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徽宗皇帝のブログ

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関西への首都機能移転
「スカイヲーカー」さんのブログから転載。
私自身、「国家改造私案」を考えてみたいという気持ちを長い間持っているのだが、頭の緻密さも、根気も無い人間なので、私には多分無理だ。誰か頭のいい人に、ぜひ考えてほしいと思っている。
私の願う国家改造案の要点は、一言で言えば、「国民の意思をきちんと政治に反映する政治」であり、その前提には国民の政治的成熟が必要だ。つまり問題は「本物の民主主義」を実現するにはどうすればいいか、ということである。
政治が一部の人間や官僚などによって恣意的に動かされ、私物化されている、というのが世界のすべての国家の状況であり、ただその程度に違いがあるだけだ。北欧の国などはその度合いが低いように思えるが、良くは分からない。米国、日本は最悪であり、英国や仏国もそれに次ぐ。ロシアが現在、世界最良の政治を行っているように見えるが、それはプーチンという傑出した政治家の人格によるものだ。つまり、あれは民主主義ではなく、プラトンの「国家」に言う「哲人政治」なのである。つまり、「良い君主による独裁政治」に近い。
だが、いかにプーチンのロシアがいいとしても、彼がいなくなったら、元の黙阿弥である。それが「君主制」の根本的欠陥だ。
私は、不勉強なので、トックヴィルの「アメリカの民主主義」という、政治の基本書をまだ読んでいない。それを読めば、民主主義の根本的欠陥も分かり、逆に、「真の民主主義」の実現へのヒントも得られそうな気がするのだが……。知的体力と力量が必要な、こうした作業は、暇な老人の趣味的考察に任せるより、ぜひ政治学専攻の優秀な学生が挑戦してほしいものである。
政治学や法学を専攻する学生は毎年何万人もいるはずだが、その中からただの一人も優れた考察者が出てこないのは、いったいどうしてなのか、あきれるほどだ。それとも、優れた考察はあるが、埋もれているのか。ならば、今の時代にはネットというものがあるのだから、誰かがそうした考察をしたならば、どんどんネットに上げて、論議の対象にしてほしいものである。
そこから、新しい日本へのスタートが切れるだろうし、そこからしかすべては始まらない、と思う。
ぜひ、多くの人が「私の(俺の)国家改造案」を提案してほしいものだ。
下記記事も、一種の「国家改造案」である。内容には必ずしも賛成ではない部分もあるが、首都機能を関西全域に分散する、というアイデアは悪くないと思う。
歴史的文化面は京都に
経済面は大阪に
福利厚生面と教育は奈良に
新しい文化の面、海外交流の拠点は神戸(兵庫)に
とすれば、東京一極集中によって極度にいびつになった近代日本の政治経済の欠点もかなり緩和されるだろう。
もっとも、大阪が今の調子(維新の会支配下)では、経済の中心を大阪に置く、という事には私は断固反対せざるを得ないのだが。



(以下引用)


東京オリンピックは今すぐ辞退すべきだ。



2013年09月14日20:01




首都機能移転前提でなければ大阪都構想は無意味だ
「大阪都構想(おおさかとこうそう)は、大阪府、大阪市、堺市の政令指定都市を廃止し、新たに大阪都を設置する構想である。戦時中に存在していた東京府、東京市を廃止し東京都とした事例に倣っている。この場合、もとの大阪市・堺市の領域およびその周辺地域は市ではなく特別区に分割されることになる。」



 東京が現在の巨大都市に変貌したのは、国家官僚の拠点として大量の資金をインフラ投資に投入し、首都圏にヒト、モノ、カネ、情報を集中化させる制度を導入したからだ。国家予算は一般会計で約100兆円、特別会計で約200兆円で合計約300兆円。これを全国から東京に集金した上で、官僚が予算を作成し、全国にばら撒く。つまり、徴税も予算策定も国会も公共投資計画もすべて霞ヶ関で行われ、全国に再分配される仕組みなのだ。情報もすべて東京で一括され全国に配信される。ヒトもモノもカネも情報も何でもかんでも東京に吸い上げ、官僚の管理を通じて、その裁量のもとで差配される。これが中央集権制度なのだ。 こうなると、公共事業を引き受ける大企業は莫大な予算を管理する官僚の情報を適時仕入れるのに東京を最重要拠点にせざるをえない。これが東京一極集中化の原因なのだ。東京に主要企業が集中すると雇用が首都圏に集中し、職を求めて大量の群集が溢れてくる。その大量の群集は大量消費を行うから消費市場は首都圏に集中し、その大市場を求めて企業は殺到する。これでますます東京一極集中が止まらなくなる。福島の放射能や第二次関東大震災を懸念し、大阪などに移動しようものなら、大阪で福島産の放射能入り農産物を大量に販売し、放射能入り瓦礫をばら撒いて環境悪化イメージを作り、移動を阻止し、南海大地震が引き起こるとマスコミを使って脅した上で、国際社会にカネをばら撒いて東京安全宣言を訴えればいいだけのことだ。本当に必要な情報は隠蔽され、官僚の都合のいい情報に摩り替えられて、マスコミスピーカーで再拡散すればいいだけのことだ。だから、いかに東京が危険であっても、国家官僚は最後の最後まで抵抗を続けるんだろう。

