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徽宗皇帝のブログ

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増田俊男は明言する
「カネの亡者」増田俊男が二日連続で記事を出しているが、どちらも優れた内容で、カネの亡者だからこそ経済をシビアに見ており、御用経済学者のような偽善や欺瞞が無い。

(引用1)



<時事直言>自滅の道を突き進むトランプ 


アメリカは資本主義のピエロであるからトランプはアメリカを動かす資本のピエロである。
アメリカ合衆国を動かす資本を代表する通貨ドルは合衆国から分離・独立した機関(FRB=連邦準備理事会)が金融機関に供給(貸付け)し、金融機関は合衆国の国債(借金)を入札で購入する。
このFRBと金融機関と国家の仕組みが資本主義体制の基盤である。
FRBはドルを創造し、代理人の金融機関は合衆国の国債(借金)を買い、合衆国は国債の代金で国民にサービスを提供して国民から税収を得る。
FRBは債権者であり合衆国は債務者である。
だからトランプは債務者の代表でありFRBのパウエル議長は債権者の代表である。
債務者トランプが債権者パウエルを解任するなどという本末転倒発言でニューヨーク株価が1,200ドルも下がるとトランプは舌の根が乾かぬうちにパウエル議長の辞任など考えたことが無いとうそぶくや否や株価は1,000ドル上げて元に戻った。
合衆国の債権者はFRBばかりではない。
合衆国の債務である米国債の約30%にあたる8兆3,385億ドルは外国に持たれている。
日本は最大の債権者で1兆600億ドル、2番手は中国で7,820億ドルである。
資本主義の世界では「債権者がモノをいう」のが原則。
トランプは最大の債権者日本と次なる債権者中国、さらに三番手の債権者欧州にこれ見よがしに関税を掛ける。
フランスのマクロン大統領はトランプ関税を「野蛮で、何の根拠もない」と突き放し相手にしない。
これから90日間アメリカと数十か国の関税交渉が行われるが、結局債務者は債権者には勝てないことがわかるだろう。
身の程を知らぬトランプの野蛮な行動が繰り返されるなら債権者中国は米国債を売却すると脅すだろう。
その瞬間にドルは崩壊、米国債はデフォルト(債務不履行)に陥る。
習近平はアメリカを潰すカードを持っているが、基軸通貨でない人民元を外貨準備に持たないトランプは中国の財政を破綻に追い込むカードを持たない。
トランプの債務者であるにもかかわらず債権者であるかの如き振る舞いは自滅をもたらすだけである。


(引用2)



<時事直言>アメリカは強いのか弱いのか?


PDFファイル「20250425_1738


アメリカの相手は世界で中国だけである。
中国以外のいかなる国もアメリカと戦争して勝てる国はないからである。
アメリカと中国はどちらが勝つか戦ってみないと分からない。
アメリカはクアッド(アメリカ、オーストラリア、日本、インド)やオーカス(アメリカ、イギリス、オーストラリア)などで中国を軍事包囲しようとしている。
アメリカはすでに単独では中国と戦えないことを自ら証明している。
トランプが中国を本命としながら同盟国にまで関税を強化するのは自由貿易ではアメリカは勝ち目がないからである。
トランプのラッパ(Trumpet)は実は「犬の遠吠え」なのである。
Make America Great Again(もう一度アメリカを偉大に)と言っても、戦後から1971年8月15日のニクソンショックまでの独り勝ちのアメリカを再現することは不可能である。
トランプは海外の対米輸出企業の生産拠点をアメリカへ移すと言うが、海外企業にとってより厳しい環境基準、より高額な設備投資、より高い賃金のアメリカでは採算が取れないことは初めから決まっている。
トランプは国際投資資金をアメリカに一極集中させると言うが、トランプという餓えたライオンが口を開けて待っているところへ一体誰が命より大事なカネを投げるだろうか。
知ってもらいたいのは、トランプは自分は誰のピエロか知らないで良い気にさせられて踊りまくっている大根役者だと言うことだ。
ピエロは役が済んだら消える運命。
それまでトランプ劇場を楽しもうではないか。


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