In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/elon-musk-s-digital-coup/
<転載開始>

WIRED

デジタルクーデターの成功

アメリカの作家でありジャーナリストであると共に、現在ではテクノロジー企業の CEO でもあるナオミ・ウルフ博士については、コロナワクチン時代の時に何度か取り上げさせていただいたことがありました。


こちらに記事一覧があります。


最も切なかったのは、2021年から一貫してマスクとワクチン接種を拒否し続けていたウルフ博士が、地元の「小さな美しい町」で住人の人たちから迫害を受け続けていたことを回顧して、それでも「私は彼らを許します」と繰り返し述べていたものでした。


以下で、そのナオミ・ウルフ博士の「失われた小さな町」という記事をご紹介しています。


「私はあなたを許します」
In Deep 2022年11月11日


2020年から 2021年頃というのは、日本だけではなく、アメリカでもマスク未着用者やワクチン未接種者は、「一般の人たちから」かなり厳しい糾弾に遭っていました(もちろん州や地域によって異なったでしょうが)。


カナダにお住まいの読者様がいらっしゃるのですが、カナダではもっと厳しく未接種者は弾圧されていて、平たくいえば、「どんな娯楽施設にも行けないし、飛行機などの公共の乗り物もほとんど乗れない」という状態だったようです。


それから 3年、あるいは 4年などが経ち、日本でも世界でもあのときのことは「なかったかのように」忘れている人たちが多いですが、その中のかなりの数の人たちが、


「弾圧する側だった」


ことも事実です。



日本も同様で、人々を弾圧したのは、政府や当局より一般の人々でした。とはいえ、日本の場合、そこまでの激しい弾圧を、マスクはしたことがないしワクチン未接種であった私でも経験しませんでしたが、要は私が「沈黙を守るだけ」に終始していたということもあったかもしれません。


ワクチン接種については、口に出さなければわかりようがないものでしたし、マスクをするのがイヤなら人前に行かなければいい…ということで、それ以来すっかり、飲みにも行かず、どこにも行かないような生活に変化しましたが、それはそれでよかったと思っています。


マスクを着用するくらいなら死んだほうがマシでしたから(マスクは体に悪すぎる)。ワクチン接種も同じです(こっちは本当に死に直結するので)。


まあ、個人的なことはともかく、当時、アメリカでそのように非難されていたナオミ・ウルフ博士が、今また糾弾されています。


しかも、彼女を糾弾している相手は「もともとナオミ・ウルフ博士を支援していたような人たち」が主となっています。


その理由は、ウルフ博士が、イーロン・マスク氏が「最近やったこと」を強く非難していることによります


トランプ氏を非難しているのではなく、マスク氏に対してです。ウルフ博士は、むしろトランプ氏のことを心配しています。


今回ご紹介する記事の冒頭は以下のように始まります。


ナオミ・ウルフ博士「イーロン・マスク氏のデジタルクーデター」より


ここ 1週間、私は、イーロン・マスク氏が共同所有者である X で酷評されてきました。先週末、イーロン・マスク氏と 5、6人の若いエンジニアが、その数人きりでデバイスを米国の全データに接続していたことが何を意味するのかについて人々に緊急に警告しようとしたからです。


以下に述べる私の懸念のいくつかでさえも正しければ、この数日間は今や越えることのできないルビコン川を意味し、その間にデータとIP(知的財産)の虜となり、マスク氏(と現在彼と同盟を組んでいる人々)は、トランプ大統領を含めたどの大統領よりも強力になるでしょう。


マスク氏はどの国民国家よりも強力になり、世界経済フォーラムや WHO よりも強力になり、どの首相よりも強力になり、他のどの CEO や企業グループのリーダーよりも強力になるでしょう。


naomiwolf.substack.com


この「イーロン・マスク氏と同僚がしたこと」については、米国メディア WIRED の


「若くて経験の浅いエンジニアたちがイーロン・マスク氏の政府乗っ取りを支援している」


という記事などが詳しく報じています。


この WIRED の記事の冒頭は以下のようなものです。


2025年2月2日のWIREDより


イーロン・マスク氏による連邦政府のインフラストラクチャの乗っ取りは進行中であり、物事の中心には、大学を出て間もない、そして少なくとも 1つのケースではまだ大学にいるとされるエンジニアの仲間がいる。


そのほとんどがマスク氏とつながりがあり、少なくとも 2人は、マスク氏の長年の仲間で、分析会社で政府請負業者パランティア社の共同創業者兼会長で、民主主義への反対を長年表明してきたピーター・ティール氏とつながりがある。


wired.com


ここに「イーロン・マスク氏の政府乗っ取り」という表現が出ていますが、この懸念を SNS で発信したナオミ・ウルフ博士が現在、非難や糾弾を受けているということになります。


同じ頃、世界ではアメリカ国際開発庁 (USAID)の不正などを暴いたと言われていた時期で、マスク氏は一種の「ヒーロー」として扱われていました。その中で、「デジタルデータ入手による政府乗っ取り」を着々と進めていたということにもなります。


私は USAID のさまざまな問題については非常に醒めた目線で見ていましたが、しかし、その背後で、このようなクーデターが進行していたことは知りませんでした。


ここからナオミ・ウルフ博士のサブスタック記事をご紹介したいと思います。非常に長文で、部分的に割愛していますが、それでも大変に長いもので、一度で読むには厳しい分量かもしれません。


太字はこちらで施しています。リンクは重要だと思われるものに関しては、示しています。

ローマの略奪:イーロン・マスクのデジタルクーデター

The Sack of Rome: Elon Musk's Digital Coup
Dr Naomi Wolf 2025/02/12