大阪都構想とは、かつて東京府、東京市が廃止され、東京都23区ができたように、大阪府、大阪市を廃止して、大阪都に変更するということみたいだが、実際は大阪府は廃止されず、大阪市だけが廃止されるのが大阪都構想だ。大阪市と堺市を廃止し合併した上で、分割して区に分ける。その区は市町村などの基礎自治体に相当し、それぞれ議会を作る。要するに、30万人単位程度に区分けして市町村を作るだけの作業だ。例えば、大阪市は250万人、堺市が80万人として、合計330万人を11市に分割する。2の議会で運営していたのを11に分割する。これでなぜ効率的な行政が運用できると考えるのだろうか。

現況、東京にある国家機能が大阪に移動する前提での大阪都構想なら意味がわかるが、実際の大阪都構想とは、単に大阪市と堺市の2大政令指定都市を廃止し、分割した上で、権限を大阪府が取り上げるだけのことだ。しかも、東京府、東京市が廃止されたのも、国家が首都機能を整備しやすいように、自治体の権限を実質分散させ弱体化される狙いがあったのだ。だから、一体全体何のための大阪都構想なのかワケがわからない。

大阪市、堺市が分割消滅し、小さな市町村を大量につくっても、結果は財政赤字が慢性化し、インフラ状態が悪化し、ますます大阪は力を失い没落することになるだろう。

大阪がかつて活気溢れる大都市だった時代は、あらゆる産業が大阪で始まり栄えていたからだ。要するに、大阪で始まった大企業が続々と東京に移動したことが大阪凋落の最大の原因だ。まず、巨大な国家予算の運用とインフラ作りが最重要課題であって、例えば、大阪が常に東京よりも国際的知名度が高く、ビジネスのしやすい大都市であるならわざわざ費用のかかる本社移転を行うワケがない。それに地理的に、東京は東の端に位置し、日本全体を管理するには東に寄りすぎている。東京より東は関東、東北地方で全くの過疎地帯が広がっている。また、先の震災でますます地域は荒廃し、さらに悪いことに放射能汚染が日増しに酷くなっている。

だから、いくら国家官僚が抵抗しても、東京は現在をピークに降下してくるだろう。このまま座して死ぬよりも、国家首都機能を分散させておくべきだと私は思うのだ。このままではいくら官僚がウソ八百原稿を作成して並べても、ウソは科学的に証明されてしまう。時間の問題なのだ。7年後のオリンピックは中止になり、二回目の幻のオリンピックになってしまうだろう。結局、このままでは東京も没落、大阪も没落で、結果、日本大沈没ということになるんだろう。

だから、まず、私は考えるに、大阪都構想なんて茶番は即刻やめるべきだ。はっきりいって、時間のムダだ。

そんなことより、以下を早急に検討すべきだ。


①国家首都機能を東京から一部移転する。(東京+関西で国家機能を運用する)

②具体的に、金融庁を大阪市に移転する。同時に銀行、証券、保険各社の本社機能を大阪に移転する。

③証券取引所は、東京+大阪で運用する。但し、東京が災害などでダウンすれば即刻大阪に切り替える。

④皇居、宮内庁を京都に移転する。

⑤文部科学省を京都もしくは奈良に移転する。

⑥厚生労働省を神戸に移転する。

⑦大阪→天王寺→関空→和歌山→淡路→神戸→大阪 リニア環状線を作る。

⑧参議院制度を抜本改革、大阪に移転する。国会を大阪に作る。

⑨新大阪→倉敷→高松→松山  四国新幹線を開業する。

⑩大阪法円坂周辺に国家機能を集中させる。第二霞ヶ関を作る。



このように、国家首都機能を東京+大阪で分散させることで運用する。これを前提に大阪都建設を論じないと駄目だ。





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