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徽宗皇帝のブログ

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自民党元議員の三木谷批判
今日二度目の記事だが、先ほどの雑談とは違い、真面目な政治経済記事である。
もっとも、前説は書かない。引用記事が十分私自身の意も尽くしている。
引用元がどちらかというと保守派重用のネット論壇「BLOGOS」であり、書いた人が自民党の元議員(深谷隆司)であるところが面白い。
今の自民党は数人の「安倍の仲間」だけで政策をすべて決める、一種の「寡頭独裁(?)政治」になっているが、本来の自民党は、右寄りの者から左寄りの者まで幅広く人材を有する政党だった。宇都宮徳馬など、社会党に入ってもおかしくないような政治家であった。そうした「異論を許容する」幅の広さが、自民党の特色だったのだが、今や「党内ファシズム」によって異論が封殺されつつあるのではないか、と私は危惧している。であるから、こうして同じ自民党内から、安倍総理の三木谷重用を批判する声が出てきたのは非常に健全なことだと思う。もちろん、三木谷批判はそのまま安倍批判にもなるわけだ。

なお「寡頭」と「独裁」の「独」は矛盾するが、「独りファシズム」という言葉もあることだし(笑)、私だけの勝手な用語として「寡頭独裁」という言葉を使わせてもらった。




(以下引用)




記事 深谷隆司
2013年11月09日 17:30

胡散臭い三木谷楽天






 薬のネット販売を99.8%も解禁しようと決めたのに、この政府の方針に猛反発している楽天三木谷浩史社長、政府の産業競争力会議の議員を辞める辞めないと騒いでいる。基本的に胡散臭いと前から思っている私から言えば「さっさと辞めろ」の一言だ。
 案の定と言うか、次の日、プロ野球の楽天球団が日本一になったのを記念してのネット販売セールスで1000点を超える不当表示事件が起こった。記者会見で、まるで責任が無いかのような発言でごまかしていたが、三木谷社長の胡散臭さと、ネット販売の弱点を天下に晒した出来事であった。

 そもそも薬事法改正の政府方針は、約1万1千品目ある市販薬のほとんどをネット販売で認めている。但し劇薬5品目は禁止、リアップX5など市販後間もない23品目は、原則3年かけて安全性を確認できればネット販売を認めるというものだ。ネット販売禁止・制限するのは全体のわずか0.2%に過ぎない。国民の健康、安全を考えれば至極当然の内容である。
 今まで薬害で何度も社会問題になっていることを忘れてはいけない。事故があったら誰が責任を取るのか。勿論、三木谷楽天が取れるわけはない。責任は全て国に求められるのだ。
 まして、今回のように楽天市場の不祥事が明るみ出て、ネット販売の「いい加減さ」「危なさ」が露呈されると、一層、不安が募るばかりではないか。
 市販薬の全面解禁と言うが、彼の狙いはそこに止まらず、医師の処方箋が必要な「医療用医薬品」のネット販売解禁にある。医師や薬剤師の対面で薬を処方する原則まではずそうとしている。こんな危険なことはない。
 残念ながら、第2次安倍内閣で日本経済再生本部競争力会議のメンバーに彼を起用したことが間違いであったと思う。
 2011年に日本経団連を脱退し、新経済連盟の会長になった彼に期待したのであろうが、彼は自分のネット産業という商売中心で物事を考え、国民の側に決して立ってはいなかったのである。
 製造業中心で何時も都合よく立ち回る経団連(民主党政権にすり寄った時の節操の無さ)、一方、23兆円の規模を誇るネット産業の新経済連盟(ソフトバンクの孫正義氏などは脱会、業界全体の支持ではない)、どちらも計算高く、自分たちの利害だけで動く集団だ。
 ここは、まさに国民の側に立たねばならぬ政治家の「働き時」「正念場」ではないか。

 それにしても思い出すのは、TBSの買収を仕掛けた三木谷社長の姿である。
 19%の株を取得し役員就任を求めたが、結局は失敗に終わった。あの頃はライブドアの堀江貴文氏とともに時代の寵児と言われていた。もっとも、村上ファンドのインサイダー事件に絡んだ情報まで流れ、堀江の次に逮捕かとまで噂されたものであった。
 楽天市場でもシステム障害で金融庁から業務改善命令が出されたり、偽物販売が問題になったり、一方的手数料の値上げで騒がれるなど、決してほめられるような状態ではなかった。
 ところが、プロ球団東北楽天イーグルスを持つまでになった。東日本大震災では多額の義捐金を出し、おまけに優勝まで果たして、すっかり英雄視される状況となっていた。
 「楽天は東北の宝です」と、仙台の友人竹内廣君が感激の手紙をよこしたが、この人たちの素朴な思いを汚してほしくないと思う。

 今回の不祥事について、「正式なセールは厳正な審査をしたが、勝手なセールをした店舗があり、調査している」と、謝罪の言葉も無い。
 「便乗した勝手セール」で片付けるつもりかも知れぬが、検索ページには77%オフの商品のみを検索できるようにしていたではないか。オフコーナーや画像やタグも楽天が用意したもの、なによりもこうした場を提供している責任を免れる筈もない。
 こんな状態で、薬の全面解禁など、危なくて賛成できるわけがないではないか。
 前回の私のブログで、あらゆる分野で「器の大きい人が居なくなった」と慨嘆したが、三木谷社長も、「器の大きな財界の雄」とは言えない。
 やっぱり胡散臭くて信頼できない・・・というのが私の本音なのである。




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