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徽宗皇帝のブログ

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西側の「民主主義」=「金融寡頭政治」
「混沌堂主人雑記」所載の「蚊居肢」中の引用を転載する。さらに、その後の引用であるマイケル・ハドソンの言葉を転載する。これで、現代(西側)世界の見取り図として完璧である。

(以下引用)

自由主義は本来世界資本主義的な原理であるといってもよい。そのことは、近代思想にかんして、反ユダヤ主義者カール・シュミットが、自由主義を根っからユダヤ人の思想だと主張したことにも示される。(柄谷行人「歴史の終焉について」1990年『終焉をめぐって』所収)
自由とは、共同体による干渉も国家による命令もうけずに、みずからの目的を追求できることである。資本主義とは、まさにその自由を経済活動において行使することにほかならない。(岩井克人「二十一世紀の資本主義論」2000年)
何はともあれ、自由主義、特に現在の市場原理に支配された新自由主義は民主主義を寡頭制に変える装置ではないか。いや新自由主義などということは言わないまでも、そもそもアリストテレスが当時の民主主義の実際は寡頭制だと言っている。今ではアテネのデモクラシー顕揚はきれいごとに過ぎないのを知らない人は少ないだろう、《アテネの民主主義は奴隷や寄留外国人を搾取することだけでなく、他のポリスを支配することによって実現された。…つまり、アテネの「直接民主主義」は、帝国主義的な膨張によって可能となったのである。》(柄谷行人『帝国の構造』2014年)

(彼らにとって)「民主主義」とは金融寡頭政治を意味する。(徽宗注:「彼ら」とはバイデンら)


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