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徽宗皇帝のブログ

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川勝知事の失言辞任の裏事情
「東海アマ」ブログ記事の一部だが、かなり鋭い推理だと思う。
少なくとも、リニア推進派(原発推進派)は鬼の首を取ったと凱歌を上げていることだろう。もちろん、川勝知事のエリート的人間観、職業観(私はこういう思想自体が「下種」で「下品」だと思う)も問題だが、要は静岡県の直面している重大な政治問題への、彼の辞任の影響である。当然、これでリニア推進原発推進派のやり放題になるだろう。


23:10  【朗報】川勝辞任により、ついにリニア実現へ後で読むまとめ太郎! x

ただし、川勝というのは政治思想的には最悪の人物のようだ。今見つけた記事だとこういう人物である。

川勝は「日本最強内閣」としての閣僚には誰が最適かとするアンケートにて、内閣総理大臣に櫻井よしこ、外務大臣に曽野綾子、厚生労働大臣に中村桂子、内閣官房長官に中山恭子、の4人の女性の名を挙げている[60]。その他の閣僚としては、総務大臣に丹羽宇一郎、財務大臣に堺屋太一、文部科学大臣に寺田典城、農林水産大臣に竹中平蔵、防衛大臣に山折哲雄を列挙し[60]、無任所の行政改革担当大臣には渡辺喜美を挙げている[61]。川勝は、櫻井について「憂国の士」[60]であると指摘したうえで「美しい大和撫子」[60]と評しており、それを理由に内閣総理大臣に選出したと説明している。


(以下引用)

 さて、今回、持って生まれた身分差別の価値観を口走ってしまい追究されて辞任することになったのだが、本当に、差別発言が原因なのだろうか?
 上のリンク先程度の差別発言は、身分差別や学歴差別の競争主義に大好きに洗脳された自民党員のほぼ全員が抱いている価値観だろう。ホンネをポロリとこぼしたにすぎない。
 自民党員が自民党員である理由は、優越感を確保したいというアイデンティティなのだ。他人を見下せる立場になりたいから、自民党を選ぶのである。

 実は、川勝氏は、リニア問題にイチャモンをつけたことで、リニア建設の利権にかかわる、あらゆる人々から凄まじいバッシングを受け続けていたのだ。
 誰もが、「川勝はバッシングに負けたか、強力なリニア利権関係者に脅されたのだろう」と考えているはずだ。

 2024.03.11 川勝知事の「デタラメ」が流域首長たちの「反乱」ではっきりした!…リニア議論を複雑怪奇にしたい静岡県の「不可解な態度」 小林一哉
 https://gendai.media/articles/-/125525
 (小林一哉は、川勝批判の急先鋒だが、百田尚樹のグループといわれる右翼系ジャーナリスト)

 https://president.jp/articles/-/70024

 内容を見ると、川勝氏がリニア工事の工期を遅らせて損害を与えているの一点張りで、大井川水資源問題を掘り下げた議論は存在しない。明らかにリニア工事利権を推進する立場からの政治的発言である。

 川勝氏による水資源問題は、静岡県のサイトで懸念が具体的に述べられている。
 
 懸念1 トンネル湧水による大井川の水資源への影響 2024年3月7日
 https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/kankyo/1040554/1002001/1057492.html

  リニア中央新幹線工事 「大井川の水問題」ってなに? 静岡新聞社 2019/12/27
 https://www.at-s.com/news/special/oigawa.html

 詳しいメカニズムは上のリンクを参照してもらいたいが、要するに、静岡県内南アルプス直下を貫く約11Kmのリニアトンネルは、大井川・富士川・天竜川水系水源地を貫いていて、地下水に高い圧力(水頭圧)がかかっているため、大井川水源が山梨県側に流出し、大井川の水量が減少する可能性があることに懸念を表明しているのである。

 巨大なトンネル建設には、大規模な地下水水路流量変化が避けられないのは常識なので、水利権の観点から川勝知事が、静岡県の水資源確保に懸念を示すのは、まったく当然な知事としての責務である。
 このことで、結果としてリニア工事が遅れたとしても、工事終了後に文句をつけても、ほとんど意味をなさないので、川勝知事が着工前に頑張るのは至極当然なことだ。

 だが、リニアは安倍晋三とJR東海、葛西敬之の案件だった。二人とも鬼籍ではあるが、この背後には竹中平蔵がいて、さらにダボス会議の存在も大きな影を落としている。
 これは自民党による巨大な利権確保のための国策であった。

 リニアは、新幹線の4倍の電気を浪費する非常に不経済なシステムである。さらに、リニア完成時には、100万キロワット級の原発稼働が必要になるといわれている。
 一方で、リニア開通のメリットは、ほとんど確認できていない。
 大深度地下駅しか作れないため、駅までの登降時間が往復10分以上と長いのだ。
 仮に、品川名古屋間が所要時間40分としても、乗り換えを10分ずつと考えると、『のぞみ』が1時間40分としても、その差は約30分に縮まってしまい、リニアを利用するメリットは薄い。

 葛西敬之は、のぞみとの運賃差を、わずか700円としたが、建設費が高騰した現在、それは絶対にありえない。おそらく15000円を超えると考えるのが常識である。
 結局、最初は物珍しさやインバウンド観光客の需要はあるだろうが、長期的には安定した経営は見込めない。
 結局、沿線の狸や狐でも乗車させるのかと言いたくなる。

 それでは、何のために不経済が約束されたリニア新幹線を建設するのかといえば、リニアの電力需要が、原発の増設根拠になり、新たな原発利権が生み出されること。
 リニア推進勢力の背後に竹中平蔵がいて、竹中平蔵兄弟が保有する首都圏移転構想候補地(瑞浪市や鈴鹿市)をリニア新線が経由し、スーパーシティ=グレートリセット構想の巨大な利権が見えていること。
 竹中平蔵が運営理事を務めるダボス会議の基本戦略として、全世界のエネルギーを原発電気で一元化するという方針が見えている。

 所要時間は新幹線の半分なのに…リニア中央新幹線が完成しても東京―名古屋間は「のぞみで十分」と言えるワケ
  https://president.jp/articles/-/63190

 リニア新幹線とは何か? 2023年10月23日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6079508.html

 こんなわけで、リニア新幹線構想というのは、日本の原発利権や保守勢力の総意ともいえる事業であり、さらに背後にはディープステート本体といわれるダボス会議の戦略が存在している。
 だから、それにイチャモンをつけている川勝平太知事に対しては、原発推進勢力が黙っていないわけだ。
 保守の総力を挙げて叩き潰さねばならないという力が働いている。
 その結果、とうとう川勝城が陥落したと考えるべきだと私は思う。

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