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徽宗皇帝のブログ

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日米関係の実態が日本人の目に明示化されつつあるか
私がネットに触れ始めた最初のころ、メモと日記を兼ねた「メモ日記」という記録を書いていたが、その頃書いた内容が現在では日本の常識になりつつあるかと思うので、その一部を再々引用する。この記事(メモ日記#92)を書いた頃(2001年か2002年頃か)、副島の「属国」という言葉はまだ市民権を得ておらず、日本がアメリカの植民地だという思想はマスコミにはまったく出てこなかったか、出ても隠蔽されていたと思う。で、私がここに引用した記事を書いたころ、副島の本はたぶん読んだことも無かった気がする。私は彼の文章が下品で嫌いだったのである。彼の政治思想的先生格の小室直樹の本は読んでいたが、小室は日米政治についてはあまり発言していた記憶はない。

(以下自己引用)ついでにメモ日記#247も載せておく。

メモ日記「政治・社会」37
#247 撒き餌と回収

 餌を撒いて魚をおびき寄せ、釣り上げるのが撒き餌だが、このシステムは実は人間社会での商売や政治のスタンダードでもある。しかも、たいていの場合には、釣られた者は、自分がそういうやり方で釣られたことに気付かず、釣った相手に感謝していることすら、よくあるのである。日本のODA(政府開発援助)もその一つで、発展途上国に開発援助をするというそのうわべは美しいが、実はその援助金は日本の商社や企業に還流し、相手国の高官たちや日本の政治家・役人が資金の一部を貰って潤う以外には、日本企業が潤うのがその主たる目的なのである。これは、西欧諸国のやり方を日本が見習ったものだ。
 西欧諸国が後進国を支配してきたやり方が、この撒き餌方式である。つまり、一見、相手国の文化発展に援助するように見せながら、彼らを自分たちの文化の底辺に取り込み、やがて自分たちとの「支配~被支配」の関係が無くては生存できないような状況に追い込んでいくのである。先進国が未開発の国でまず行うのは何か。それは、ダムを作り、水力発電設備を作って、その国の生活を電化していくことである。電化を「文明化」と言ってもいい。これは相手国にとっては恩恵である。……そうだろうか? 文明生活は、ある意味では麻薬のようなものだ。一度その味を知ると、それ無しではやっていけなくなる。彼らは贅沢な生活のために必死で働き、こうして資本主義の最下層の歯車となって働くようになる。それから「回収」が始まるのである。教訓「タダほど高いものはない」。(2007年10月5日)
注:これも古い文章だが、近代論として現在も通用する。





日本の政治の実態
15年ほど前に書いた文章だが、日本の政治の実態をかなり分かりやすく書いていると思うので、ここに載せておく。






#92  分割して統治せよ




 




「分割して統治せよ」とは、ローマ帝国の植民地支配の秘訣だった考え方だが、これは帝王学のアルファであり、オメガだろう。まさしくローマは支配のエキスパートだったから、あれほど続いた帝国を作り上げることができたのだろう。そして、その考え方は現在の「見えない植民地」の支配にも生かされている。たとえば日本の場合、第二次大戦後にアメリカによって支配されたが、表向きは日本が独立した後もアメリカの支配は続いている。その手法は、まずCIAを通じた資金援助で自民党が作られ、その一方では革新政党にも援助を行なうことで不断の政治的対立を作り出すというものである。もちろん、常に保守勢力がやや優位になるように調整されているが、少なくともこれで表向きは民主政治が行なわれているという形にはなっているわけだ。完全にアメリカの支配を受けているグループが自民党だけでは弱いので、野党の一部に第二与党となる「中道勢力」を作って、さらに分割する。もちろん、あらゆる政治家のスキャンダルはCIAの手に握られているから、アメリカからの指示に本気で反対できる人間は政治家の中には存在しない。




このように見たときに初めて、なぜ日本の政治家が、日本の国益に反してまでもアメリカにとって有利なようにしか行動しないのかが分かる。つまり、日本はとっくに滅びた国なのである。現在の日本は、アメリカの植民地なのであり、それが目に見えないだけの話なのだ。……という仮説はどうでしょうか。え、常識でしたか?




 


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