「街の弁護士日記」から転載。
記事の所在は「マスコミに載らない海外記事」で知った。
農協への批判は多いだろうし、農業既得権維持集団が、新人が新しく農業へ参入することへの壁をいろいろ設け、農業を閉鎖的にしてきたことは確かだと思う。ある意味では原発周辺地域における利権構造と似たものが農業全体にもあると言えるだろう。農業改革は確かに必要だ。しかし、経団連(すなわちユダ金の道具)と農協が手を結ぶという事態は、単なる「農業改革」にはとどまらない危険性がある、と私には思える。
確かに日本の農業は根本的な改革が必要だ。そして農業改革によって、日本の雇用を増やすこともできる、と私は思っている。だが、そこに経団連が入ってくるのは、最初から殺人者を医者として扱うようなものではないか。
「6次産業」などと耳触りのいいことを言うが、それができるのは大資本でしかない。小規模農家は大資本の下請けの下請けになるしかないだろう。その構造の中で下請けや孫請けが搾取されずにいられるはずがないのは、たとえば原発労働者の給与の中抜きを見れば一目瞭然ではないか。
私には、下の記事は、「農協が経団連の下部組織になった」ということだと見える。
私は予言者ではないが、予測はできる。日本の食の安全性は、今後最悪の方向に行くだろう。なぜなら、経団連の背後には世界的悪徳企業、モンサントなどの姿があり、農薬と化学肥料と遺伝子組み換え種子がこれからの日本の農産物の大半を汚染することはほぼ確実だからだ。
(以下引用)*今さら言うことでもないが、このブログの配給システムでは写真などは自動的にカットされているらしい。写真などのカットは私の意思ではない、と一言言っておく。
2013年11月13日 (水)
疾走する悲しみ JA全中会長と経団連米倉会長(住友化学会長)の固い握手
残念なニュースだが、これに触れない訳にはいくまい。
拡大機能付きの写真は2回拡大することができる。
晴れがましい演出はマチベンの悲しみを二倍にすることに成功している。
JA全中会長「農業改革待ったなし」
経団連と共同設置の作業部会初の会合
SankeiBiz 2013.11.12 06:00
連携強化の初会合で握手を交わす経団連の米倉弘昌会長(右)とJA全中の万歳章会長=11日、東京都千代田区
連携強化の初会合で握手を交わす経団連の米倉弘昌会長(右)とJA全中の万歳章会長=11日、東京都千代田区【拡大】
経団連とJAグループは11日、国内農業の競争力強化に向けて共同で設置した作業部会の初会合を東京都内で開いた。 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉が妥結すれば農産品の関税削減や撤廃が予想されるため、経済界の持つ技術や流通網、販売手法の生産現場への導 入などで競争力の向上を目指す。政府もコメの生産調整(減反)廃止など農業政策の見直しに着手しており、意見の対立が続いてきた経済界と農業界の本格連携 が軌道に乗れば、農業の改革が加速する可能性もある。
会合で、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長は「(高齢化など)われわ れは待ったなしの状況に置かれている。(生産者が販売・流通も手掛ける)6次産業化や輸出について情報を交換したい」と述べ、経済界と手を組む意義を強 調。経団連の米倉弘昌会長は会員企業の農業連携が約290に上ることを紹介し、「これまでの取り組みを効率化して強力に推進していきたい」と応じた。
作業部会は万歳会長が米倉会長に呼びかけて実現し、双方の実務者10人で構成。農地集積による生産コスト低減や6次産業化、国産農産品の輸出拡大などの具 体策を協議する。部会は年内に2回目を開き、その後は2カ月ごとに農業政策の意見交換や現場視察などを行うが、万歳会長は「半年くらいで方向性が出てく る」と期待感を示した。
命を育てるのに競争原理は馴染まない。
競争原理は、いっそうの効率を求めるが、命は命自体に与えられた効率以上のものとは相容れないからだ。
成長ホルモンや遺伝子組み換えの粉ミルクを赤ちゃんに与えるアメリカの光景にぞっとするのは、私たちが、赤ちゃんが、命そのものであることを理屈抜きで確信しているからだ。
人間の命と、牛の命、鶏の命、イネの命、どれほどの違いがあろう。
ジャガイモの命、トウモロコシの命、菜種の命、どれほど違う。
ラットの実験で人体への影響を推し量るのは、人間とラットが同じ命だということが大前提だ。
命に効率を求めるならば、奇形化し、自然の報復を受ける。
自然の生態系の中から生まれた命にとって、自然の生態系ほど豊かな母はないからだ。
だから、マチベンは、JA全中のこの決定を悲しむ。
生命観の問題に関わるので、TPP以前の問題といってもよい。
農協は、TPPによって解体の憂き目に遭うだろう。
ゆうちょ銀行が、進んで、アフラックに身売りしたのと同様に、住友化学に身売りすることによって、農協の延命を図っているように見える。
持てる者の闘いはつらい。
勝ち戦しか戦ったことがない人たちは、負け戦に見える闘いの戦い方を知らないのだろう。
断言してもよいが、こうした決定によっては、保身にすら失敗する。
グローバリズムに身を投げれば、99、99%は敗者に身をやつすしかない仕組みになっているからだ。
勝者は、ルールメーキングに関わることのできる。0.01%でしかない。
むろん、マチベンはこれからも農協と共闘し続ける。
命の営みに最も近い人々は、TPP、グローバリズムが命の破壊以外の何物でもないことに気づくときが遠からず必ず来ることを確信しているからだ。
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追記
上記「ゆうちょ銀行」は正確には日本郵政グループの「かんぽ生命保険」でした。
記事の所在は「マスコミに載らない海外記事」で知った。
