して否定的なことを言ったことはない」などとした。
【産經新聞/4月29日(月)22時46分配信】



猪瀬直樹は弁解に大忙しである。


日本国総理大臣「安倍晋三」と、その首都東京都の知事『猪瀬直樹」と。

正しく、素晴らしい人材に恵まれているものだ。

ほとほと関心するしか無い。


もともと、石原慎太郎もそうであるが、大阪市長の橋下徹も、それに輪をかけての見事なまでの程度の低さである。

そして、この類いの人々が日本の政治を司り、大半の国民の支持を受けている。


参院選の自民党大勝利の見通し。

橋下徹の率いる日本維新の会の後押し。

みんなの党の後押し。

これで、改憲は決定的であろう。


それもこれも「国民の選択」で有る以上、何を言っても詮無い事。



そして『産経』を筆頭とする大手マスコミの大政翼賛礼賛記事のつるべ打ちで、安倍改憲軍事国家路線を側面支援を繰り広げている。


▶自民・高市氏「主権の重みを考える意味ある」式典の意義強調(産経/4月27日(土)10時36分配信)

▶中国を念頭、離島保全の法制化を検討…政府(読売/4月27日(土)9時16分配信)

▶中国国防費20兆円?軍事バランス壊れる…首相(読売/4月27日(土)8時52分配信)

▶首相・憲法インタビュー 「憲法改正で、初めて憲法を国民の手に取り戻せる」(産経/4月27日(土)8時50分配信)

▶東大に巣くう“軍事忌避” 憲法改正が必要な理由(産経/4月27日(土)7時55分配信)

▶「2年で日中の軍事バランス壊れる」(産経/4月27日(土)7時55分配信)

▶「次の時代 照らす」 「国民の憲法」シンポに500人(産経/4月27日(土)7時55分配信)

▶<自民党>改憲、参院選公約の柱に 「96条先行」前面に(毎日/4月26日(金)22時37分配信)

▶改正の発議要件 3分の2→過半数 「国民の憲法」要綱(産経/4月26日(金)13時30分配信)

▶無秩序な「自由」偏重歯止め 産経新聞「国民の憲法」要綱(産経/4月26日(金)13時0分配信)


ざっと拾ってみたが、この週末の「提灯記事」である。

いやはや、煽る事煽る事。

とにかく、『改憲』させたい、軍事国家路線に突っ走りたい、意識が突出している。


政官挙げての、「いつか来た道」への躊躇無き突進の姿勢である。



ソロンを筆頭に「海外投資家」に、莫大な利益を供給している「円安・株高」路線は、ごく一部の輸出大企業だけが甘い汁を吸い、輸入品の価格上昇は庶民の日常生活を直撃する。

味噌醤油その他、あらゆる食品加工食品に、大豆が使われていないものはない。

繊維製品、プラスティック製品、肥料その他化学製品で、石油から作られないものは無い。

総て輸入である。

外国機関投資家は、円の売り買いで既に天文学的利益を上げており、株価の上昇のピークで売り浴びせる事だろう。

後に残るのは、物価はインフレ、所得は減少のスタグフレーションのみ。

そして、消費税の増税がとどめを刺す。

放射能被曝は留まる所を知らず、汚染食品は積極的に消費に回され、フクイチの崩壊現場での汚染水は、地下水脈と海とに流れ出し続けている。

今年の秋以降、停止中の原発の再稼働を謳っている。

オスプレイは追加導入され、中国との紛争は一旦始まったら『係争地は安保の対象外」とやらで米軍は見て見ぬ振りを決め込む。

TPPで国家の組織が根こそぎ覆されても、『TPP参加と安保とは連動しない』と明言されてしまった。


こんな状況で、日本と言う国がどのような方向に向いているか、誰の目にも鮮やかである。


国家の滅亡へと一直線。

国民の活力の低下と、国土の不安定要素の拡大、安全保障の不安と国民の健康の不安。

礼儀正しさや、国民の連帯感、正義感溢れる向上心の有る国民精神、それらの希有の美徳画作り出して来た、世界にも希な安定した「日本社会」が、消滅の淵にある。


それを「止められる力」が、どこかに有るのか。

今現在の政治制度と、報道姿勢、国民の「茹で蛙」的体質とで、そんな力が得られる訳も無い。


古代ローマは、五百年間の繁栄の後、徐々に徐々に衰退して行った。

日本は、大した繁栄も無く、強大な国家であった訳でもなく、「急速に」滅びつつ有る。

ロマ人達は、自分達の社会が崩壊するとは、誰一人考えても居なかった。

蛮族が大挙してなだれ込んで来るまでは。


日本人は、冷静に周囲を見つめてみれば、己が滅び行く路線に乗って生かされている事を、感じ取れる筈だ。

こんな例は、恐らく人類史上希有の例である筈だ。

日本国民は、にまたとない「歴史の証人」としての特別な立場を享受している。



どうする?


ここまで酷い姿勢を見せつけられていれば、本来なら「しっぺ返し」が起こってとうぜんだろう。

安倍晋三が、ここまで浮かれてはしゃぎ回って国民を血祭りに上げる事にうつつを抜かしていれば、絶対反動が起こる筈だ。

日本人が、未だにかろうじて理性を保っているならば。


来る参院選は、自民党の惨敗になってもおかしくない。

そんな状況に有る筈だ。

無茶苦茶な悪政者は、絶対に罰を受ける。

残忍で軽薄なお調子者は、必ず亡びる。



ただし、自民党に代わる『正義の受け皿』が有れば、の話だ。。。。。








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