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メモ日記「政治・社会」38

#262 歴史に学ぶ

 学校で学ぶ歴史のつまらなさにくらべ、さまざまな歴史の古典がいかに面白いものかを知らないまま、一生を過ごす人が多いのは可哀想なことである。そう言ったからといって、この私が歴史の古典をそれほど読んでいるわけではないが、少し齧った程度でも、それは十分に分かるのである。
 歴史を読むことは、また有益でもある。いわゆる歴史に学ぶという奴だが、それがなぜ可能かというと、文化がいかに進もうが、時代が変わろうが、人間性そのものは変わらないからである。たとえば、ツキジデス(トゥキュディデス)の『戦史』の中で、アテネのデロス同盟支配について、あるアテネ人が、「強者が弱者を従えるのは世の常である。力によって獲得できるものが現れた時、正義を考えて控える者があるはずがない」と言ったというが、これこそ、政治における永遠の真理だろう。また、同じ『戦史』の中の有名なメロス島会談では、強者と弱者の間には、対等な交渉などありえない、という事実が、「民主主義の原点」であるアテネ側使者の口からはっきり述べられる。ついでながら、このメロス会談は、政治的交渉、および弁論術の教科書となるべき見事な文章である。たとえば、その冒頭、アテネ側使者はこう言う。「立て続けに話されると、巧みな口辞に欺かれ、事の理非を糺す間も無いままに、一度限りの我等の言辞に騙される恐れがあるだろうから、一つの論には一つの弁で答える。また、口上に不都合な点があれば、ただちに遮って、理非を糺してよい」これは、あらゆる議論の土台とするべき手続きだろう。(12月24日)

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