農協への批判は多いだろうし、農業既得権維持集団が、新人が新しく農業へ参入することへの壁をいろいろ設け、農業を閉鎖的にしてきたことは確かだと思う。ある意味では原発周辺地域における利権構造と似たものが農業全体にもあると言えるだろう。農業改革は確かに必要だ。しかし、経団連(すなわちユダ金の道具)と農協が手を結ぶという事態は、単なる「農業改革」にはとどまらない危険性がある、と私には思える。
確かに日本の農業は根本的な改革が必要だ。そして農業改革によって、日本の雇用を増やすこともできる、と私は思っている。だが、そこに経団連が入ってくるのは、最初から殺人者を医者として扱うようなものではないか。
「6次産業」などと耳触りのいいことを言うが、それができるのは大資本でしかない。小規模農家は大資本の下請けの下請けになるしかないだろう。その構造の中で下請けや孫請けが搾取されずにいられるはずがないのは、たとえば原発労働者の給与の中抜きを見れば一目瞭然ではないか。
私には、下の記事は、「農協が経団連の下部組織になった」ということだと見える。
私は予言者ではないが、予測はできる。日本の食の安全性は、今後最悪の方向に行くだろう。なぜなら、経団連の背後には世界的悪徳企業、モンサントなどの姿があり、農薬と化学肥料と遺伝子組み換え種子がこれからの日本の農産物の大半を汚染することはほぼ確実だからだ。
(以下引用)*今さら言うことでもないが、このブログの配給システムでは写真などは自動的にカットされているらしい。写真などのカットは私の意思ではない、と一言言っておく。
2013年11月13日 (水)
疾走する悲しみ JA全中会長と経団連米倉会長(住友化学会長)の固い握手
残念なニュースだが、これに触れない訳にはいくまい。
拡大機能付きの写真は2回拡大することができる。
晴れがましい演出はマチベンの悲しみを二倍にすることに成功している。
JA全中会長「農業改革待ったなし」
経団連と共同設置の作業部会初の会合
SankeiBiz 2013.11.12 06:00
連携強化の初会合で握手を交わす経団連の米倉弘昌会長(右)とJA全中の万歳章会長=11日、東京都千代田区
連携強化の初会合で握手を交わす経団連の米倉弘昌会長(右)とJA全中の万歳章会長=11日、東京都千代田区【拡大】
経団連とJAグループは11日、国内農業の競争力強化に向けて共同で設置した作業部会の初会合を東京都内で開いた。 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉が妥結すれば農産品の関税削減や撤廃が予想されるため、経済界の持つ技術や流通網、販売手法の生産現場への導 入などで競争力の向上を目指す。政府もコメの生産調整(減反)廃止など農業政策の見直しに着手しており、意見の対立が続いてきた経済界と農業界の本格連携 が軌道に乗れば、農業の改革が加速する可能性もある。
会合で、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長は「(高齢化など)われわ れは待ったなしの状況に置かれている。(生産者が販売・流通も手掛ける)6次産業化や輸出について情報を交換したい」と述べ、経済界と手を組む意義を強 調。経団連の米倉弘昌会長は会員企業の農業連携が約290に上ることを紹介し、「これまでの取り組みを効率化して強力に推進していきたい」と応じた。
作業部会は万歳会長が米倉会長に呼びかけて実現し、双方の実務者10人で構成。農地集積による生産コスト低減や6次産業化、国産農産品の輸出拡大などの具 体策を協議する。部会は年内に2回目を開き、その後は2カ月ごとに農業政策の意見交換や現場視察などを行うが、万歳会長は「半年くらいで方向性が出てく る」と期待感を示した。
命を育てるのに競争原理は馴染まない。
競争原理は、いっそうの効率を求めるが、命は命自体に与えられた効率以上のものとは相容れないからだ。
成長ホルモンや遺伝子組み換えの粉ミルクを赤ちゃんに与えるアメリカの光景にぞっとするのは、私たちが、赤ちゃんが、命そのものであることを理屈抜きで確信しているからだ。
人間の命と、牛の命、鶏の命、イネの命、どれほどの違いがあろう。
ジャガイモの命、トウモロコシの命、菜種の命、どれほど違う。
ラットの実験で人体への影響を推し量るのは、人間とラットが同じ命だということが大前提だ。
命に効率を求めるならば、奇形化し、自然の報復を受ける。
自然の生態系の中から生まれた命にとって、自然の生態系ほど豊かな母はないからだ。
だから、マチベンは、JA全中のこの決定を悲しむ。
生命観の問題に関わるので、TPP以前の問題といってもよい。
農協は、TPPによって解体の憂き目に遭うだろう。
ゆうちょ銀行が、進んで、アフラックに身売りしたのと同様に、住友化学に身売りすることによって、農協の延命を図っているように見える。
持てる者の闘いはつらい。
勝ち戦しか戦ったことがない人たちは、負け戦に見える闘いの戦い方を知らないのだろう。
断言してもよいが、こうした決定によっては、保身にすら失敗する。
グローバリズムに身を投げれば、99、99%は敗者に身をやつすしかない仕組みになっているからだ。
勝者は、ルールメーキングに関わることのできる。0.01%でしかない。
むろん、マチベンはこれからも農協と共闘し続ける。
命の営みに最も近い人々は、TPP、グローバリズムが命の破壊以外の何物でもないことに気づくときが遠からず必ず来ることを確信しているからだ。
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追記
上記「ゆうちょ銀行」は正確には日本郵政グループの「かんぽ生命保険」でした。
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